気付いたらお腹や太ももに蓄積してしまったお肉…。
なんとなくあまりいい気分のものではないですよね。
脂肪にもいくつか種類があって、その中でも下っ腹や腰回り、太ももなどを中心に蓄積していくものを「皮下脂肪」といいます。
見た目としては女子力を下げるような体型になってしまうため、嫌がる女性も多いかもしれませんが、実はこの皮下脂肪にはいろんな役割があるんですよ。
たしかに見た目は悪くなってしまうかもしれませんが、皮下脂肪があることで体を守ってくれたりもするので、実は欠かすことができないものでもあるんです。
そこでこちらの記事では気になる皮下脂肪の特徴や役割について詳しくご紹介していきます。
この記事を読むことによって皮下脂肪がどれくらいついているのかチェックする方法を知ることもできるようになるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
お腹や腰回りにつく皮下脂肪とは?どんな役割がある?
お腹周りなど、下半身を中心に蓄積する皮下脂肪は基本的に皮膚のすぐ下の部分に蓄積する脂肪を指しています。
またこの皮下脂肪には体を外部の衝撃から守る働きもあって、この脂肪があることで内臓を守ってくれるようになるんです。
特に女性の場合、妊娠や出産を行なうにあたってお腹の中の赤ちゃんを守らなくてはいけません。そのため皮下脂肪を増やすことでクッションの役割を果たして守ってくれるようになります。
その他にも身体が冷えやすい女性の体温を一定に保つために、皮下脂肪がついて体内の熱を逃がさないようにしてくれているんです。
あとはいざというときのために、エネルギーを貯蓄するために蓄積しているという役割もあります。一時的にエネルギー不足になっても、蓄えた皮下脂肪を燃焼させることによって重大な危機を逃れることができるようになるんです。
皮下脂肪のつく場所は顔やふくらはぎなど全身に蓄積する
皮下脂肪は基本的に全身に蓄積する脂肪です。
顔やお腹、太ももなど、場所に関係なく脂肪がつくため、結構厄介な脂肪でもあります。
特に何度かお伝えしていますが、皮下脂肪は下半身を中心に蓄積しやすく、体型が崩れやすい特徴があるので、気を付ける必要があります。
いくら体を守るための脂肪といっても、蓄積しすぎると見た目が悪化してしまうため注意が必要です。
皮下脂肪型の肥満は洋ナシ体型の原因になる
皮下脂肪が蓄積していくと体型がどんどん崩れてしまい、下半身を中心に太った洋ナシ型体型になってしまうことがあります。
逆にお腹を中心に太るタイプを「リンゴ型体型」と呼んでいて、これは皮下脂肪ではなく内臓脂肪による肥満が原因で起きています。
女性の場合は皮下脂肪がつきやすく洋ナシ型の体型になりやすいのですが、逆に内蔵脂肪によるリンゴ型体型には男性がなりやすいと言われているんです。
洋ナシ型体型になってしまうのは単純ではありますが、「消費カロリーよりも摂取カロリーの方が多い」ことで起きます。
つまり食べ過ぎや運動不足が原因で起きてしまうんです。またさきほどお伝えしたように妊娠などによって皮下脂肪がつきやすくなることもあり、そういった理由で皮下脂肪がついてしまいます。
皮下脂肪と体脂肪や中性脂肪の違いとは?
脂肪にもいろんな種類があって正直何が何だかよくわからないですよね。
脂肪というとなんとなく悪いものというイメージがありますが、体にあることで体を動かしてくれるエネルギーにもなってくれるので、生きていく上では必要不可欠です。
そんな脂肪の違いについて簡単にですがご紹介していきますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
皮下脂肪と体脂肪の違いとは
皮下脂肪と体脂肪の違いはものすごく簡単です。
体脂肪というのはそもそも皮下脂肪を含む、体についた脂肪を合わせたものを指しているんですよ。
なので体脂肪の中には皮下脂肪だけではなく、内臓脂肪や中性脂肪なども含まれているものなんです。
体重計などでチェックできる体脂肪率というのは、体重の割合を占める体脂肪の重さをパーセントで表示したものなんですよ。
皮下脂肪と中性脂肪の違いとは
中性脂肪は体を動かすためのエネルギー源になる栄養素で、肝臓で作られる脂肪のことです。
この脂肪は肝臓で作られてから必要に応じて、血液中に流れて全身にエネルギーを送る役割をしてくれます。
皮下脂肪や内臓脂肪のもとになる脂肪でもあって、食事のカロリーオーバーやアルコールの摂り過ぎなどで中性脂肪がつくられてしまうんです。
また中性脂肪は過度に溜め込むと大変なことになります。エネルギーを作り出す脂肪ではありますが、運動不足などによって脂肪が分解できないと中性脂肪から「悪玉コレステロール」というものがつくられてしまいます。
そのせいで血管が脂肪でドロドロになってしまったり、糖尿病などのリスクを高めてしまうこともあるので気を付ける必要があります。
女性は女性ホルモンの関係で皮下脂肪がつきやすい
先ほど皮下脂肪には体温調節をしたり体にかかる衝撃を和らげる働きがあるということをお伝えしましたが、女性の場合この皮下脂肪がつきやすいのは女性ホルモンが関係していることが高いと言われているんです。
実は皮下脂肪は体にたいしてそこまで害のある脂肪とは言えません。内臓脂肪などのように蓄積することで生活習慣病などのリスクはほとんどありません。
皮下脂肪が女性ホルモンに関係しているというのも、女性が閉経すると血液を流れる中性脂肪が皮下脂肪ではなく内臓脂肪になりやすいという研究結果が出ているんです。
閉経後は女性ホルモンの働きがほとんどなくなるため、そう考えると女性ホルモンが関係していることは間違いないですよね。
また皮下脂肪がついてしまう原因についてもっと詳しく知りたい方は、別の記事でわかりやすくまとめているので、そちらの記事も併せてチェックしてみてくださいね。
皮下脂肪は一度ついたら落ちにくいしなかなか取れない
体に健康的な害は少ない皮下脂肪ではありますが、唯一デメリットをお伝えするとなると、やはり体型が崩れやすく一度蓄積するとなかなか落ちないというデメリットがあります。
何度かお伝えしている内容ですが、皮下脂肪は体を守るために蓄積する脂肪のため、燃焼される優先度が低い特徴があるんです。
当然体を守るための皮下脂肪を残しておく必要があるため、中性脂肪や内臓脂肪などから燃焼されるようになり、最後に皮下脂肪が燃焼されるようになります。
そのため皮下脂肪を落とそうとすると根気強くダイエットしないと、なかなか脂肪が落ちないというデメリットがあるんです。
皮下脂肪率の測り方
皮下脂肪率というのは、全体重のうち皮下脂肪が割合を占める重さをパーセントで表したもので、下半身を中心に二の腕や顔など、全身についた皮下脂肪を調べることができます。
この皮下脂肪率を調べる方法はいくつかあるのですが、一般的な方法としては微弱な電流を流して体内に蓄積した皮下脂肪の割合を調べる方法と、キャリパー法という測定器を使って皮膚の厚みを調べる計測方法があります。
キャリパー法に使う器具は安いものであれば1,500円くらいで購入することができ、先端がハサミのような形状をしていて、その部分でつまめる分が皮下脂肪ということになります。
女性の平均的な皮下脂肪の数値はどれくらいが標準?
皮下脂肪の平均値は男性と女性では違いがあります。
これは男性の方が女性よりも筋肉がつきやすく、女性ホルモンの関係で皮下脂肪がつきやすいせいで女性の方が皮下脂肪がつきやすいんです。
そこで皮下脂肪の平均的な数値について詳しくご紹介していきますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
引用元: パナソニック
以上のように皮下脂肪率が18.5~26.7%未満の女性は標準的な状態となっていて、それ以上の女性は皮下脂肪率が高いということになります。
あくまで参考程度ではありますが、あなたの皮下脂肪率がどれくらいかをチェックしてみてみるといいですよ。
皮下脂肪をセルフチェックする方法とは?
自分の体に蓄積した脂肪は皮下脂肪なのか、それとも内臓脂肪なのか…。
もしかするとよくわからないという方もいるかもしれませんね。
そこでここからは自分の体についてしまった脂肪が皮下脂肪かどうかを判断する方法をご紹介していきますね。
ものすごく簡単にチェックすることができる方法なので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
皮下脂肪のチェック方法その1:脂肪が気になる部分をつまむと厚さがある
まずは手っ取り早くお腹などのお肉をつまんでみるようにしましょう。
皮下脂肪は基本的に皮膚のすぐ下に蓄積するので、つまむことで皮下脂肪かどうか調べることができるんです。
もしお腹のお肉をつまむことができない場合は筋肉よりも内側についている脂肪ということになり、これは内臓脂肪という扱いになります。
内臓脂肪は筋肉の内側にある腹膜や内臓の周りに蓄積するしぼうのため、お腹がぽっこりしていても、触るとほとんどつまむことができないんですよ。
皮下脂肪のチェック方法その2:お腹を触ってみて冷たいかどうかを調べてみる
皮下脂肪は基本的に体温を調整する役割も兼ねているので、触れると温かい特徴があるんです。
そのため脂肪が気になる部分に触れた際に、冷たく感じたりする方は皮膚のすぐにしたにある脂肪ではなく、内臓の周りにある脂肪だということが判断できます。
これは個人的な意見ではありますが、意外と暑がりさんに多い特徴ではないかと思います。
皮下脂肪があることで熱を体内に溜め込みやすくなり、暑く感じてしまうんです。
皮下脂肪は病気のリスクは低いけどケガやセルライトの原因になる
皮下脂肪は何度もお伝えしていますが、生活習慣病などのリスクが少なく、大きなトラブルになりにくい特徴があります。
ただリスクがまったくないわけではなく、ケガやセルライトといった悩みを抱えてしまう可能性があるので気を付ける必要があるんです。
お腹を中心に下半身に脂肪がつくことで腰や膝などにかかる負担が大きくなってしまい、膝に痛みが出るようになってしまうこともあるんですよ。
また脂肪がたくさんつくことによって代謝が悪くなってしまい、リンパの流れが悪くなって老廃物が脂肪に絡みつくことでセルライトができてしまうこともあります。
一度セルライトができると取り除くにはかなり時間がかかってしまうため、気を付けるようにしなくてはいけません。
気になる皮下脂肪をなくす方法とは?
皮下脂肪を落とすにはとにかく食事と運動をベースに生活習慣を改善していくことが何よりも大切です。
消費カロリーよりも摂取カロリーが上回らないように意識して、運動をすることで蓄積した脂肪を燃焼させてあげることが1番の近道なんですよ。
先ほどもお伝えした通り、皮下脂肪は燃焼されるのが後回しにされてしまいがちになるので、根気強くダイエットを続けてあげることが大切です。
具体的なダイエット方法については、別の記事で詳しくご紹介しているので、そちらの記事も併せてチェックしてみてくださいね。
まとめ
こちらの記事では皮下脂肪の特徴について詳しくご紹介させていただきました。
皮下脂肪は体に大きな害がない分、後回しにしてしまいがちですが、放置していると印象を悪くしてしまうため気を付ける必要があります。
ダイエットというと短期間で痩せようとする方も多いですが、皮下脂肪を落とすには時間をかけて落としていく必要があるため、短期間で落とすなら相当ストイックにやらないといけません。
ただそれくらいストイックにやることで、当然キツイ運動や無理な食事制限をしないといけなくなることもあるので、体調を崩してしまう可能性もあります。
なのでなるべく時間をかけて少しずつ皮下脂肪を落としていくことを目標に、地道にダイエットに励むことをおすすめします。
私も昔はぽっちゃりとした体型でしたが、地道に半年くらいかけて引き締まった腹筋を手に入れることができました。
地道に続けていたからなのか、リバウンドすることもなく今も体型をキープすることができているので、健康的に痩せるのであれば短期間でダイエットするよりも時間をかけてあげた方がいいですよ。
その時の内容については別の記事でもご紹介しているので、もし興味があったらチェックしてみてくださいね。