美肌を作るうえで、洗顔は外しては考えられません。
ですが、正しい洗顔方法とはどのような方法なのか?という正解って、誰も教えてくれませんね。
肌質は人それぞれ違っており、乾燥肌タイプ・脂性肌タイプ・混合肌タイプ・敏感肌タイプなどさまざまです。
そのため、肌に対する悩みも人それぞれ違っています。
肌トラブルは、肌質だけが原因で起こるものではなく、「紫外線などの外的刺激」・「ホルモンランスの乱れ」・「加齢」・「生活習慣」などのほかに、「洗顔」も大きく関係しています。
たとえば、肌トラブルの代表的なものと言えば「ニキビ」があげられますね。
ニキビは脂性肌や混合肌タイプだけではなく、乾燥肌や敏感肌タイプにも起こる肌トラブルです。
ニキビというと、毛穴に皮脂が溜まることで、その周辺に雑菌が繁殖して起こるイメージが強いですが、原因は皮脂だけではなく、古い角質が詰まることでも起こってくるのです。
乾燥肌や敏感肌の方は、乾燥によって角質がはがれやすく、それが毛穴につまることによってニキビができてしまうのです。
また脂性肌の方は、「肌のベタつきが一番の原因」と思っている場合が多く、それを改善させようと洗浄力の強い洗顔料で何度も洗ってしまいがちです。
しかし、この考え方が皮脂を必要以上に取りすぎてしまい、肌を乾燥してシワやたるみ、シミなどのさまざまな肌トラブルを引き起こすのです。
美肌を作るためにはスキンケアが大切ですが、このことは美肌について気にしているあなたであればご存知かと思います。
ですが、スキンケアの前に行う洗顔については、正しい方法で行っているという人は少なく、8割の女性が間違った洗顔方法を行っているといわれています。
自分では良かれと思って行っていた方法が、実際には肌トラブルを起こす要因になっていたというケースは多くあります。
そこで、この記事では、間違った洗顔方法を続けることによって、肌にどのようなダメージを与えてしまうのかをご紹介し、美肌へ導くための「正しい洗顔方法」を学んでいきましょう。
人によってそれぞれで異なる肌の悩みを、少しでも改善できるようこの記事を参考にしていただければと思います。
間違った洗顔方法によって肌のダメージに…
洗顔に関して、「皮脂は老廃物だから、肌トラブルを起こさないためにも古い角質を一緒にしっかり落とさないといけない」と思ってはいませんか?
洗い方が足りないから美肌に向かっていないんだと思ってしまうと、一度の洗顔で何回も洗ったり、ゴシゴシとチカラを入れて洗ってしまいがちです。
また、「泡立ちが良くないと洗った気分にならない」と、洗顔料を多めに使っているケースも多いです。
しかし、このような洗顔方法はどれも間違った方法であり、こうしたやり方で洗顔を続けていると、気付かぬうちに肌に大きなダメージを与えることになるのです。
肌の表面は、皮脂が分泌されることにより、薄い皮脂のベールにおおわれた状態となっています。
この薄い皮脂ベールが、「紫外線や砂ぼこりなどの外的刺激から肌を守る」という重要な役目をもっているのです。
この皮脂ベールは「肌のバリア機能」と呼ばれ、この機能が正しくはたらくことによって、皮膚内部にある水分や保湿成分が失われずに保たれるのです。
皮膚内部にある保湿成分には「セラミド」や「NMF」などがあり、これら成分が皮膚の中に保たれることによって、ハリや弾力のあるキメ細かな美肌が作られていくわけです。
肌は、一番外側から「表皮」・「真皮」・「皮下組織」という3層構造になっており、セラミドやNMFは外側の表皮に存在しています。
このうちセラミドは、表皮内の角質層に存在している「細胞間脂質」という保湿成分で、肌細胞と肌細胞の間でクッションのような役割をはたしています。
セラミドが角質層に存在することによって、肌にハリや弾力が生まれてくるわけです。
また、このセラミドには肌のバリア機能をサポートするはたらきもあり、美肌を作るうえでは必要不可欠な保湿成分なのです。
NMFとはNatural Moisturizing Factorの略で、「天然保湿因子」という意味です。
このNMFは、「角質層の水分を保持する」という重要な役割を持っている成分で、アミノ酸やミネラルなどから構成されています。
NMFは水分との相性が良く、角質層内の水分を抱え込むように保持することができます。
このNMFが、角質層内で十分に満たされることにより、もっちりとしたキメの細かい美肌になるのです。
ところが、間違った洗顔方法を続けていると角質層が傷つき、セラミドやNMFが失われて肌のバリア機能が低下してしまいます。
すると、肌内部の水分が失われてしまい、バリア機能が低下して肌荒れ・シワ・たるみ・シミなどの肌トラブルを引き起こすのです。
一度、肌トラブルが起きてしまうと、改善させるために多くの時間が必要となり、後悔することになってしまいます。
そうならないためにも、この記事で正しい洗顔方法を身に付けていきましょう。
洗顔方法の知識:正しい洗顔時間とは?
正しい洗顔とは、その方法だけではなく「洗顔にかける時間」も大きく関係しています。
たとえ、やさしく洗っていても、洗顔料を顔に付けてからの時間が長くなってしまうと、肌への負担が大きくなり乾燥を招いてしまいます。
実際、「正しい洗顔方法には気を配るけれど、洗顔にかける時間は気にしない」という方は意外にも多いのです。
「正しい洗顔方法をしているのに、肌が乾燥してしまう」という場合には、洗顔時間が関係しているかもしれません。
洗顔は、基本的に朝と夜の2回行いますが、朝の洗顔と夜の洗顔では洗う時間が異なります。
ここでは、正しい洗顔時間について学んでいきましょう。
洗顔をする時間1.朝の洗顔について
朝に洗顔をする理由としては、「眠気を覚ますため」という目的もあるのではないでしょうか。
実際、寝起きは脳もまだ起きていないため、ボーっとしてしまいがちです。
そのようなときに洗顔をすると、頭がスッキリとして「今日も、1日がんばろう!」という気分になれます。
ですが、朝洗顔を行う本来の目的は、目覚まし代わりではなく「夜寝ている間に分泌された皮脂を洗い流すこと」にあり、その皮脂のなかで「変性皮脂」を取りのぞくことにあります。
変性皮脂とは、「寝ている間に分泌された皮脂が、酸素と結びついて酸化した余分な皮脂」のことです。
この皮脂は、本来の皮脂が持っていない「肌の老化を早める」という、肌に悪影響をあたえる性質を持っています。
そのため、この皮脂をしっかり取り除かないと、毛穴の黒ずみや毛穴の開き、シワ・シミなどさまざまな肌トラブルを引き起こしてしまいます。
そうならないためにも、朝の洗顔では肌にダメージを与える「変性皮脂」を取りのぞくことが大切なのです。
では、朝の洗顔時間はどのくらいがベストなのでしょう?
朝の洗顔では、寝ている間に付着したほこりや、余分な皮脂を落とすことが一番の目的です。
ほこりや分泌されたばかりの皮脂は、ぬるま湯でやさしく洗うことによってキレイに取り除くことができますが、余分な皮脂はぬるま湯洗いだけでは取り除くことはできません。
しかし、ぬるま湯だけでは落とせなくても、洗顔料を使うことで簡単に洗い流すことができます。
朝の洗顔にかける時間としては、「洗顔料を肌に付けてから15秒以内」がベストな時間となります。
洗顔に15秒以上かけた場合、肌バリアの役目をする皮脂までも洗い流してしまうことになり、乾燥を引き起こす可能性があります。
15秒以内で手早く洗顔を行ったら、次のステップの「すすぎ」では十分に時間をかけるようにします。
すすぎが不十分だと、肌に残った洗顔料が刺激となり、かぶれなどの炎症を引き起こす可能性があるからです。
そのため、すすぎでは20回以上かけていねいに行い、すすいだ後は洗い残しが無いかを鏡でチェックするといいでしょう。
「洗顔時間が15秒以内なんて、短すぎるんじゃないの?」と思われるかもしれませんね。
実際に洗顔してみると分かると思いますが、15秒もあれば意外としっかり皮脂を落とすことができます。
なぜなら、洗顔料を十分に泡立てキメの細かい泡にすることで、洗浄成分が毛穴の奥まで入りやすくなり、毛穴につまった皮脂汚れも洗い流してくれるからです。
また、肌の表面に密着した変性皮脂も、キメの細かい泡が浮かすように洗い流してくれます。
こうしたことから、ゴシゴシと力をかけて洗顔する必要はなく、やさしく洗うだけでも汚れを落とすことができるわけです。
朝は洗顔料を使わないという意見もちらほら
朝の洗顔においては、「ぬるま湯で簡単に済ませる」という意見もあり、寝ている間は特にメイクをしているわけではないので、朝から洗顔料を使って洗う必要はないように感じますね。
通常の皮脂であれば、ぬるま湯でやさしく洗ってあげれば十分に洗い流すことが可能です。
しかし、酸化によって性質が変わってしまった変性皮脂は、肌に密着しやすくなり、ぬるま湯だけでは十分に取りのぞくことは難しいのです。
皮脂はいくつかの油分からできており、その中には中性脂肪の成分も含まれています。
この中性脂肪は食事の影響を受けやすく、夕食に脂肪分の多いメニューを食べることによって、寝ている間に分泌される皮脂の量も多くなってしまいます。
寝ている間も皮脂は分泌されおり、分泌量が正常であれば肌バリアの機能に使われ、残りは朝の洗顔時に洗い流されます。
しかし、脂っこい食事によって皮脂の分泌量が増えると、余分な皮脂も増えてしまうことになり、朝には変性皮脂が増えてしまいます。
皮脂は、肌の健康の維持する分だけ残しておけばよく、老化を早めてしまう余分な皮脂は取りのぞかなくてはいけません。
そのため、ぬるま湯洗顔しかできない肌質の場合をのぞき、朝の洗顔も洗顔料を使って洗うことが大切なのです。
洗顔をする時間2.夜の洗顔について

夜の洗顔においては、メイククレンジングの後に行うことになりますが、夜洗顔では「クレンジングで落としきれなかったメイク汚れ」・「昼間に分泌された余分な皮脂」・「クレンジングの洗い残し」などを落とすことが目的となります。
そのため、夜の洗顔にかける時間は朝とくらべると長めとなり、「洗顔料を肌に付けて30秒~1分以内」です。
洗顔料を1分以上つけていると、肌のバリア機能を低下させ、乾燥などの肌トラブルを引き起こすことになってしまいます。
日ごろから薄化粧の方は、クレンジングでほとんどのメイクが落ちているので、「洗顔料を付けてから30秒程度」を目安としましょう。
しっかりメイクをする方は、クレンジングだけではメイクが落としきれない可能性があるため、「洗顔料を付けて30秒~1分以内」で行い、乾燥肌の場合は短め、脂性肌の場合は1分弱を目安にしましょう。
たとえ皮脂の分泌量が多くても、洗顔時間は1分を超えないようにすることが大切です。
夜洗顔のすすぎにおいても、朝と同じように「20回~30回程度」は、最低でも行うようにしましょう。
とくに夜洗顔は、朝よりも洗う時間が長くなるため、泡が生え際・あごの下・首に残っていることが多く、かぶれなど炎症やニキビなどの肌トラブルの原因となります。
そのため、洗顔料が残りやすい部分を鏡でチェックしながら行うと、洗い残しがなくすすぐことができます。
朝と夜で押さえておきたい洗顔時間のポイント
朝の洗顔時間ポイントとしては、
- 皮脂の分泌量に応じて洗顔料を使うかを判断する
- 洗顔料を使う場合には顔に乗せてから15秒以内でサッと洗う
- すすぎは鏡を見ながら20回以上行う
という3点です。
夜の洗顔時間ポイントとしては、
- 洗顔料を乗せてから30秒~1分以内で洗う(薄化粧は30秒・厚化粧は1分以内が目安)
- すすぎは鏡を見ながら20回~30回程度行う
という2点です。
それぞれのポイントを押さえてしっかりと肌のことをいたわった洗顔をしてみてくださいね。
洗顔の目的(メリット)は2つ
洗顔を行うことによって、
- 「余分な皮脂を洗い落とすことができる」
- 「スキンケアの効果がアップする」
という2つのメリットを得ることができます。
それぞれのメリットについて詳しく解説していきますね。
洗顔のメリット1.余分な皮脂を洗い落とす
皮脂は肌バリア機能を保つために必要ですが、油分の多い食事をすることで分泌量が増えしまい、それが原因で肌トラブルを引き起こす場合があります。
というのも、肌のバリア機能として使われなかった皮脂は、余分な皮脂となり常在菌(肌にもともと住んでいる菌)によって、肌トラブルの原因となるやっかいな「変性皮脂」へと変えれてしまいます。
ですが、正しい洗顔を行うことによりやっかいな皮脂を落とすことができ、肌へのダメージをおさえることが可能となります。
洗顔のメリット2.スキンケアの効果がアップする
余分な皮脂や古い角質などが取り除かれることで、洗顔後のスキンケア化粧品の成分が肌の奥までしみ込みやすくなり、美肌効果がアップします。
スキンケアは、
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化粧水
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美容液
-
肌質に合わせて乳液またはクリーム
というステップで整えていくのがおすすめです。
正しい洗顔によって、皮膚表面の汚れや毛穴の皮脂づまりなどがなくなると、ステップ1の化粧水の保湿成分が奥までしみ込みやすくなります。
スキンケア化粧品の中には、成分をより肌にしみ込みやすくしたものも販売されており、正しい洗顔をすることで美肌効果がアップしたスキンケア化粧品の成分を、しっかりと角質層へとどけることができるようになります。
正しい洗顔方法の手順とは?
正しい洗顔時間などを学んだところで、ここからは「正しい洗顔手順」をご紹介します。
美肌へ導くためには、肌をやさしくいたわりながら不要な汚れを落としていくことが大切であり、そうすることによって、その後のステップであるスキンケア化粧品による保湿効果も変わり、肌の調子もよくなっていきます。
※洗顔手順の前に 夜のお風呂の場合:クレンジングで化粧を落とす
夜の洗顔を、お風呂に入った時に行うという方も多いですね。
お風呂に入った時に一緒に洗顔もする場合には、洗顔の前にクレンジングを使ってメイクを落としておく必要があります。
なぜなら、洗顔料だけでは油性のファンデーションやアイメイクなどまでは落としきれない場合があるからです。
そのため、夜の洗顔の前にはクレンジングを使ってメイクを落としておきましょう。
クレンジングを使用することによって、ファンデーションなどの油分を溶かして浮かすことができ、また毛穴に詰まった皮脂汚れも浮かして洗い流すことができます。
クレンジング料の正しい使い方
クレンジングの使い方の注意点としては、化粧を落とすためにゴシゴシと肌をこすらないようにすることです。
洗顔前にゴシゴシとこすってしまうと、肌に細かい傷がついてしまうため、洗顔料で洗ったときに細かい傷にダメージを与えてしまいます。
オイルタイプのクレンジング剤であれば、指で直接肌になじませてやさしく乳化させるようにくるくると円を描きながら落としてください。
ミルクタイプのクレンジング剤も、オイルタイプと注意点としては同じで、お肌にできるだけ刺激を与えないように優しく落とすことがポイントです。
シートタイプのクレンジングを使う場合は、やさしく拭き取ることが大事です。1枚で落とし切れない場合は2~3枚シートを使うようにしてみてくださいね。
コットンにクレンジング剤をしみこませて落とす場合も、同じくていねいにやさしく拭き取るようにしてください。
クレンジングの使用方法については、どこよりも詳しく解説している記事があるので一度目を通してみてくださいね。
これでパーフェクト!クレンジングの正しいやり方についての記事はこちら
洗顔の手順1.手を清潔にする
キレイに見える手でも、目に見えない雑菌が多くいる場合があります。
そのため、洗顔前には薬用ハンドソープなどを使って、手をすみずみまでキレイに洗いましょう。
洗顔の手順2.ぬるま湯で事前に皮脂を落としておく(素洗いをする)
洗顔料を肌に付けて洗う前に、ぬるま湯だけで素洗いをします。
素洗いの目的は、不要な皮脂や肌の表面についたほこりなどを洗い流すことにあり、素洗いをしておくことによって肌への負担をおさえることができ、洗顔の効果がアップします。
「ぬるま湯」といっても、どのくらいの温度がいいのか分かりませんね。
素洗いに適したぬるま湯の温度としては、体温より少し低めの「32度~34度くらい」がベストとなります。
この温度よりも高すぎてしまうと、肌のバリア機能に必要な皮脂までも洗い流してしまう可能性があり、乾燥などの肌トラブルを起こすことになります。
洗顔の手順3.洗顔料を泡立てる
正しい洗顔のポイントは、手の上で洗顔料をしっかりと泡だて、はずむようなキメの細かい泡を作ることにあります。
キメの細かい泡にはクッション性があり、その泡のクッションを利用してやさしく洗っていきます。
そのため、まずは洗顔料を手にのせたらぬるま湯を多めに加え、洗顔ネットを使ってしっかりと泡立てます。
泡立てているときに水分が足りないと感じたら、ぬるま湯を少し足しましょう。
水分が足りないとボリュームのある泡ができないほか、泡がかたくなって肌に負担をかけることになってしまいます。
しばらく泡立てていると、大きかった泡がだんだんとキメの細かい泡へと変わってきます。
石鹸タイプの洗顔料を使う場合の泡立て方
石鹸のような固形タイプの洗顔料を使う場合においても、泡でやさしく洗うことが基本となります。
クリームタイプの洗顔料にくらべ、石鹸タイプの洗顔料は手だけでキメの細かい泡を作ることはとても大変です。
そのため、誰でもカンタンにボリューム泡が作れる「洗顔ネット」を使うのがオススメです。
「今までに洗顔ネットを使ったことがない」という場合は、できるだけ今日から洗顔ネットを使うようにしてください。
最近の洗顔石鹸の中には、誰でもカンタンにボリューム泡が作れるようにと、石鹸と一緒に洗顔ネットがセットになっているものも販売されているものもあるので、このような商品を使うのがオススメです。
また、洗顔ネットだけでも販売されており、100円ショップで買うことができます。
石鹸タイプの洗顔料の泡立て方としては、以下のような手順で行います。
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石鹸と洗顔ネットをぬるま湯に付けます。
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石鹸に、ネットのオモテ面を3回くらい、ウラ面を3回くらいこすりつけます。
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ネットの両はしを持ち、空気をふくませるようにして泡立てていきます。
※石鹸タイプの洗顔料は、「クリームタイプの洗顔料にくらべて泡立ちやすい」という特徴があります。そのため、泡立てているときにぬるま湯を足す必要はありません。途中で水をくわえてしまうと、洗顔料が水に流されてしまい、キメの細かい泡を作ることができにくくなります。
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クリームタイプの洗顔料と同じように、大きい泡がキメの細かいボリューム泡になるまで、しっかりと泡立てましょう。
吸い付くような泡を作ること
キメが細かい泡ほど泡1つ1つが小さく、肌への吸着力も高くなるため、吸いつくような泡を作ることができます。
吸いつくような泡の目安としては、「作った泡を手にのせてゆらした時にくずれないか」「手のひらを逆さにして泡が落ちないか」という2点をチェックしましょう。
キメの細かい泡ができていれば、泡と泡の結びつきも高くなるのでゆらしてもくずれませんし、手との吸着力も高くなっているので、手のひらを逆さにしても泡が落ちることはありません。
この2つのポイントを参考に、吸いつくような泡を作ってみてくださいね。
泡立てる時の水が少ないとダメ!
水分の少ない泡では顔を包み込むほどの量を作ることができないため、洗い残しができてしまう可能性があります。
また、クッション性がなく固い泡になってしまうため、肌への摩さつが強くなりダメージを与えてしまいます。
こうしたことから、洗顔料を泡立てるときには、たっぷりの水分を加えるようにしましょう。
洗顔の手順4.泡で包み込むように洗う
弾むようなボリューム泡が作れたら、いよいよ顔につけて洗っていきましょう。
洗い方のポイントとしては、「泡で顔を包み込むようにやさしく洗う」ことです。
キメが細かい泡にはとクッション性があるので、肌にダメージを与えることがありません。
また、やさしく洗っただけでも、不要な皮脂汚れをしっかり落とすことができます。
肌が動かないくらいのチカラ加減
これまで、ゴシゴシと力を入れた洗顔方法していた場合、「やさしく洗う」といわれても、どのくらいがベストなチカラ加減がベストなのかわかりませんね。
洗顔のチカラ加減としては、「洗っているときに顔の皮膚が動かないレベル」がベストです。
このくらいのチカラ加減ですと、いつもゴシゴシと洗っていた方にとっては物足りなさを感じるかもしれませんね。
ですが、やさしく洗うことによって、キメの細かな泡が皮脂をつつみ込むように浮かして洗い流すことができるので、洗顔効果はじゅうぶんに得られるのです。
洗い方としては、「手のひらで泡を転がすように洗う」ようにします。
「泡を転がすように洗う」とは、泡のキメが細かいと肌につけて洗ってもつぶれることがなく、コロコロと肌の上を転がることができるのです。
やさしく洗うほど、泡の一つ一つが転がっているような感覚を感じ取れると思います。
それが感じ取れれば、ちょうどよいチカラ加減で洗顔ができているということになります。
洗顔方法:顔を洗う順番3STEPとは?
顔のパーツの中では洗う順番が決まっており、基本的には皮脂の分泌量が多いパーツから洗っていきます。
顔パーツの洗顔順番としては、
- STEP1が「Tゾーン」
- STEP2が「ほほ」
- STEP3が「目や口」となります。
では、ステップごとにくわしくご紹介していきます。
顔を洗う順番STEP1:Tゾーンを最初に

おでこから鼻先にかけてのTゾーンは、皮脂が分泌される皮脂腺が多いため、他の顔パーツと比べても皮脂の量も多めです。
皮脂の分泌量が少ないパーツから洗い始めてしまうと、その部分が乾燥しやすくなります。
こうしたことから、最初のステップでは皮脂の多い「Tゾーン」から洗顔を始めていきます。
STEP1の洗い方としては、
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初めに泡を「おでこ」につけ、「こめかみ」に向かって広げるように洗います。
-
次に、まゆ毛とまゆ毛の間の「眉間(みけん)」から「鼻先」へ向かって洗います。
※とくに、鼻先は皮脂が酸化して「黒ずみ」ができやすいので、指の腹を使って泡を転がすようにして洗い、毛穴の奥まで泡をとどかせるようにします。
顔を洗う順番STEP2:ほほを洗う
ほほは、Tゾーンとは違い皮脂の量が少ないので、手のひらで包み込むようにしてやさしく洗い上げていきます。
STEP2の洗い方としては、
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手のひらにじゅうぶんな量の泡をのせます。
-
両手でほほをつつむようにやさしく泡を転がし、サッと洗いあげます。
※ほほの場合は、皮脂の量が少ないため不要な皮脂は少なめなので、しっかり洗ってしまうと乾燥してしまう可能性があります。
顔を洗う順番STEP3:目や口(皮膚が薄い部分)は泡をのせるだけ
目や口とその周辺は、他のパーツにくらべて皮膚が薄いという特徴があり、どのパーツよりもやさしく洗うことが大切です。
目や口を強く洗うと、すぐに乾燥してシワやたるみの原因となります。
STEP3の洗い方としては、
目や口に泡をのせたら「指の腹でやさしくおさえる程度」でOKです。
メイク汚れが残っている場合には、泡をつけた後に指の腹を使って、やさしく円を描くように洗ってあげましょう。
洗顔の手順5.ぬるま湯でしっかりとすすぐ
すすぎにおいてのポイントとしては、両手にぬるま湯をためたら、「ぬるま湯を顔につける」ように洗っていくことです。
ぬるま湯を顔につけると、ついゴシゴシとすすぎたくなってしまいますが、ここでチカラを入れてすすぎをしてしまうと、これまでやさしく洗顔をしてきた意味がなくなってしまいます。
とくに、すすぎでは泡が流れ落ちている状態ですので、肌への摩さつが強くなりダメージが大きくなってしまいます。
そのため、すすぐときには手で擦らず、ぬるま湯に顔をつけるように洗いましょう。
洗顔の時には、洗顔料をキメの細かい泡にして洗っているので、ぬるま湯をつけるだけでも簡単に洗い落とすことができます。
すすぎでは、生え際・あご・首すじなどに泡が残りやすいので、時々鏡で泡が残っていないかを確認しながら、「20回~30回程度」しっかりとすすぎます。
洗顔の手順6.清潔なタオルで水分を吹く
しっかりとすすぎを行ったら、清潔なタオルで水分をふき取ります。
使用したタオルには雑菌がいる可能性があるため、必ず清潔なタオルを使うようにしましょう。
水分をふき取るときにも注意が必要で、「タオルを肌にやさしくおさえる」ようにふき取っていきます。
このときも、決してタオルでゴシゴシとこすらないようにしましょう。
洗顔の手順 番外編.クリームタイプの洗顔料を使う場合は?
クリームタイプの洗顔料を使う場合も、洗顔方法・顔パーツごとの洗顔順、すすぎ・タオルドライの方法は、基本的に変わりません。
クリームタイプの洗顔料の中には、泡立ちがよいものもあり、少ない量でのボリュームのある泡が作れます。
ですが、しっかりとすすぎを行わないと、あごや生え際などに泡が残ってしまうことがあり、肌トラブルを引き起こしてしまいます。
そのため、クリームタイプの洗顔料においては、すすぎ回数を石鹸タイプよりも多めの「30回程度」は行うようにしましょう。
洗顔後の保湿も忘れずに!顔の保湿方法のポイントとは?
美肌へと導くためには洗顔後の保湿ケアも大切であり、洗顔によって失われた水分をスキンケア化粧品でおぎなってあげることにより、美肌効果もアップしす。
保湿ケアのポイントとしては、「洗顔をしたらすぐに保湿をする」ということです。
たとえ、正しい洗顔方法でやさしく洗いあげたとしても、皮膚から水分が全く失われないわけではありません。
ですが、ていねいな洗顔によって、水分の失われる量が最小限にとどめられているので、すぐに「化粧水」で水分補給をすることよって、失われた水分を取り戻すことができます。
これにより、皮膚にうるおいが保たれ、肌トラブルを防ぐことができるわけです。
こうした理由から、洗顔後すぐの保湿がとても大切なのです。
「化粧水」で保湿したあとは、「美容液」でさらに水分と栄養分を与え、肌質に合わせて「乳液」または「クリーム」で肌のバリア機能をサポートしてあげます。
洗顔後の保湿ケアは、このようなステップで行っていきましょう。
洗顔でやってしまいがちな間違った方法とは?
間違った洗顔方法はいくつかありますが、そのなかでも「よくやってしまいがちな間違った方法」をご紹介します。
自分では正しいと思ってしていたやり方は、実際には間違っている洗顔方法かもしれません。
ここで、ぜひチェックしてみてくださいね。
間違った洗顔方法1.冷たすぎる水・熱いお湯で洗っている
熱めのお湯で食器を洗った後は、手がカサカサになって手荒れを起こしてしまいますね。
なぜ手が荒れてしまうのかというと、熱いお湯によって手の皮脂が溶かされてしまい、そこに台所洗剤の強い洗浄力によって、すべての皮脂が洗い流されてしまうためです。
このことは洗顔の時にも言えることであり、適温よりも熱いのお湯で洗顔をしてしまうと、肌バリア機能に必要な皮脂までも溶かし、それを洗顔料がすべて洗い流してしまいます。
肌のバリア機能がくずれると肌の水分が失われ、乾燥を引き起こしてしまいます。
さらに、肌にもともと住んでいる常在菌のうち、肌トラブルを引き起こす悪玉菌が増えてしまうため、美肌を作ることができなくなってしまいます。
そうやって聞くと、「冷たい水で洗えば問題ないの?」と思うのではないでしょうか。
実は、冷たすぎる水で洗うことも、肌には逆効果になり間違った洗顔方法なのです。
冷たい水ならば皮脂が溶け出すこともありませんし、なぜ間違っているのでしょうか?
ある皮膚科医によると、冷たい水で洗顔すると「顔の血液の流れが悪くなり、肌の健康を保つために必要な栄養分がとどけられなくなる可能性がある」と言います。
冷たい水で洗顔すると、開いてしまった毛穴がキュッと引きしまって肌にはよいイメージがありますが、その皮膚科医は「冷たい水で洗ったからといって、開いた毛穴が閉じることはない」としています。
さらに、「むしろ、冷たすぎる水を使うことによって肌の温度が下がり、血流が悪化する可能性が高い」とまで指摘しています。
皮膚の温度が急激に下がってしまうと、血液の温度が低下するのを防ごうとして、血管がいつもよりも細くなります。
血管が細くなると、それだけ送りとどけられる血液の量も減ってしまいます。
美肌に必要な栄養分は血液によって運ばれるため、血管が細くなって血液の量が少なくなると、肌にとどけられる栄養分も減ることになり、肌のターンオーバーがくずれてトラブルの原因になってしまうのです。
肌のターンオーバーとは、皮膚の一番外側にある表皮が「新しく生まれかわるサイクル」のことで、このサイクルが正しくなることで、みずみずしい美肌が保たれるのです。
冷水洗顔によって起こる肌トラブルは、血流の悪化だけではありません。
肌への栄養分が減りつづけることで起こる「赤ら顔」も、その肌トラブルの1つです。
「赤ら顔って、熱いお湯で洗う時に起こるんじゃないの?」と、思うかもしれませんね。
しかし、赤ら顔は冷水洗顔が大きく関係しているのです。
冷水によって皮膚の温度が下がり栄養不足がつづくと、肌のバリア機能も低下してしまいそこから紫外線が皮膚の奥へ侵入しまいます。
皮膚の奥まで侵入した紫外線は、肌の毛細血管にダメージを与えます。
毛細血管はとても細いため、刺激を受けるとすぐにダメージとなり、本来ならば皮膚の奥に存在しているのに、ダメージによって表皮部分まで浮き出てしまい赤ら顔となるわけです。
たとえば、モンゴルやロシアなど、極寒の地で生活している人たちの顔を思い出してみてください。
寒い国に住んでいる人たちのほほは、赤くなっていることが多いですね。
これは、まさに寒い国の人たちのほほが、冷たい水で洗顔をした時と同じような状況になっているからです。
こうしたことからも、冷たすぎる水での洗顔も間違った方法なのです。
間違った洗顔方法2.擦るように洗っている
洗顔では、ゴシゴシとこするように洗った方が、肌に残っている古い角質も取れてサッパリするのでいい気がしますが、この「擦り洗顔」は肌の乾燥を引き起こす大きな原因の1つです。
擦り洗顔をすると、肌のバリア機能がくずれて角質層の保湿成分が失われしまい、乾燥を引き起こします。
乾燥が起こると、肌荒れ・シワ・たるみ・シミなどのさまざまな肌トラブルを招いてしまいます。
「乾燥でシミができるの?」と、思う方もいるかもしれませんが、実は、シミも肌の乾燥が原因で起こりやすくなるのです。
たとえば、日焼けをすると肌は小麦色になりますね。
この小麦肌を作り出すのが「メラニン」と呼ばれる黒褐色の色素で、日本人が黒髪なのも、このメラニンが大きく関係しています。
強い日差しをあびることで、肌は紫外線が皮膚の奥(真皮)に入り込むのを防ぐため、メラノサイト(メラニンを作り出す色素細胞)に指示を出して、メラニンを大量に作らせます。
紫外線には、皮膚に有害な物質がふくまれており、その紫外線を長時間浴びつづけることによって、皮膚の中で活性酸素が大量に作り出されます。
その活性酸素も必要量を超えると肌のダメージをあたえる有害物質となり、シミ・シワ・たるみなどの肌老化を引き起こすのです。
その有害な紫外線の侵入を防ぐため、大量に作り出されたメラニンがバリアとなって、肌の健康を守っているわけです。
これを私たちの日常生活にたとえると、ちょうど「日差しの強い日に、日傘を差して日焼けを防ぐ」行動と同じと言えます。
健康な肌の方は、たとえ日焼けをしてもターンオーバー(肌の生まれ変わりサイクル)が正常にはたらいているので、大量に作り出されたメラニンも、やがて古い角質と一緒にはがれ落ちます。
ところが、擦り洗いによって肌のバリア機能がくずれると、角質の水分が失われて乾燥を引き起こします。
さらに、バリア機能が低下したところから紫外線が皮膚の奥へと入り込み、肌細胞に悪影響をあたえてターンオーバーを大きく低下させます。
皮膚の生まれ変わりがうまく行われないと、メラニンが皮膚の中に残ってしまうため、それがやがてシミへと変わってしまうのです。
こうした理由から、肌が乾燥することても、シミが引き起こされるわけです。
また、肌には天然保湿因子のNMFや、クッションの役割を持つセラミド以外にも、さまざまな種類の保湿成分があり肌の各層でうるおいを与えています。
擦り洗いによって肌のバリア機能が大きくくずれると、それらの保湿成分も失われてることになり、肌荒れや肌の老化を招いてしまいます。
皮膚の中にある主な保湿成分としては、NMF・セラミドのほかに「ヒアルロン酸」・「コラーゲン」・「エラスチン」などがあります。
ヒアルロン酸は、みずから水分をため込むことができる保水成分で、「たった1gのヒアルロン酸で6Lもの水をためることができる」といわれており、細胞の間でクッションの役割をはたしています。
コラーゲンは、軟骨や血管などに多くふくまれるタンパク質の1つで、肌のハリや弾力を保つために必要不可欠な保湿成分です。
エラスチンは、じん帯や血管の壁などに多くふくまれるゴム状のタンパク質で、コラーゲンをサポートする役割を持っています。
これらのうるおい成分によって、私たちの肌はハリと弾力を保つことができるのです。
しかし、擦り洗いによって肌のバリア機能がくずされてしまうと、紫外線が角質層に悪影響をあたえ、それが原因で角質層が厚くなってしまいます。
角質層が厚くなることで、角質層と表皮の間にすき間ができ、そこから水分や保湿成分が逃げだしてしまい、さまざまな肌トラブルを起こすのです。
顔の中でもとくに目や口のまわりは、他のパーツよりも皮膚が薄くて大きなダメージを受けやすいところでもあり、ゴシゴシと擦り洗いを続けていると肌荒れやシワの原因にもつながってしまいます。
このような理由から、擦り洗いは間違った洗顔方法なのです。
洗顔時に擦る以外に…「顔の上で泡立てる」のももちろんダメ!
洗顔をするとき、洗顔料を十分に泡立ててから洗っていますか?
とくに夜洗顔では、疲れているとつい洗顔料を手のひらで十分に泡立てず、顔の上で泡立てて洗ってしまうこともありますね。
ですが、洗顔料を手のひらで十分に泡立ててから洗わないと、顔への摩さつが強くなり、乾燥などを起こして肌に大きなダメージを与えてしまいます。
とくに、洗顔料を顔につけてから泡立てている場合、十分な泡を作るために肌をゴシゴシと洗うことになり、肌のバリア機能をこわして乾燥を招いてしまいます。
すると、乾燥によってシワ・シミ・くすみ・ニキビなど、さまざまな肌トラブルを引き起こし、美肌へと導くことはむずかしくなってしまいます。
毛穴の奥につまった皮脂汚れは、そのままにしているとやがて酸化を起こして「毛穴の黒ずみ」を招いてしまいます。
そうならないためにも、毛穴の汚れはきちんと取りのぞいてあげることが大切ですが、顔の上で泡立てる洗顔方法では、キメの細かいクッション泡が作れないため、毛穴汚れを効果的に落とすことができません。
毛穴につまった皮脂汚れを取りのぞく効果的な洗顔方法は、毛穴の奥まで洗顔泡がとどきやすい「キメの細かいクッション泡を作ること」です。
その理由は、小さな泡となった洗顔料が毛穴の奥へと入り込むことによって、肌に負担をかけることなく皮脂汚れを溶かして浮かし、洗い流すすことができるからです。
ところが、顔の上で泡立てからら洗顔をしている方は、「毛穴汚れにまで気を配っていない」か、または「洗顔料を擦りつけるようにして洗えば、毛穴の奥の皮脂汚れもと落とせる」と勘ちがいをしている場合があります。
擦り洗いでも、毛穴に洗顔料をしみ込ませることによって、毛穴からつまっている皮脂を押し出すようにして取りのぞけるように感じます。
たとえ、その方法で毛穴汚れを取りのぞけたとしても、擦り洗いによる肌へのダメージはかなり大きくなっていると考えられます。
間違った洗顔方法3.洗い時間のかけすぎ
「一度の洗顔つき、洗う回数は1回のみ」としていても、洗顔時間が長くなってしまえば、肌の状態は何回も洗顔したときと同じ状況になります。
これでは、肌バリア機能を保つために必要な皮脂までも取り去ってしまうため、肌荒れを引き起こしやすくなります。
「正しい洗顔時間」でご紹介したように、肌のバリア機能を低下させないベストな洗顔時間(洗顔料を顔にのせてからの時間)は、「朝が15秒以内」「夜が30秒~1分以内」となっています。
この正しい洗顔時間を超えて洗っている場合には、時間をかけすぎていると考えたほうがいいでしょう。
洗顔に時間をかければかけるほど、肌のバリア機能が低下して角質層の水分が失われ、乾燥を引き起こすことになってしまいます。
そのため、洗顔時間が長いと感じる方は、タイマーを使って秒数をはかりながら洗顔をするといいでしょう。
間違った洗顔方法4.ちゃんと汚れを落とせていない
「おでこ」・「生え際」・「あご周り」などに、ニキビ・かぶれなどの肌トラブルをよく起こすという方は、すすぎが十分でないために洗顔料の洗い残しがあり、それが原因で肌トラブルを起こしている可能性があります。
洗顔料を手のひらで十分に泡立ててから顔につければ、簡単に洗顔料を洗い流すことができるのですすぎ時間も短くなります。
しかし、泡立ちが不十分な洗顔料を顔につけてしまうと、クリーム状の洗顔料が肌に密着した状態になり、きちんと洗い流すまでに時間がかかってしまいます。
洗顔料が簡単に落とせないとすすぎ時間が長くなり、面倒に感じてしまいますね。
とくに、朝のいそがしい時間に行う洗顔では、十分なすすぎをせずに終わらせてしまうことが多く、この場合、顔についた洗顔料は落とせても、生え際やあご周りについた洗顔料は見逃してしまうことがあります。
洗顔料が皮膚に残ったままになることで、洗顔料の洗浄成分が肌に刺激をあたえ、かぶれやニキビなどの肌トラブルを引き起こしてしまうのです。
間違った洗顔方法5.1日の洗顔回数が多い
しっかりとメイクをした日などは、きちんとメイクを落とすために、「一度に何回も洗顔する」という方もいるかもしれませんね。
また、皮脂の量が多く肌のテカリが気になる方も洗顔回数が多くなってしまいがちですが、一度の洗顔で何回も洗うことは、肌のバリア機能が低下して乾燥を招いてしまうため、間違った洗顔方法です。
皮脂は、必要以上に分泌されると化粧くずれを起こしたり、毛穴に皮脂がつまり黒ずみやニキビを引き起こす原因になりますが、肌のバリア機能を保つためには必要不可欠なものでもあり、美肌を作るうえでもとても大切なものです。
肌には、常在菌とよばれる細菌が住んでおり、その常在菌のなかで肌の調子をととのえてくれる「善玉菌」が多くなることによって、肌のキメが整いトラブルのない美肌が生まれます。
ところが、一度に何回も洗顔をすることによって、必要な皮脂と一緒に、肌の調子をととのえてくれる善玉菌までも洗い流してしまいます。
すると、善玉菌よりも悪玉菌が増えてしまい、これが原因で肌荒れ・シワ・たるみなど、さまざまな肌トラブルを引き起こすのです。
一度の洗顔で何回も洗うということは、洗顔時間をトータルすると「2分~3分、またはそれ以上」となる可能性が高く、正しい洗顔時間(朝:15秒以内、夜:30秒~1分以内)をはるかに超えて洗い続けていることになります。
これでは、ひどい乾燥を引き起こして肌に大きなダメージを与えてしまうということがよくわかりますね。
間違った洗顔方法6.ニキビができたときにいつもよりもしっかり洗っている
ニキビができると、「雑菌をきれいに洗い流すことが一番」と考え、いつもよりもしっかりと洗顔してしまうケースが多いですが、このやり方も間違った洗顔方法なのです。
ニキビは、毛穴に皮脂がつまることによって、その周りが炎症することで起こる肌トラブルですが、ニキビは肌が乾燥することでも引き起こされます。
しかし、「ニキビは乾燥からも起こる」ということを知っている方が少ないのが現状で、この間違った洗顔方法をしてしまう方は、「ニキビは、皮脂の量が多いためにできる」と、思い込んでしまっている傾向にあります。
そのため、「ニキビができたら、普段以上にしっかりと洗わないといけない」などと勘違いしてしまうのです。
すると、洗顔時間が長くなったり、ゴシゴシと擦り洗いをしたり、また一度に何回も洗ってしまうわけです。
この間違った洗顔方法を続けていると、ニキビを悪化させてニキビ跡を作ってしまったり、肌荒れなどほかの肌トラブルも引き起こす可能性があります。
ニキビ跡ができてしまうことは、美肌を目指している女性にとってはとてもツライことですね。
また、ニキビは「アクネ菌」とよばれる悪玉菌によって引き起こされる肌トラブルであり、ニキビができている部分を集中的に洗うことは、アクネ菌を健康な皮膚にうつしてしまうことになるため、ニキビが広範囲に広がってできてしまう可能性もあります。
ニキビの原因菌を洗い流そうと「洗浄力の高い洗顔料」を使っている場合には、普段よりもしっかり洗うことによってひどい肌荒れを起こし、ニキビの悪化とともに「かゆみ」・「かぶれ」・「発疹(ほっしん)」などの炎症を引き起こしてしまうリスクもあるのです。
そのため、ニキビができている場合には、いつも以上にやさしく洗いあげることが大切です。
間違った洗顔方法7.肌に合わない洗顔料を使う
正しい洗顔方法・正しい洗顔時間を守って洗っても、肌トラブルを起こしてしまうという方は、洗顔料が肌質に合っていない可能性が高いです。
洗顔料の中には、大量生産するために安価な洗浄成分を使って生産されているものも多くあり、このような洗浄成分は、肌への負担よりも洗浄力の高さにこだわって開発されているため、肌に与えるダメージは大きいです。
肌へのダメージが大きいとされる洗浄成分には、「高級アルコール系界面活性剤」があります。
界面活性剤には、「天然界面活性剤」と「合成界面活性剤」の2種類に大きく分けることができ、このうち高級アルコール系は「合成界面活性剤」に分けられます。
天然界面活性剤とは、植物や動物から取り出した天然成分が原料となっている洗浄成分で、主な原料には「サポニン」などがあります。
サポニンは、マメ科の植物の葉・根・茎などにふくまれている抗酸化作用をもつ成分で、サポニンの「サポ」とは、ラテン語で「石鹸」を意味しています。
サポニンが豊富にふくまれる代表的なものとしては「大豆」があり、「大豆サポニン」は天然界面活性剤を使った洗顔料に利用されることが多いです。
天然界面活性剤を使った洗顔料は、自然の成分を主原料にしているので肌への刺激がも少なく、そのまま排水溝へ流しても自然をこわすることがないため、環境にもやさしいのが特徴です。
合成界面活性剤とは、原料によって「石油由来」と「天然由来」に分けられ、それぞれ「洗浄力の高さ」や「肌への刺激の強さ」に大きな違いがあります。
石油由来の合成界面活性剤は、「安価」・「洗浄力が高い」・「肌への刺激が非常に強い」という特徴をもっており、高級アルコール系界面活性剤の一部がこれにあたります。
この合成界面活性剤には、「ラウリル硫酸ナトリウム(ラウリル硫酸Na)」・「ラウレス硫酸ナトリウム(ラウレス硫酸Na)」などがあります。
これらの洗浄成分は、非常に洗浄力が強く、肌の皮脂や善玉菌をすべて洗い流してしまうため、洗顔料の成分にこれらの洗浄成分が使われていた場合には、肌トラブルを起こす可能性があります。
洗顔料において、これらの刺激が強い洗浄成分をメインに使うことは少ないですが、泡立ちもいいことから刺激の少ない洗浄成分をまぜて使われていることが多いです。
こうすることで、泡立ちがよく洗浄力が高いうえに、肌への刺激はおさえられる洗顔料を作ることができるというわけです。
高級アルコール系界面活性剤は、「石油由来」のほかに「天然由来」の原料を使った成分もあり、主に「ヤシ油」を原料として使っています。
天然由来の原料を使っていても、アルコール系なので皮膚内の水分を取りのぞくチカラが強く、洗いあがりに乾燥を招きやすいです。
このような高級アルコール系界面活性剤は、洗浄力が高く泡立ちもいいため不要な皮脂汚れを効果的に落としてくれますが、その分を肌へが乾燥しやすくダメージにつながりやすいです。
とくに、「乾燥肌」・「敏感肌」・「アトピー肌」・「ニキビ肌」の方は、刺激の強い洗顔料を使ったことによって肌になんらかのトラブルが起こる可能性があります。
もしも、洗顔後に肌トラブルが起こった場合には、すぐに使用をやめるようにしましょう。
肌のタイプ別の洗顔方法の注意点
正しい洗顔方法は決まっていますが、肌質によってはやり方が多少変わってきます。
私たちの肌質は、「乾燥肌」・「脂性肌(オイリースキン)」・「敏感肌」などがあり、それぞれ洗顔のときに注意しなければならないポイントがあります。
1.乾燥肌の洗顔方法の注意点
乾燥肌の方は、健康肌や脂性肌の方よりも皮脂の分泌量が少ないため、主に
- 洗顔時間
- チカラ加減
- 洗顔回数
- 洗顔料
- 洗顔後の保湿ケア
などに注意します。
- ①洗顔時間
- 肌が乾燥しているのに洗顔時間が長いと、肌のバリア機能を保つために必要な皮脂も取り去ってしまうことになります。
そのため、洗顔時間は目安の時間より短めにするか、目安時間のなかの最短時間で洗うことが大切です。
- ②チカラ加減
- 乾燥によって、すでに肌のバリア機能が低下した状態です。
そのため、正しい洗顔方法でご紹介したチカラ加減よりも、さらにやさしく洗うようにしましょう。
- ③洗顔回数
- 一度の洗顔で1回以上行わないようにし、ぬるま湯の温度も気を配りましょう。
- ④洗顔料
- 刺激の強い洗浄成分を使った洗顔料はさけるようにしましょう。
- ⑤保湿ケア
- 洗顔後は、肌の水分が失われる量を最小限にするため、すぐに保湿力の高いスキンケア化粧品で保湿しましょう。
2.脂性肌(オイリースキン)の洗顔方法の注意点
脂性肌の方は、皮脂の取りすぎに注意することが大切であり、ポイントは
- ぬるま湯洗顔
- チカラ加減
- 洗顔時間に気をつけること
です。
- ①ぬるま湯洗顔
- しっかりとぬるま湯洗顔をすることで、毛穴につまった皮脂汚れがやわらかくなり、洗顔料の効果がアップします。
- ②チカラ加減
- 皮脂が多い方もゴシゴシと擦り洗いをしてしまいがちですが、皮脂を取りすぎることになり乾燥を招いてしまうため、正しいチカラ加減(皮膚が動かない程度の強さ)で洗うようにしましょう。
- ③洗顔時間
- 目安時間の範囲内で、最大限の時間を使って洗うと効果的です。
たとえば、朝の洗顔では15秒間かけて洗い、夜の洗顔では30秒から始め、洗顔後にベタつきが残るようであれば、次回の洗顔時には30秒に秒数ほどプラスしていくとよいでしょう。(最長でも1分以内)
3.敏感肌の洗顔方法の注意点
敏感肌の方は、乾燥肌が悪化してあらゆる刺激に敏感になっています。
そのため注意するべきポイントは、乾燥肌の注意点にくわえ、
- ぬるま湯洗顔
- すすぎ
- 洗顔料の成分
- タオルドライ
など、さまざまな点に気をくばる必要があります。
- ①ぬるま湯洗顔
- 適温(34度~38度)のなかでも低めの38度くらいのぬるま湯で、しっかりと素洗いをします。
素洗いをすることによって、ある程度の汚れが落とすことができ、そのあとの泡洗顔を短時間で済ませられ、肌への負担をおさえることができます。
- ②すすぎ
- 刺激の少ない洗顔料を使っていても、洗い残しがあると肌トラブルになる可能性があります。
とくに、敏感肌の方はほかの肌質の方よりも症状がおもくなることが多く、「かゆみ」や「かぶれ」などの炎症を引き起こす場合があります。
そのため、すすぎはどの肌質よりもしっかりと行うようにし、洗い残しを作らないことが大切です。
- ③洗顔料の成分
- 化学成分に敏感な方は、洗顔料にふくまれる成分にも気を配るようにし、少量でもアレルギー反応を起こす成分が入っていたら、その洗顔料は使わないようにしましょう。
- ④タオルドライ
- 敏感肌やアトピー性皮膚炎の方は、タオルの刺激にも反応してしまうことがあります。
そのため、使うタオルは「肌ざわりのよい」「清潔」なものをえらび、水気をふき取るときにはやさしく肌にあてる程度にして、決して擦らないことが大切です。
4.肌トラブルがある場合の注意点
すでに肌トラブルが起こってしまった場合には、どのような点に注意すればいいのでしょう?
いくつかの肌トラブルに分けて、くわしくご紹介していきます。
肌トラブルその1:毛穴の黒ずみが気になる場合
毛穴の黒ずみは、毛穴につまった皮脂が固まって角栓(かくせん)となり、その角栓が空気中の酸素と結びつくことで酸化を起こし黒く変色したものです。
とくに、毛穴の黒ずみが目立つのが「鼻先」で、黒ずみが目立つ鼻のことを「イチゴ鼻」と呼んだりもします。
毛穴の黒ずみが気になる場合には、「Tゾーンを意識して洗顔をすること」です。
Tゾーンとは、おでこと眉間(みけん)から鼻先にかけての、「Tの字」で表せる部分のことで、他の顔パーツとくらべて皮脂の分泌量が多い部分でもあります。
Tゾーンを洗う場合の注意点としては、泡を鼻先につけたら「指の腹を使って、やさしく円を描くように洗う」ことで、洗い方のポイントは「指先を使って泡を転がすようにやさしく洗う」ということです。
毛穴の黒ずみは、皮脂が活性酸素の悪影響を受けて作られているため、一度の洗顔では落としきることは難しいです。
ですが、根気よく続けていくことよって、次第に毛穴つまりが解消されていき、黒ずみを薄くすることができるようになります。
肌トラブルその2:ニキビがある場合
ニキビには、「白ニキビ」・「黄ニキビ」・「赤ニキビ」などの種類があり、どれもやっかいな肌トラブルです。
また、炎症が治まっても「ニキビ跡」が残ってしまうと、それも肌トラブルになってしまいます。
ニキビができている場合の洗顔では、タイプ別によって注意するポイントも違ってきます。
ここでは、ニキビ洗顔の注意点を、タイプ別に分けてご紹介します。
白ニキビがあるときの洗顔方法

白ニキビは、「毛穴に皮脂がつまっている状態で、雑菌が繁殖する(炎症を起こす)前の段階です。
この状態ならば、正しい洗顔をして毛穴つまりをなくすことにより、症状を悪化させることなく白ニキビを改善できる可能性が高くなります。
したがって、白ニキビの洗顔では、「ニキビができている部分に負担をかけないよう、正しいせんがん方法を実践すること」となり、この方法がもっとも効果的です。
黄ニキビ・赤ニキビがあるときの洗顔方法

黄ニキビは、「毛穴に皮脂がつまり、アクネ菌(ニキビの原因菌)が繁殖している状態」です。
また、赤ニキビは、「黄ニキビが悪化(アクネ菌が増殖)して、炎症が起こり赤くなっている状態」です。
このタイプのニキビは、毛穴にたくさんの雑菌がいるため、患部をさわることによって健康な肌に雑菌をうつしてしまう可能性があります。
そのため、黄ニキビ・赤ニキビがある場合の洗顔ポイントは、「とにかくニキビ部分に刺激を与えないこと」・「患部をさわらないこと」・「正しい洗顔方法で、いつもよりやさしく洗い上げること」です。
ニキビ跡があるときの洗顔方法
ニキビ跡は、「アクネ菌と自身の免疫(めんえき)細胞が戦ったときに受けた皮膚内部のダメージ」であり、とくに「赤ニキビ」は、たとえ治ってもニキビ跡になりやすいです。
ニキビ跡ができてしまうと、洗顔だけで跡を消すことはむずかしくなります。
ですが、「できてしまったニキビ跡を悪化させない洗顔ポイント」はあるのでそれを実践していき、少しでも悪化させないようにしましょう。
ニキビ跡を悪化させないためには「肌の健康に必要な皮脂は残しながら、不要な汚れはキレイに落として肌を清潔に保つこと」です。
これはどのタイプにも言えることですが、痛みがないニキビ跡ではつい忘れがちなポイントでもあります。
ニキビができているときにだけ肌を清潔に保つのではなく、ニキビ跡がある場合にも同じように雑菌を増やさないようにすることが大切です。
ニキビ跡がある場合の洗顔においても、「十分な泡でやさしくつつみ込むように洗う」ようにしましょう。
肌トラブルその3:肌に傷がある場合
肌に傷がある場合には、「洗顔料は使わずに、ぬるま湯洗顔を行う」ようにしましょう。
とくに、肌への刺激が強い洗顔料は、傷にふれることによって悪化してしまう可能性があるため、使用するのはやめましょう。
洗顔料を使う場合には、刺激が少ない「アミノ酸系洗浄成分」と書かれている洗顔料をオススメします。
また、洗顔後のスキンケアにおいては、傷口に化粧水が入らないよう、コットンに化粧水をふくませて傷以外の部分を保湿するようにしましょう。
顔に傷がある場合には、洗顔よりも「傷の治療を優先させること」が重要であり、傷が治ってからただしい洗顔方法を行っていくようにしましょう。
メンズの洗顔方法のポイントは?

ここまでは、女性の方向けに正しい洗顔方法をご紹介してきましたが、男性も女性と同じように、間違った洗顔をしていると、乾燥やニキビなどの肌トラブルを起こしてしまいます。
では、男性の場合は、洗顔をする時にどのような点に気を付ければよいのでしょう?
メンズの洗顔方法ポイント1.メンズ用の洗顔料を使う
男性の中には、夜の洗顔を浴室で行うという方もいますね。
また、浴室で洗顔をする方の中には、ボディソープや石鹸で体を洗ったあと、その流れで顔も洗ってしまうという方もいることでしょう。
男性は、女性よりも美容にあまり興味を持っていないため、洗顔についてもそれほど意識していないという方も多いです。
しかし、ボディソープの種類によっては、洗浄成分の強い成分を使っているものあり、それらは肌への刺激も強く、このようなボディソープで顔を洗うと、必要以上に皮脂を洗い流してしまい肌荒れの原因になります。
そのため、このような洗顔をしている場合には、ボディーソープで洗顔するのはやめて、メンズ用の洗顔料を使うようにしましょう。
メンズの洗顔方法ポイント2.洗顔方法は女性と同じやり方で行う
メンズの正しい洗顔方法は、基本的に女性の洗顔方法と同じです。
ただし、男性の場合は、洗顔の時に女性よりも手にチカラが入りやすいため、洗顔時のチカラ加減にはとくに注意しましょう。
メンズの洗顔方法ポイント3.洗顔後はとにかく保湿に心掛ける
男性は、女性にくらべて皮脂の量が多いですが、洗顔後には乾燥するという方が多くいます。
その理由としては、男性の場合は日ごろからスキンケアに気を配る方は少なく、洗顔後に化粧水や乳液などをつけない方も多いです。
また、女性のようにメイクはしませんし、外出時に日焼け止めをつける方も少ないです。
そのため、肌のバリア機能が低下ぎみとなり皮膚の水分が失われたり、紫外線などの影響を受けやすくなり、こうした状態が続くことによって肌が乾燥してしまうのです。
したがって、男性も女性と同じように、洗顔直後にスキンケア化粧品で保湿してあげることが重要です。
ですが、日ごろからスキンケアに興味のない方にとっては、洗顔後に化粧水や乳液などを使ってケアしていくことは、とても面倒に感じてしまうかもしれませんね。
そのような方には、化粧水・美容液・乳液などが1つになった「男性用オールインワン化粧品」がオススメです。
この男性用オールインワン化粧品を使えば、1回で化粧水・美容液・乳液をつけた時と同じ保湿効果を得ることができます。
洗顔料の上手な選び方とは?
洗顔料選びでは、「肌への刺激が少なく、必要な皮脂を残してくれる洗顔料」を選ぶことです。
このような洗顔料を選ぶためには、洗顔料に使われている「洗浄成分」に注目します。
洗顔料に、「アミノ酸系洗浄成分を使用」などと書かれているものがオススメで、もっともオススメなのが化学合成成分を一切配合していない、「アミノ酸系無添加洗顔料」です。
アミノ酸系洗浄成分としては、「ココイル~」・「ラウロイル~」などであり、これらの成分が洗顔料に記載されているかをチェックしましょう。
アミノ酸系洗浄成分は、必要な皮脂を残して余分な汚れだけを洗い上げることができます。また、肌と同じ弱酸性なので、刺激に弱い敏感肌の人でも安心して使うことができます。
まとめ:お肌はとってもデリケート!やさしくていねいに正しい手順で洗おう!
美肌へ導くためには「洗顔を正しく行うこと」がとても重要であり、その方法が1つでも間違っていると、すぐに肌のバリア機能が低下して肌トラブルを起こしてしまいます。
一日中働いたあとに、正しい方法で洗顔をするとなると、面倒くさいと感じてしまう方もいるかもしれませんね。
そのため、「サッと洗顔を済ませて、ゆっくりしよう」と、間違った洗顔をしてしまう方もいることでしょう。
しかし、その間違った洗顔を続けることによって、肌の水分は失われ、肌荒れ・毛穴の黒ずみ・シワ・シミなど、さまざまな肌トラブルを引き起こす原因となってしまいます。
正しい洗顔方法で洗いあげると分かりますが、肌は水分が保たれていてもっちりとしており、ハリと弾力を感じることができます。
このような美肌になれば、そのあとのメイクのノリもとてもよくなり、一日明るい気分で過ごすことができます。
これまで、間違った方法で洗顔をしていたという方は、この記事で読んだことを参考にして今日から、正しい方法で洗顔を実践してみてください。