ゴワゴワして上手くまとめることができないせいで、毎日のスタイリングに悩んでいる方ってたくさんいますよね。

時間をかけてスタイリングをしても、時間が経つにつれてどんどんボリュームが出て収拾がつかないこともあると思います。

そのせいで頭でっかちに見えてしまい、せっかくオシャレをしても台無しになってしまうこともあります。

「この剛毛をどうにかしたい…」と、感じてしまう方もいますよね。

人によってはゴワゴワでまとまらない髪の毛をコンプレックスに感じてしまうこともあると思います。

そこでこちらの記事ではゴワゴワで硬い剛毛さんの髪の毛を柔らかくする方法を詳しくご紹介していきます。

この記事を読むことによって、剛毛を解消するキッカケになるのでぜひ参考にしてみてくださいね。

太くて硬い剛毛の特徴とは?

剛毛の特徴は簡単に言ってしまうと髪の毛が太くて硬い髪質のことを言います。

この髪質の硬さは髪の表面にあるキューティクルや、髪の内部にあるコルテックスと呼ばれる成分の構造で決まるんです。

髪の毛はわかりやすく言うとのり巻きのような構造になっています。

外側の海苔をキューティクル、その中にあるのがお米がコルテックス、さらにその中心には具となるメデュラと呼ばれるものがあるんです。

剛毛さんの髪の毛はのり巻きで言う、海苔やお米の部分がたっぷり詰まっているような状態なんですよ。

髪の毛が硬いというのはキューティクルの枚数が多く厚みがあったり、コルテックスの量が柔らかい髪質よりも多いことで起きてしまうんです。

特に日本人は欧米の人と比べて剛毛の人が多いと言われているんです。

髪の毛が太くて硬い剛毛を引き起こす原因とは?

剛毛を引き起こす原因はいろんなものがあります。

もしかすると今まで対策をしてきても効果を実感できなかったのは、剛毛の原因をきちんと理解できていなかったことも理由のひとつとして考えられます。

そこでここからは剛毛を引き起こしてしまう原因をお伝えしていきますので、気になる剛毛を改善するためにもしっかりとチェックしてみてください。

剛毛の原因その1:遺伝による影響

髪質の多くは遺伝によって決まってくるので、ひとつの原因として遺伝が関係している可能性はすごく高いです。

先ほど特徴でもご紹介した通り、キューティクルやコルテックスの量が多いことで髪の毛が太くて硬い髪質になってしまうんです。

このキューティクルやコルテックスの量は遺伝によって決まっているので、改善していくにはある程度時間が必要になります。

剛毛の原因その2:髪の毛に乾燥・ダメージがある

髪の毛の内部には少なからず水分が含まれていて、この水分が失われることで髪の毛に柔らかさがなくなってゴワゴワの剛毛になってしまうんです。

度重なるヘアカラーやパーマなどを行なうことで、キューティクルが傷ついて内部の水分が流出してしまったり、髪質に合わないシャンプーをつかったりすることで髪の毛が乾燥やダメージを受けやすくなります。

そういったことが日々積み重なることによって、どんどん髪の毛が硬くなってしまい、結果的に扱いづらい剛毛になるので普段のヘアケアの見直しをしてあげる必要があります。

剛毛の原因その3:ドライヤーやヘアアイロンの使い過ぎ

実は髪の毛というのは熱に弱い性質があります。

髪の毛にはケラチンと呼ばれるたんぱく質が全体の8割くらいを締めているのですが、このたんぱく質は高温の熱を加え続けることで「たんぱく変性」という状態を引き起こします。

このたんぱく変性を起こした髪の毛はゴワゴワした質感になって、髪の毛が硬くなる特徴があるんです。

たんぱく変性は髪の毛だけでなく、どのたんぱく質にも起こりうる問題なんですよ。

例えば生卵に熱を加え続けると白身や黄身が固まりますよね。この性質変化が髪の毛でも起きているんです。

そのためドライヤーやアイロンなどの正しい使い方をしっかりと身につけないと、延々とごわつく髪の毛を繰り返すことになってしまいます。

ごわつく剛毛を対処!髪の毛を柔らかく見せる方法

こちらではゴワゴワの髪の毛を手軽に柔らかく見せることができる対処法についてご紹介していきます。

いきなり剛毛を改善することは難しいので、髪の毛が柔らかくなるまではこちらでご紹介する方法でふんわりとした髪の毛の見せてあげることで、ごわついた感じに見せないようにすることができますよ。

普段から取り入れやすい方法ばかりなので、ぜひチェックしてみてくださいね。

剛毛の髪を柔らかく見せる対処法その1:髪の毛を切る

ゴワゴワして広がってしまいどうしようもない場合は、髪の毛を切ってもらうといいですよ。

髪の毛を切ると言っても、短くするわけではなく、美容室などで質感調整をしてもらう程度です。

毛先の方に厚みがあると、髪質の特徴で広がりやすくなってしまうため、少し毛先を軽くしてもらうといいでしょう。

そうすることで広がってしまう髪の毛もスッキリ納めることができるようになり、顔回りもボリュームダウンすることで小顔に見えるようになりますよ。

剛毛の髪を柔らかく見せる対処法その2:髪の色が柔らかく見えるカラーにする

普段から暗めの色をしている方は、思い切って髪の毛の色を変えてみるのもアリです。

ヘアカラーをすることによって印象もだいぶ変わり、ゴワゴワした髪の毛を柔らかく見せることもできるんですよ。

もし柔らかく見せるのであれば、少し明るめのブラウンやベージュなどの暖色系にしてあげるといいです。

アッシュなどの寒色系の色味はタイトに見せることはできても、柔らかい印象にすることは難しいので、イメチェンも兼ねて明るめの色味にしてみてはどうでしょうか?

剛毛の髪を柔らかく見せる対処法その3:ドライヤーでの乾かし方

髪の毛の乾かし方ひとつでも、柔らかく見せることができるんですよ。

特に剛毛は髪の毛が太い分、ドライヤーで乾かすのは大変ですからね…。

普段髪の毛を乾かす時に軽くタオルドライをしてからドライヤーを使うかと思いますが、それでは余計に時間がかかってしまいます。

先ほどもお伝えしたように、髪の毛に長時間熱を加え続けることによって髪の毛のたんぱく質が硬くなってしまい、余計にゴワゴワになってしまうので、しっかりとタオルドライをして水気をしっかりと取っておくことが大切です。

あとは根元から中間、毛先の順番に乾かしてあげることによって、ボリュームを抑えながらふんわりと柔らかい髪の毛にすることができます。

もっと具体的な髪の乾かしたかを知りたい方は、別の記事でわかりやすくお伝えしているので、そちらの記事も併せてチェックしてみてくださいね。

剛毛の髪を柔らかく見せる対処法その4:アイロンの使い方を見直してみる

剛毛の人は髪の毛のおさまりをよくするためにアイロンを使う方もいると思います。

ですがアイロンはかなりの高温なため、使えば使うほどごわつきやすくなってしまいます。

なのでできるだけ髪の毛に負担をかけないような使い方を意識してみるようにしましょう。

その方法については「160~180℃くらいの温度で、1回で真っすぐにする」というものです。

何度も同じ場所にアイロンをすることで髪の毛がたんぱく変性を起こして硬くなってしまう可能性があるので、できるだけ少ない回数で整えてあげる必要があります。

もしどうしても1回で伸ばすことができない場合は、110~130℃くらいの温度に設定してあげるといいですよ。

剛毛の髪を柔らかく見せる対処法その5:ストレートパーマや縮毛矯正をかける

毎日髪の毛をお手入れするのは大変と感じる方は、美容室でストレートパーマや縮毛矯正をかけてもらうのも髪の毛を柔らかく見せる方法としてはアリです。

時間をかけてブローやアイロンをする必要もないですし、一度やってもらえればしばらくはお手軽にスタイリングすることができますよ。

ただ注意点として、ストレートパーマも縮毛矯正もかなり強い薬剤を使うため、ダメージ影響でゴワゴワになってしまう可能性があるため、頻繁に行なうのはNGです。

剛毛の髪を柔らかく見せる対処法その6:スタイリング剤を使ってみる

普段からスタイリング剤を使っている方も多くいるかもしれませんが、使ってみるものを変えてみるようにしましょう。

剛毛には合うスタイリング剤と、逆に合わないスタイリング剤があるので、髪質に合ったものを使ってあげる必要があります。

髪の毛が硬い剛毛には、なるべく油分や水分が多く含まれているスタイリング剤を使ってあげると、しっとりとして髪の毛をボリュームダウンさせることで柔らかい印象を与えることができるんです。

特におすすめなのが「ムース」「ヘアミルク」「ファイバーワックス」「クリームワックス」「グロスワックス」といった、油分や水分量の多いスタイリング剤です。

もしスタイリングする際は試しに使ってみると、すごくまとまりやすくなるので、チェックしてみてくださいね。

また別の記事では剛毛におすすめのワックスをご紹介しているので、そちらの記事も併せてチェックしてみてください。

剛毛の髪を柔らかくする方法

ここからは扱いづらい剛毛を柔らかくする方法についてご紹介していきます。

対処方法とは違い時間はかかってしまいますが、時間をかける分、髪質を改善していく効果はものすごく高いんです。

その中でも特におすすめの方法を厳選してお伝えしていきますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

剛毛の髪を柔らかくする方法その1:食べ物を意識してみる

髪の毛は普段の食事から摂った栄養で作られています。

バランスの取れた食事をすることで、柔軟性の高い健康的な髪の毛を育てることができるようになり、ゴワゴワした髪の毛おを柔らかくすることができます。

その中でも意識して摂った方がいい食べ物をいくつかご紹介していきますね。

  • 豆乳などに含まれている大豆イソフラボン
  • たまごなどに含まれているビオチン
  • 髪の毛に柔軟性を与える良質な油

といったものを意識して食べてみるようにするといいですよ。

もちろんバランスの取れた食事を大前提にということなので、偏った食事だけはしないようにしてくださいね。

また髪の毛にいい食べ物についてもっと詳しく知りたい方は、別の記事でわかりやすくまとめているので、そちらも併せてチェックしてみてください。

剛毛の髪を柔らかくする方法その2:食事では補いきれない栄養はサプリで補給

もし食べ物で髪の毛を柔らかくしてくれるような栄養を毎日摂ることができない場合は、サプリメントを試してみるといいですよ。

最近ではヘアケアサプリというものもあったりするので、栄養が偏っていると感じていたり、なかなか自炊する時間がないという方でも試しやすい方法です。

サプリメントには髪の毛を健康的に成長させるための栄養がバランスよく含まれていて、継続して試すことで柔軟性のある髪の毛にしてくれますよ。

剛毛の髪を柔らかくする方法その3:ヘナを使ってカラーリングをする

ヘナは植物由来の白髪染めに使う染料なのですが、実は髪の毛を柔らかくしてくれる効果があります。

特に白髪が増えてくると、美容室などで白髪染めをするかと思うのですが、継続してヘナを使ってカラーをすることでどんどん髪の毛を柔らかくできるんですよ。

やり始めは髪質が硬くなったように感じるのですが、ヘナにはトリートメント効果があるので、継続していくうちにどんどんトリートメント効果が高まって髪質を柔らかくしてくれるんです。

また普通の白髪染めには強い薬剤の成分が含まれているため、ダメージによってゴワゴワした質感になりやすいのですが、ヘナは天然由来の成分なので髪の毛に負担を与えることがありません。

そういった意味でも剛毛による髪の広がりを抑えることができるので、もし今後白髪染めを検討している方は、担当の美容師さんに相談してみるといいですよ。

剛毛の髪を柔らかくする方法その4:シャンプーを見直してみる

ヘアケアの基本でもあるシャンプーですが、普段からどのようなものを使っているでしょうか?

市販のドラッグストアなどで販売されている、価格の安いものを使っている方がほとんどではないかと思います。

実は価格の安いシャンプーの多くは、配合されている洗浄成分に少し難があり、髪の毛に強い負担を与えてしまっている可能性があります。

ボトルの裏面などに記載されている成分表などをチェックすると「〇〇硫酸」といった成分が含まれていませんか?

その成分は弱酸性の髪の毛にたいして、アルカリ性の性質を持った洗浄成分なんです。

アルカリ性の洗浄成分を使うことで髪の毛がゴワゴワな質感になってしまい、髪の毛を硬くしてしまうため、できるだけ避けた方がいいですよ。

そういったシャンプーには指通りをよくしてくれるような成分が含まれているので気付きにくいですが、なるべく髪の毛と同じ弱酸性の性質を持ったシャンプーを使ってあげることをおすすめします。

剛毛におすすめのシャンプーについては、別の記事で詳しくご紹介しているので、そちらの記事も併せてチェックしてみてくださいね。

剛毛の髪を柔らかくする方法その5:トリートメントやコンディショナーを使う

トリートメントやコンディショナーには髪の毛に柔軟性を与えるために油分が多く含まれています。

油分を髪の毛に与えてあげることによって、髪の毛がしっとりしやすくまとまりやすい状態になるのはこの油分のおかげなんです。

そのため剛毛に効果のあるシャンプーを使ってあげた後は、きちんと油分を髪の毛に与えてあげるように意識して、髪の毛のコンディションを整えてあげるようにしましょう。

髪の毛のダメージや乾燥を防ぐことで髪のごわつきも抑えることができますし、一石二鳥なのでもし普段から使っていない方は試してみてくださいね。

特にトリートメントやコンディショナーの中に「アルガンオイル」や「バオバブオイル」などの成分が含まれているものがあれば、かなりおすすめなのでチェックしてみるといいですよ。

シャンプーの後にお酢でリンスをしてあげると髪の毛が柔らかくなる!

実はお酢には髪の毛を柔らかくする効果があると言われています。

お酢には髪の毛と同じタンパク質の「アミノ酸」が含まれていて、髪の毛を保湿しながらキューティクルを整えてくれることで、ゴワゴワの髪の毛を改善する効果があるんですよ。

しかもpHを調整してくれる働きもあり、アルカリ性に傾いた髪の毛を酸性に戻してくれる効果があります。

よくシャンプーにはクエン酸などが含まれていたりするのですが、それと同じような働きをしてくれるってことですね。

さらさらにしてくれる効果はあっても、お酢の臭いはかなりきついのでトリートメントやリンスなどにませて使ってあげるといいですよ。

剛毛の髪を柔らかくする方法その6:ヘアオイルを使ってあげる

ヘアオイルなどに含まれている油分には髪の毛を柔軟にしてくれる効果があり、洗い流さないトリートメントの代わりに使ってあげると髪の毛の広がりを抑えることができますよ。

特にお風呂上りにタオルドライをした後にヘアオイルを使ってあげることで、開いたキューティクルの隙間から油分が髪の毛の内部に入り込んでくれるので、かなりしっとりとまとめやすくすることができます。

その状態で乾かしてあげるとゴワゴワした質感がなくなって、ボリュームも抑えることができるのでぜひ試してもらいたいです。

個人的におすすめしているオイルというのが…

  • アルガンオイル
  • ホホバオイル
  • ココナッツオイル
  • 馬油
  • 椿油(ツバキオイル)

といったものが含まれているヘアオイルを使ってあげるといいですよ。

髪の毛になじみやすく保湿効果も高いので、もしヘアオイルを試してみるときは配合されているかチェックしてみましょう。

まとめ

こちらの記事ではゴワゴワな剛毛の髪の毛を柔らかくする方法をご紹介させていただきました。

硬い髪質は遺伝によるものが大きいかもしれませんが、ダメージや乾燥なども関係してくるため、ふだんからお手入れを怠ってはいけません。

この記事でご紹介した方法で継続してヘアケアをしてあげることで、少しずつではありますが扱いやすい柔軟性のある髪の毛にしていくことはできるので、自分にぴったりのヘアケアをしていってくださいね。

そうすることでコンプレックスでしかなかった剛毛を、自分でもしっかりとコントロールできるようになり、悩みを解消することができますよ。