きれいな髪というのは全ての女性にとっての憧れですよね。
いつまでもサラツヤできれいな髪を保っていくために、どんなことに気を付けていますか?
ブラッシングを念入りにしたり、トリートメントに気をつかうというやり方もあるでしょう。
ですが、本来はシャンプーこそが美髪作りの基本です。
正しいシャンプー方法を知り、実行することでダメージを抑えた健やかな髪を生み出し、育てることが可能になるのです。
反対に、シャンプーのやり方が間違っていると、頭皮や髪の毛に重大なダメージを負わせることになります。
間違ったシャンプーをしていないかどうかチェックし、正しいシャンプー方法を身に着けるために必要な情報をお伝えします。
この記事を読むことで
- 髪の毛が傷まない適切なシャンプー方法がわかる
- すでに傷んでしまった髪の毛を綺麗にしていくためのコツがわかる
- シャンプーの洗い方の手順がわかる
こんなメリットがありますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
チェックしてみよう!やってしまいがちな間違ったシャンプーの仕方TOP4!
まずは、日ごろのシャンプーのやり方の中にひそんでいるNG行動をあげてみましょう。
正しいシャンプーの仕方を知るためには、まずはこれらのNG行為をしていないかどうか、チェックすることが重要です。
以下の4点について、もしも日ごろのシャンプーで取り入れている行為がある場合、今後は避けることをオススメします。
NGとなっている理由もあげながら、説明していきますね。
間違ったシャンプーの仕方その1.:頭皮に直接シャンプー剤をつけている
「シャンプーの成分を浸透させたい」と思って、頭皮に直接シャンプー剤をつけて洗ったりしていませんか?
これは、間違ったやり方です。
まず、シャンプー剤を直接頭皮にかけてしまうと、泡立ちにくくなります。
そこで、泡立ちを良くさせようと思って、頭皮を洗う時に力を入れてしまい、刺激や摩擦を加えることにつながってしまいます。
また、最初から直接頭皮につけてしまうと、すすぎをした後でも頭皮にシャンプー剤が残りやすくなってしまうので、頭皮トラブルの原因となります。
実は頭皮のかゆみなどの多くはシャンプーのすすぎ残しによるものが多いんです。
シャンプー剤は頭皮に直につけるのでなく、手のひらにとってよく泡立ててから、頭皮にその泡をのせていくようになじませるのがポイントです。
間違ったシャンプーの仕方その2:爪を立ててゴシゴシとこすっている
シャンプー剤をよく泡立てさせようとしたり、頭皮をしっかりと洗おうと思って、爪を立ててゴシゴシとこするようにシャンプーしていませんか?
あるいはかゆいところが気になって、洗う時に爪を立ててしまうこともあるかもしれません。
ですが、爪を立てたり、こするようにして洗ってしまうと、当然頭皮を傷つけ、頭皮や髪の毛のダメージにもつながってしまいます。
傷ついた頭皮から乾燥が始まり、さらにかゆみが発生する原因となることがあるため、このような洗い方を続けていると頭皮環境が悪循環におちいってしまいます。
シャンプーをする際には指の腹を使って、優しくシャンプー剤を頭皮になじませながら洗うようにしましょう。
間違ったシャンプーの仕方その3:成分を残すためにあまり流していない
「シャンプー剤の成分を頭髪に残すほうが効果が続くのではないか」との思いから、すすぎを十分に行わず、洗い残しをしていませんか?
これも、間違ったやり方です。
シャンプーの成分は髪に浸透すれば、すすいでも落ちることはありません。
逆にシャンプー剤を落とし切れず、成分が頭皮に残ってしまうとかえってフケやかゆみのほか、湿疹やかぶれなどのトラブルの原因にもなりかねません。
頭髪を洗い終わった後はシャンプー剤も残すことなく、洗い流すようにしましょう。
間違ったシャンプーの仕方その4:朝と夜シャンプーをしている
1日に2回以上シャンプーをすると、頭皮や髪の毛を洗いすぎてしまうことにつながります。
洗いすぎると髪にとって必要な油分まで落としてしまい、かえってヘアダメージを引き起こすリスクが生じます。
ですので、朝も夜もシャンプーをするというやり方は、改めた方が賢明です。
シャンプーの仕方の豆知識:朝シャンのデメリットとは?
「朝から頭がスッキリとする」などの理由で朝シャンが習慣付いているケースもあるかと思いますが、実は朝にシャンプーすることにはデメリットもひそんでいます。
朝シャンをした後は、外出する場合が多いと想定されます。
外では頭髪が紫外線やちり、ほこりにさらされがちになります。
皮脂には、そのような外部のダメージから地肌を守る役割があります。
しかし、外出前の朝にシャンプーをして地肌の皮脂を洗い落としてしまうと、外部ダメージを直で受けやすくなり、頭皮トラブルにつながるリスクが高くなってしまいます。
シャンプーは1日に1回で十分ですので、朝シャンは避けて、夜に行うようにしましょう。
シャンプーの仕方の豆知識:夏は1日2回でもOK?
シャンプーは1日に1度にしたほうがいいとは言っても、朝起きた時に大量に汗をかいてしまっている夏のシーズンには
「夜と朝の1日2回のシャンプーもOKなんじゃないの?」
と思ってしまうこともあるかもしれませんね。
確かに、夏はとくに寝ている間にも大量に汗をかくため、汗を落とすために朝シャンをしたくなることはあるでしょう。
また、夏に限ったことではありませんが、寝起きからしばらくは血圧や血糖値も低く、リラックスモードから抜け切れず副交感神経が優位な状態がしばらく続く場合も多いのです。
ですので、寝起きにシャワーを浴びると交感神経が刺激されて血行も良くなり、リフレッシュ効果も期待できます。
しかし、前述したように、朝シャンには地肌を外部ダメージからガードする皮脂を落とし過ぎてしまう危険性がひそんでいます。
ですので、夏であっても1日に2回以上シャンプーをすることは望ましくありませんが、どうしても夏の朝に頭髪を洗いたくなったら、シャンプー剤を使わずにお湯で汗を洗い落とす程度にとどめることをオススメします。
そして、朝にシャンプーをした後は頭皮用化粧水などで地肌をしっかりとケアしましょう。
間違ったシャンプー法で頭皮環境は大きく乱れてしまう!
間違ったシャンプー法を続けることのデメリットの一つに、頭皮環境が悪化するということがあげられます。
これまでに指摘した通り、地肌を傷つけるような洗い方をした結果、頭皮に乾燥やかゆみが生じてしまいますし、洗い残しがあったり、反対に洗いすぎるとフケやかぶれ、油分不足を引き起こしてしまいます。
いずれも頭皮環境の乱れと言えるべき症状ですが、放っておくと頭皮の炎症やバリア機能低下などを招き、頭皮湿疹や抜け毛、アトピー性皮膚炎の原因にもつながります。
シャンプーの仕方ひとつで、抜け毛やアトピー性皮膚炎になってしまうこともあるなんて怖いですね…
今すぐ間違ったシャンプーのやり方を見直し、正しい方法に改めるようにしましょう。
正しいシャンプーの仕方に変えることでこんなメリットが!
正しいシャンプーのやり方については後ほど詳しく紹介しますが、シャンプーを正しく使って頭髪を洗うことで、さまざまなメリットを得ることができることもお伝えしたいと思います。
正しいシャンプーのやり方を身に着ければ、次のようなメリットがあります。
正しいシャンプーの仕方の利点1.頭皮がかゆくならない
前述したように、爪を立てて頭皮をこするなどの間違ったやり方でシャンプーを続けると、頭皮の乾燥を招き、かゆみが増してしまう可能性があり、かゆみを放置すれば頭皮の炎症などを招きます。
間違ったシャンプーのやり方が原因でかゆみが発生している場合、正しいやり方に直すことで頭皮がかゆくなることを未然に防ぐことができます。
血行が促進されて頭皮にいい効果をもたらすことができる
血流が通常よりも悪くなると、頭皮に必要な栄養分が行き渡らなくなり、乾燥などを引き起こしてかゆみを生じる場合があります。
しかし、後ほど触れますが正しいやり方でシャンプーをすると、頭皮の血流は改善されます。
正しくシャンプーをすることで頭皮の血行不良を改善させ、必要な栄養分も行き渡るようになり、かゆみの解消だけでなく、健やかな髪の毛を育てる環境を向上させることができるようになるのです。
つまり、髪の毛の「元から」元気にすることができるということですね。
正しいシャンプーの仕方の利点2.髪を傷めないためサラサラの髪の毛になる
このように、正しいシャンプーのやり方を身に着けることで、髪の毛を育てる環境も大きく改善されるということは、髪が傷む機会も減ることになるわけです。
それが、憧れのサラサラヘアーを手に入れるカギにもつながります。
髪をサラサラにするためには、枝毛や髪のパサつきを無くす必要があります。
髪がパサパサになったり、枝毛のできる原因の一つとして、間違ったシャンプーの仕方を続けたことによる頭皮や髪の毛のダメージがあげられます。
正しいシャンプーのやり方を身につけることでヘアダメージが減り、サラツヤ髪を手に入れることができるようになります。
正しいシャンプーの仕方の利点3.薄毛を防ぐことができる

前述したように、間違ったシャンプー方法を続けて頭皮や髪の毛にダメージが残り、頭皮環境が悪化すると抜け毛につながります。
ですので、シャンプーのやり方を正しい方法に改めることは、抜け毛のリスクを遠ざけることになり、薄毛予防にもつながるのです。
なぜ正しいシャンプー方法がハゲない頭皮環境を作るのに大事なの?
美しく丈夫な髪の毛を育てるためには、頭皮を清潔に保つだけでなく、血流やリンパの流れを良くして頭皮に栄養分がスムーズに届けられる環境を整えることが重要です。
シャンプーには、毛根や頭皮の血行、リンパを刺激するマッサージ効果も含まれます。
正しいやり方を心得てシャンプーする習慣が付けば、丈夫な髪の毛を育て、薄毛や抜け毛を防ぐ効果も見込めるのです。
シャンプーでは頭皮のどんな汚れを落とすのが目的?
一般的に、シャンプーを使って頭髪を洗うと汚れが落ちるという風に解釈されていますが、シャンプーで洗い落とすことのできる汚れには、どのような種類があるのでしょうか?
正しくシャンプーを使って頭髪を洗えば、以下のような汚れを落とすことができます。
頭皮の汚れ1.皮脂
これまでにも述べたように、皮脂には外部のダメージから頭皮を守る役割があります。
しかし、過剰に皮膚が分泌されて頭皮の毛穴に皮脂が詰まると、毛穴から髪の毛がまっすぐ
に生えるのが難しくなり、結果髪のうねりの原因となってしまいます。
また、頭皮に残った皮脂は時間が経過すると腐敗して、頭皮から臭いが発生する元にもなります。
ですので、しっかりとシャンプーをして、毛穴に残った皮脂を洗い落とすことが重要となります。
頭皮の汚れ2.汗
体の中でも、頭は汗をかきやすい部分です。
とくに暑い時期になると上昇した体温を下げるため、頭皮に集まった毛穴から積極的に汗が出されます。
しかし、毛穴から出された汗を放っておくと、皮脂と混じって雑菌を大量に繁殖させてしまい、臭いの元にもなります。
ですので、シャンプーの際に汗をしっかりと落とすことで、頭皮トラブルを防止することにつながるのです。
頭皮の汚れ3.フケ
フケは、頭皮に溜まった古い角質のことを指します。
肌と同じく、頭皮でも肌細胞の生まれ変わりであるターンオーバーのサイクルが進んでいます。
つまり、地肌の深部で新しい細胞が生まれてから28日間ほどかけて、細胞が肌表面に押し上げられていき、最後に剥がれ落ちていく過程が展開されるのですが、ターンオーバーのサイクルが乱れると、細胞は剥がれ落ちずに古い角質となって残ってしまいます。
フケが出てくる背景には、頭皮環境を清潔にしていないこともあげられます。
想像してみてください。フケのたくさんある人ってなんだか不潔に感じてしまいますよね。
そこで、シャンプーでフケを落とし、頭髪をきれいにする作業が重要になるのです。
頭皮の汚れ4.スタイリング剤
髪の毛をセットするのに役立つスタイリング剤も、頭髪に残ってしまうとトラブルの元になります。
スタイリング剤が頭皮に残ると毛穴詰まりを起こしやすくなるし、髪の毛についたままだと、ベトつきやパサつきの原因につながります。
サラサラな髪の毛を手に入れるためにも、シャンプーをする時は、頭髪についたスタイリング剤をしっかりと落とすことも忘れないようにしましょう。
頭皮の汚れ5.タバコの煙や排気ガスの粉塵
外気にさらされた髪の毛は、知らず知らずのうちにタバコの煙や排気ガスの粉塵を取り込んでしまっている恐れがあります。
タバコの煙や排気ガスには、一酸化炭素やタールなどの有害物質が含まれていることや、ぜんそくなどの原因になることも指摘されています。
タバコやガスの臭いだけでなく、このような有害物質を残してしまうリスクも否定できませんので、シャンプーでしっかりと洗い落とすことが肝心です。
頭皮の汚れ6.ちりやほこり
また、頭皮や髪の毛には空気中に飛散するちりやほこりも付着します。
頭皮に残ったちりやほこりを放っておくと、皮脂と混じって頭皮の汚れを悪化させたり、雑菌を大量に繁殖させてフケやかゆみ、抜け毛の原因にもつながります。
「たかがちり、ほこり」と侮ると、知らない間に頭髪に悪影響を及ぼしまった…ということにもなるかもしれません。
日ごろ何気なく頭髪に付着しているちりやほこりも、シャンプーでしっかりと洗い落としましょう。
美容師に聞いた!上手なシャンプーの仕方とは?
さて、それでは正しいシャンプー方法についてお伝えしていきたいと思います。
具体的な手順に入る前に、頭髪を扱うプロの美容師が紹介する、上手なシャンプーを行う上でのコツをここに記してみましょう。
ちなみに、シャンプー前に押さえておきたいポイントというものがあります。
細かいポイントですが、次の3点を意識しておくと、シャンプーを上手に実行しやすくなります。
シャンプーの仕方ポイント1.お湯の温度は38℃前後のぬるま湯で!
シャンプーをする際は、ぬるま湯で洗っていきましょう。
熱いお湯で洗ってしまうと頭皮やキューティクルに刺激を与えてしまい、皮脂を落とし過ぎて頭皮の乾燥やかゆみを招く恐れがあります。
また、熱いお湯を使うと、シャンプー剤が泡立ちにくくなるというデメリットもあります。
38℃ぐらいのお湯で洗うことをオススメします。
シャンプーの仕方ポイント2.時間をかけすぎずに手早く
「頭皮や髪の汚れをしっかりと落とすため、シャンプー剤をつけたらしばらく放置する」「時間をかけてシャンプー剤をたっぷりつけながら洗う」というケースもあるようですが、シャンプーの際には手早く洗うことがポイントとなるため、時間をかける必要はありません。
逆に頭皮にシャンプー剤をつけた状態で時間を置いてしまうと、地肌がふやけてしまいます。
ふやけた頭皮はダメージを負いやすくなっているため、時間をかけて地肌を洗い続けていくと肌荒れを起こす原因にもつながります。
さらに、シャンプー剤を使い過ぎたり、時間をかけて洗うことで地肌に必要な分まで皮脂を洗い落としてしまい、逆効果になる可能性もあります。
シャンプー剤をつけて頭皮や髪の毛を洗う時間は、5分以内で十分です。
それ以上は洗い過ぎないように注意してください。
むしろ、次にお伝えするすすぎや予洗いこそ、時間をかけて念入りに行うことが肝心です。
シャンプーの仕方ポイント3.予洗いとすすぎが一番大事!
シャンプーをする時は、先に軽く水だけで髪を洗っておく「予洗い」を入れることがポイントです。
予洗いをしっかりとすれば、髪についた汚れをシャンプー前に70%~80%程度落とすことができ、その後に使うシャンプー剤の量が少なくなるというメリットもあります。
そして、前述したようにシャンプー剤で洗った後のすすぎも、洗い残しを防ぐために丁寧に行ってください。
シャンプーと言うと、シャンプー剤をつけて頭皮や髪の毛を洗う印象が強いかもしれませんが、予洗いやすすぎを念入りにして頭皮や髪の毛の汚れや皮脂を確実に落とす作業が、非常に重要になのです。
とくにすすぎはシャンプーを使って頭髪を洗う際の2倍程度の時間をかけるぐらい、念入りに行ってください。
お風呂での具体的な髪の洗い方の手順
ここからは具体的なシャンプーの手順を紹介します。
各工程にも美しい髪を作るためのポイントが潜んでいますので、しっかりとチェックしてみてくださいね。
髪の洗い方1.まずは予洗いから
予洗いをする際は、シャワーヘッドを直接地肌や髪に当て、3分ほどお湯で汚れを洗い落とします。
すでに述べた通り、予洗いで8割ほどの髪の汚れを落とすことができるので、しっかりと行うようにしてください。
髪の洗い方2.シャンプー剤を手に取る
前述したように、シャンプー剤は直接地肌や髪につけず、まず手に取って泡立てる作業が必要となってきます。
どれぐらいの量のシャンプー剤が要るかは、髪の長さにもよります。
長さ別のシャンプー量の目安とは?
前にも触れたように、シャンプー剤を使い過ぎると皮脂を洗い落とし過ぎたり、頭皮に刺激を与えることになります。
1回のシャンプーに使うシャンプー剤の適量は、500円玉硬貨ぐらいの大きさの量です。
ですので、ショートヘアーであれば1プッシュ程度で十分。
ミディアムだと1プッシュか、多くて2プッシュ分、ロングの場合は2、3プッシュ分が適量です。
髪の洗い方3.シャンプー剤を手のひらでやさしく軽く泡立てる
シャンプー剤は手のひらの上で軽く泡立てるようにしましょう。
シャンプー剤にお湯を加え、シャンプー剤を載せていないほうの手の指を使って泡立たせます。
空気も混ぜ加えるようなイメージで行うと、泡立ちやすくなります。
髪の洗い方4.泡立てたものを頭皮にやさしくつける
泡立てたシャンプー剤を頭髪につけていきます。
その時には、数か所に分けて塗布しましょう。
そうすると頭全体に均等にシャンプー剤をつけることができます。
頭皮への刺激にならないようにやさしく塗布するように、気を付けてくださいね。
髪の洗い方5.空気を取り込むようにさらに泡立てる
髪につけたシャンプー剤を、なじませながらさらに泡立てていきます。
と言っても、ゴシゴシと頭皮や髪をこすり合わせるようにして泡を大きくしようとすると、ダメージを与えてしまいます。
髪の毛につけた泡を、空気を取り込むようにして優しくもむことで、さらに泡立ちがよくなります。
くれぐれも、頭皮や髪にダメージを加えるような泡立て方はしないように、気を付けてください。
ロングは毛先を取り込みながら空気を入れるように泡立ててシャンプーすると◎
ロングヘアーの場合はとくに、毛先につけた泡に対して、空気を取り入れるようにしてなじませていくことを意識してください。
とくに傷みやすい部分である毛先の汚れを、豊かな泡で落としていくことをイメージして、優しくもみ込んでいきましょう。
髪の洗い方6.スタイリング剤を付けているときには一度流してもう一度2~5の手順を行う
スタイリング剤を髪に付けていたり、汗を大量にかいたりして、シャンプー剤の泡立ちがイマイチだった時には、この時点で一度洗い流します。
そしてもう一度2~5の手順を繰り返し、あらためてシャンプー剤を頭皮につけ直してください。
髪の洗い方7.頭皮をマッサージしながら皮脂をもみ出すイメージで洗う
シャンプーをする時には、頭皮をマッサージしながら汚れを落とします。
指の腹を地肌に当てた状態で、頭皮をもみほぐしていきます。
毛穴に詰まった皮脂をもみこみの反動で押し出すことをイメージすると、進めやすくなります。
ただし、力は入れないようにしてください。
指を下から上に動かすようにして洗うと、より優しくもみほぐしやすくなりますよ。
注意!シャンプーで洗いたいのは髪ではなくて「頭皮」!
シャンプーの目的は頭皮の汚れや皮脂を洗い落としたり、マッサージすることです。
髪を洗うというよりは、頭皮を清潔にしたり、頭皮の血流を良くして髪の毛に栄養が行き届きやすくすることがより重要です。
シャンプーをする時には髪の毛よりも頭皮に意識を向けて行うようにしてください。
髪を洗う順番は6ブロックに分けると上手に洗える!
泡立てたシャンプーを地肌につけていく時と同様、頭皮を洗う作業も数か所に分けて進めていくと上手に汚れを浮かび上がらせることができます。
次の6つのパーツに分けて洗ってみることをオススメします。
髪を洗う順番手順1.フェイスライン(顔周り)
まず、額や顔周りの生え際から洗っていきます。
生え際や耳の周りは脂が多かったりスタイリング剤、化粧が残りやすいパーツなので、丁寧に行ってください。
髪を洗う順番手順2.サイド
続いて、サイドからつむじまでのラインを洗っていきます。
まずは頭の側面の地肌から洗っていきましょう。
髪を洗う順番手順3.フロント(前頭部)
サイドからつむじのラインを洗う途中で、前髪などの生えているフロント部分の地肌の汚れも忘れないように落としてください。
4.ゴールデンポイント(つむじ周り)
サイドとフロントを洗い終えたら、つむじ周りであるゴールデンポイントを洗います。
つむじは髪の毛も細く、ダメージを受けやすいパーツなので、洗う時にはとくにソフトタッチを心がけてください。
髪を洗う順番手順5.バック(後ろ)
続いて、バック部分にポイントを移します。
普段は自分からは見えないパーツですが、頭の後ろ部分の地肌や髪の毛の汚れも、しっかりと落としましょう。
髪を洗う順番手順6.ネープ(襟足)
最後に、襟足のネープを洗います。
襟足も生え際ですし、スタイリング剤などが残りやすいパーツでもあるので、念入りに汚れを落とすようにしましょう。
髪を洗う順番手順ラスト.一周終わったら…1~6を逆の手順で戻る
このようにして一巡して頭皮の汚れを落としたら、今度はこれまでの1~6とは逆の手順で洗い直しましょう。
余すところなく汚れを取り除き、マッサージ効果も行き渡らせることができます。
髪を洗う時の注意点:頭皮をゴシゴシと強くこすらない
マッサージする時は地肌につけた指の腹に力を入れ、頭皮全体を動かすような感覚でもみほぐしていきます。
ただし、これまでにもお伝えした通り、力を入れすぎたり、地肌をゴシゴシとこすったりしないようにしてください。
強い摩擦や刺激は頭皮や髪の毛を傷つけてしまい、かえってトラブルにつながる恐れがあります。
髪の洗い方8.すすぎは洗いの時間よりもていねいに時間をかけて
頭皮を洗い終えたら、汚れを落とすためにすすぎを行います。
前述したように、すすぎは、洗う時よりも時間をかけて、ていねいに行ってください。
洗い終わった後は頭皮や髪の毛を触って、ぬめりなどが残っていないかどうか確認してください。
とくにゴールデンポイントや耳の裏側付近は洗い残しがないかどうか、よくチェックしましょう。
髪の洗い方9.コンディショナーもしくはトリートメントをつける
シャンプーの後は、コンディショナーやトリートメントを髪につけ、なじませた後に洗い流します。
コンディショナーは髪の表面にあるキューティクルを保護する役割などを持ちます。
トリートメントには、コンディショナーの持っている役割のほかに、キューティクルから流れ出したアミノ酸を髪に補う効果もあります。
本来はこのような違いがあるのですが、近年はコンディショナーにもトリートメント効果があるものがほとんどなので、自宅で使うトリートメントとコンディショナーは基本的には同じものだと思っていただいてOKです。
ショートからボブ、ミディアムまでの長さの髪には、傷みやすい毛先を中心に付けていきましょう。
鎖骨よりも下まで髪のある場合は、毛先にまず付けてから、中間地点などにもなじませていくようにしましょう。
とくに傷みやすい表側の髪の毛には、念入りに付けてください。
そしてシャンプーの時と同様、髪の毛に刺激や摩擦を加えるような付け方をしないように注意が必要です。
トリートメントを付けながら髪の毛を強い力で握ったり、こすり合わせたりしないようにしてくださいね。
トリートメントやコンディショナーはできるだけ地肌につけないこと!
トリートメントやコンディショナーは、地肌につける必要はありません。
油分が付いたりして毛穴詰まりの元になり、かゆみや臭いが生じる危険もあります。
スカルプタイプや頭皮用の種類でもない限りは、地肌につけるのは避けてください。
毛先から髪の根本5センチ~10センチぐらいのところまでにつければOKです。
トリートメントに「浸透させる時間」は必要はない
トリートメントの成分を浸透させようとして、付けてから長時間放置するケースもあるかもしれませんが、そんなに時間をかける必要はありません。
トリートメントに含まれるコーティング成分のシリコンは吸着力が強く、付ければすぐに髪の毛に張り付く性質を持っています。
ですので、浸透について強く意識する必要もありませんし、付けた後に指定された時間を超えて放置しないようにしてください。
そして、しっかりと洗い流すことも肝心です。
髪の洗い方10.タオルドライはしっかりとおこなう
シャンプーやコンディショナー、トリートメントをしっかりと洗い流したら、頭皮や髪の毛の水分を吸い取るために、しっかりとタオルドライをします。
タオルを当てるのは、頭皮から髪の毛の順番で進めてください。
ただし、タオルでゴシゴシと地肌や髪の毛をふいてしまうと強い摩擦や刺激を与えてしまい、せっかくのシャンプーやトリートメントの効果が台無しになるリスクも発生します。
また、塗れた髪の毛はキューティクルが開いた状態になり、傷つきやすくなっているため、優しく水分を吸収しなければいけません。
髪の毛の水分を吸い取る時は、タオルで髪の束を挟み、ぽんぽんと軽く叩くようにしましょう。
タオルドライ前に軽く髪の毛を絞って、先にある程度水気を切っておくことも、ポイントです。
髪の洗い方11.ドライヤーで乾かす
タオルドライした髪は、必ずドライヤーを使って乾かしましょう。
生乾きのままにしていると髪の表面のキューティクルが傷つきやすくなるし、頭皮の常在菌を増殖させて臭いが発生する元にもなります。
ドライヤーをかける時は、髪の根本からしっかりと風を当て、キューティクルの流れに合わせるようにして手ぐしも取り入れながら、乾かすように心がけましょう。
目に留まりやすい外側だけでなく、内側の髪の毛も乾かすことも、忘れないようにしてください。
シャンプーのやり方の改善でさらさらの髪が手に入る
美しい髪を手に入れるカギは頭皮の環境を整えることで、そのためにシャンプーは重要な役割を占めています。
前述したように、毛穴に皮脂が詰まるとうねり髪の原因につながります。
ですので、シャンプーで余分な皮脂を洗い落とすことで、さらさらに生える髪を作り出しやすくなります。
さらに、美しい髪にはツヤもほしいですね。
髪のツヤは、頭皮から分泌される皮脂が頭皮から毛先まで浸透することでできます。
しかし、皮脂が溜まって毛穴詰まりを起こしていると、ツヤどころではなくなります。
そう考えると、ツヤを出すために最もポイントとなる工程も、実はトリートメントではなくシャンプーであると結論付けられます。
トリートメントやコンディショナーにこだわるよりも、毎日のシャンプーを正しく実行することが、さらさらのツヤ髪を手に入れるポイントであると意識しましょう。
男性はシャンプーのやり方に一工夫を!
男性は女性に比べて皮脂の分泌量が多く、また整髪料を使う機会も多いため、シャンプー剤が泡立ちにくくなる傾向があります。
シャンプーが泡立ちにくかった時に二度洗いをするやり方についてはすでに触れましたが、ここで注意していただきたいのは、一度目に洗う時は髪の毛に付いた整髪料を落とす程度で軽く行うことです。
この時は、髪の毛を中心に洗うことがポイントなので、頭皮は意識しなくて結構です。
そして二度目に洗う時に、頭皮と髪の毛の両方の皮脂や汚れを落とすようにしましょう。
また、男性の場合、頭皮の皮脂分泌量が過剰になりやすく、フケも出やすい特徴が見られます。
そのため、男性は女性にも増して、溜まった皮脂をシャンプーでしっかりと洗い落とすことを一段と心がける必要があります。
ただしくれぐれも、力を入れて頭皮や髪の毛をゴシゴシとこするような洗い方はしないように注意してくださいね。
もともと、男性用シャンプーには皮脂を洗い落とすのに優れた成分が配合されている種類もありますし、薄毛の心配なども抱えている場合、頭皮に余計な摩擦や刺激を与える行為はご法度です。
シャンプーの泡立ちが悪いのは何が原因?仕方が悪い?
男性に限らず、「しっかりとシャンプー剤を泡立ててから頭皮につけているのに、いざ頭皮や髪を洗ってみるとイマイチ泡立ちがよくない」ということはあります。
その場合は、前述したように頭皮や髪の毛にスタイリング剤や大量の汗がついている可能性があります。
あるいは髪にほこりがついていて泡立ちが悪くなっているケースもあります。
ブラッシングで事前に髪のほこりを落とすのがオススメ

そこで、予洗いの前の段階でブラッシングを導入することをオススメします。
ブラッシングすることで髪の絡まりがほどかれ、予洗い後の頭髪に水分がしっかりと届けられて濡れた状態となったり、ほこりが落ちるために、シャンプー剤の泡立ちがアップします。
シャンプーで髪を洗っても頭皮が臭いのはやり方が間違ってる?
頭皮から臭いがしてしまう場合は、シャンプーをしても皮脂を落とし切れていない可能性があります。
前述したように、皮脂は時間が経つと臭いを発生させます。
ですので、きちんと皮脂を落とし切るように正しいシャンプーのやり方を実行すると同時に、シャンプー剤の選び方を見直してみるという手段もあります。
シャンプー剤選びのポイントとは?
シャンプーには、頭皮の汚れや皮脂を落として清潔にする役割と、髪の毛のダメージを補修したり保湿を図る役割があります。
頭皮の状態や髪質に応じて、どのようなタイプのシャンプー剤を選べばよいかといった点は、一人ひとり違ってきます。
シャンプーをしてから1日経って、頭がしっとりとした状態でかゆみが残っている場合、頭皮の洗浄力の高い高級アルコール系のシャンプー剤のほうが向いている可能性があります。
昨今、アミノ酸系など低刺激なシャンプーが人気を集めていますが、このような種類のシャンプーは洗浄力が弱いため、頭皮の皮脂分泌量が多い人が使うと毛穴が詰まり、臭いを発生させる原因にもつながります。
まとめ:シャンプーの仕方の手順を守って正しい洗い方を実践しよう!
シャンプーはサラツヤ髪を保つ上で、大きなカギを握る作業であることがわかりましたね。
毎日行うヘアケアなので、間違ったやり方を続けてしまうとそれだけ大きなヘアダメージをもたらす危険性もあり、まさに諸刃の剣とも言えます。
正しいシャンプーのやり方を身に着けることで、健やかで美しい髪を育てるためのアドバンテージを得ることができ、それ以外のヘアケアの効果を大きくアップさせることにもつながります。
地道な作業ですが、今日からシャンプーの役割に目を向け、やり方が間違っている点などがあれば修正してみてください。
そして、理想の美髪に一歩も二歩も近づいちゃいましょう。