クレンジングの正しい落とし方を実践することは美肌を作るうえで実はとても大事なんです!
女性であれば時間をかけてメイクをしたのに、数時間後にファンデーションが浮いてしまったり、リップが落ちてしまって悩んだ経験があると思います。
外出中・仕事中には、メイクくずれを起こしにくい化粧品を使うという人もいるでしょう。
こうした化粧品の場合、カバー力を高めるために油分を多く使われており、肌への密着性をアップさせています。
しかし、カバー力の高い化粧品を使うと、洗顔料だけではキレイに落とせないことがありますね。
メイクが肌に残っているのにそのままにしたり、メイクが落ちるまで洗顔料で何度もくり返し洗うと、乾燥やニキビなどの肌トラブルを起こしてしまいます。
そうならないためには、洗顔の前に正しく「クレンジング」を行うことが大切です。
毎日忙しくされている人にとっては、「疲れている状態で洗顔前にクレンジングまでやるのは面倒くさい!」と思うかもしれませんね。
ですが、正しくクレンジングを行うことによって、肌への負担がおさえられ、美肌へと導くことができるのです。
この記事を読むことで、「どうしてクレンジングが必要なのか?」を学び、「正しいクレンジング方法」身につけられるほか、「肌にどのようなメリットが得られるのか」「よりクレンジング力を高めるためにはどうすればいいか」など、さまざまなクレンジングに関する情報を得ることができます。
「正しいクレンジング方法」に関しては広く知られていないので、この記事で学んでくださいね。
なぜ正しいやり方でクレンジングすることが必要なの?洗顔だけじゃダメ?
美肌をつくるためには、洗顔後のスキンケアが重要と思いがちですが、いくら美容効果が高いものを使っていても、肌の奥まで浸透していかなくてはじゅうぶんな効果を得ることはできません。
とくに、油分の多いメイク汚れが毛穴につまっていると、化粧水や美容液をはじいてしまい、うまく肌の奥に浸透させることができません。
また、毛穴にメイクが詰まっていると、皮脂と結びついて洗顔だけでは落ちにくい「毛穴の黒ずみ」の原因にもなります。
洗顔料の目的は、「ぬるま湯洗顔では落としきれない、余分な皮脂汚れを落とすこと」であり、メイクを落とすことが目的ではありません。
皮脂もメイクも油分だから洗顔料でも落ちるのでは?と思うかもしれませんね。
皮脂は、ぬるま湯洗顔である程度を落とすことができるほか、皮脂が酸化してできた皮脂汚れも、洗顔料を使ってやさしく洗い上げればじゅうぶんに落とすことができます。
しかし、メイクの場合は化粧くずれを起こしにくくさせるため、肌への密着力が高められているものが多く、皮脂よりもガンコなのです。
そのため、洗顔料の洗浄力だけではメイクをキレイに落としきることは難しいのです。
洗顔料でも、何解も洗えばメイクを落とすことは可能ですが、一度の洗顔で何回も洗うことは肌ダメージが強くなり、トラブルを招く原因となります。
クレンジングには、メイクの油分を溶かして浮かすための「オイル」と「界面活性剤」が配合されているものが多く、洗顔料では落とせないガンコなメイク汚れも、効果的に洗い流すことができるわけです。
こうした理由から、クレンジングは美肌をつくるために必要不可欠であり、面倒でも
メイク汚れはきちんと落とさないといけないのです。
クレンジングをやることによって、ガンコなメイク汚れを落とすことができるほか、洗顔では取りのぞくことが難しい「毛穴の黒ずみ」も落ちやすくなります。
正しいクレンジングの仕方で「毛穴の黒ずみ」も落とすことができる

クレンジングは、メイクの油分を溶かして浮かすことによりキレイに洗い流せますが、メイク汚れのほかに「毛穴の黒ずみ」も効果的に落とすことが可能です。
毛穴の黒ずみは、皮脂・古い角質・メイク汚れなどが毛穴につまり「角栓(かくせん)」ができ、それが酸化することによって黒ずみへと変化していきます。
毛穴に皮脂がつまってすぐの状態なら、正しい洗顔方法で洗い流すことができますが、黒ずみになると洗顔料だけでは洗い流すことが難しくなります。
なぜなら、毛穴の黒ずみには皮脂の油分に加えて、メイクの油分も含まれているからです。
また、角栓が酸化したことで皮脂汚れの性質が変わり、毛穴への密着力が高まってしまったことも、洗顔では落としきれない理由の1つです。
クレンジングには、「ガンコなメイクの油分も浮かすチカラ」があるため、メイク汚れもふくまれている毛穴の黒ずみも、少しずつ浮かして取りのぞくことが可能なのです。
毛穴の黒ずみは鼻先にできることが多く、そのブツブツした黒ずみがいちごの種のように見えることから、「いちご鼻」とも呼ばれています。
いちご鼻になると、メイクをしても上手にかくすことができないのでイヤですね。
そうならないためには「いちご鼻をつくらないこと」が大事であり、そのためにも正しいクレンジングが大切なのです。
「毛穴の黒ずみ」や「いちご鼻」についても、別の記事にてさらにくわしくご紹介していきますね。
クレンジングの種類とそれぞれの特徴とは?
クレンジング剤には、
- クレンジングオイル
- クレンジングリキッド
- クレンジングジェル
- クレンジングクリーム
- クレンジングミルク
- クレンジングシート
とさまざまな種類があり、それぞれ特徴やメリット・デメリットなどが違います。
どのタイプを選ぶかは、自分の肌質や使用用途によって使い分けることが大事です。
まずは自分の肌に合った適切なクレンジングを選ぶことから始めてみてください。
別記事でクレンジングの種類の違い方について詳しくまとめているので、一度そちらに目を通してみてくださいね。
クレンジングの種類と用途の違い・肌質での使い分けについての記事はこちら
クレンジング方法を知る前に覚えておきたい大事なポイント4つ
ここからは正しいクレンジング方法を学んでいきましょう。
正しい方法でクレンジングをすることによって、肌へのダメージを最小限におさえながら、効果的にメイクを落とすことができます。
まずは「クレンジングの前に覚えておきたい4つのポイント」をご紹介していきますね。
クレンジング方法の重要ポイント1.適切な量を使ってクレンジングする
自分の肌質に合ったクレンジング剤を選んでも、実際に使う量が間違っているとメイクが残ってしまったり、肌に負担をかけてしまう可能性があります。
そのため、クレンジングの際には、必ず「適切な量」を守って使うことが大切です。
クレンジング剤に目安量が書かれている場合には、その量を守って使うようにし、「適量を手に取ってお使いください」などと記されている場合には、ここで紹介する使用量を目安にしてください。
- クリームタイプのクレンジング剤:さくらんぼ1個分(約2㎝大で2.5g程度)
- ジェルタイプのクレンジング剤:10円玉くらい(約2.2㎝大で1.5g程度)
- オイルタイプのクレンジング剤:500円玉くらい(約2.7㎝大で1.6g程度)
この量よりも少ないとメイクが残ってしまい、逆に多くなると肌を乾燥させてしまう可能性があります。
クレンジング方法の重要ポイント2.乾いた手で行うこと

クレンジング剤を扱うときには、必ず「乾いた手」で行いましょう。
ぬれた手でクレンジング剤を扱うと、オイル系ではメイクになじませる前に乳化してしまい、またクリーム系では必要以上に水分をふくんでしまうことで、洗浄力が低下してメイクを効果的に落とせなくなる可能性があるからです。
そのため、かならず乾いた手でクレンジング剤を扱うことが大切です。
また、顔がぬれている場合も同じで、メイクなじみが悪くなってじゅうぶんに落とせない可能性があるため、クレンジング剤を顔につけるときも、水分をふき取るようにしましょう。
クレンジング方法の重要ポイント3.クレンジングオイルは乳化してから使う
クレンジングオイルでは「乳化」させること重要であり、メイクをきちんと落とすためには欠かせないポイントです。
乳化とは「油分と水分が混ざり合う状態」のことで、クレンジングはこの乳化作用を利用することによって、油性のメイクを落とすことができるのです。
本来ならば混ざり合うことがない油分と水分を、乳化作用をもつ界面活性剤のはたらきによって混ぜ合わせ、油性のメイクを浮かしていきます。
クレンジングオイルには、ベースのオイル(油分)と、乳化をはたらきかける界面活性剤が配合された状態となっています。
クレンジングオイルを顔につけてメイクとなじませたのち、少量のぬるま湯(水分)を加えることによって、乳化が起こりメイクを溶かして浮かすことができるわけです。
乳化が起こったかどうかを見極めるためには、「顔全体が乳白色に変わったか」どうかで判断するといいです。
クレンジングオイルを顔につけてメイクとなじませ、水分を加えてしばらく放置すると、顔全体がだんだんと白く濁ってきます。
ちょうど、肉料理を盛りつけたお皿を洗うとき、食器用洗剤をつけると油汚れが白くなって浮いてきますね。
これは、食器用洗剤にふくまれる界面活性剤が、乳化作用によってお皿についた油汚れを浮かした状態であり、これと同じ作用がクレンジングでも起こっているわけです。
したがって、「クレンジングオイルが乳白色に変化」したら乳化が起こったと判断でき、この状態になったら、手でやさしくなでるようにメイクを落としていきましょう。
クレンジング方法の重要ポイント4.W洗顔を行う場合は自分の肌質に合わせて行う
肌トラブルを起こさず美肌に導くためには、クレンジング+洗顔の「W洗顔」が大切です。
しかし、一度に何度も洗顔をすることは、必要な皮脂を取りすぎて乾燥を招くためNGでしたね。
ですが、どうしてW洗顔をしなければならないのでしょう?
それは、クレンジングと洗顔ではそれぞれ目的が違うからです。
クレンジングは「メイクを落とす」ことが目的であり、洗顔は「洗い残したメイクと余分な皮脂汚れを落とす」ことが目的だからです。
何度も洗顔するのがNGなのは、「肌にメイク汚れがなく、余分な皮脂汚れだけを落とす場合」に限ります。
この場合、1回の洗顔で、余分な皮脂汚れをじゅうぶんに落としきることができ、2回以上行うと皮脂を取りすぎてしまうため、一度の洗顔で2回以上はNGなのです。
最近では、「W洗顔不要」などと書かれた「メイク落としもできる洗顔料」が登場しています。
肌質やメイクの濃さなどでも変わってきますが、健康肌でナチュラルメイクをしている人の場合、こうした洗顔料ならば、基本的に1回の洗顔でメイクと皮脂汚れを落とすことができるのでW洗顔は必要ないでしょう。
しかし、濃いアイメイクをした場合や、油分の多いリキッドファンデーションを使っている場合などでは、メイク落としもできる洗顔料ではキレイに落としきることができない可能性があるためW洗顔を行ったほうがいいです。
W洗顔をする場合には「肌質に合わせて行う」ことが大切であり、肌に合っていないものを使うと肌トラブルにつながってしまいます。
肌質は毎日同じ状態ではなく、空気が乾燥していると保湿してもカサつきますし、不規則な生活によって肌荒れを起こすことがあります。
肌が乾燥している時に洗浄力の強いものでW洗顔をすると、肌荒れが悪化して炎症を起こす可能性があります。
そのため、W洗顔のときには肌質に合わせて行うことが大切です。
クレンジングの正しい仕方の手順!
ここからは、正しいクレンジング方法について、くわしくご紹介しますね。
クレンジング手順1:手を洗って綺麗にしておく
手には、多くの雑菌が付着しているため、クレンジングをする前にはハンドソープなどで手をキレイに洗いましょう。
クレンジング手順2:ポイントメイクを落としておく
クレンジング後にメイクが残ってしまうのは、油分の多いアイメイクやアイブロウ、リップなどのポイントメイクが多いです。
そのため、顔全体のメイクを落とす前にポイントメイクを落としておくと効果的です。
とくに、アイブロウはまつ毛に密着しているため、一般的なクレンジング剤では落としきれない場合が多いです。
また、水に強い「ウォータープルーフ」タイプのアイブロウやアイライナーなどは、正しくクレンジングをしないと落とせない可能性があります。
ここからは、ポイントメイクごとに正しいやり方をご紹介していきますね。
クレンジングの仕方のポイント!「アイメイクの綺麗な落とし方」
アイメイククレンジングでは、あとで顔全体のクレンジングを行うため、なるべくダメージを与えないことが大切です。
そのため、アイメイクはクレンジング剤をふくませたコットンを使って、やさしく落としていきます。
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クレンジング剤をコットンにたっぷりとふくませ、まぶたの上にやさしくのせて軽く押さえます。
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数秒間、そのままの状態で待ちます。しばらくそのまま置くと、アイメイクが浮いてきます。
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コットンにメイクが付着してきたら、やさしくふき取りましょう。
この時点でメイクが残っていても、あとで顔全体のクレンジングを行うので、ある程度落ちていればOKです。
マスカラは頑固!アイメイクは専用リムーバーで落とそう!
マスカラには、短いまつ毛を長く見せるため、繊維(ファイバー)がふくまれているタイプがあります。
こうしたマスカラは、繊維がまつ毛に付きしやすいよう密着力を高めてあるため、クレンジングをしても落としきれない場合があります。
そんなときには「アイメイク専用リムーバー」を使うと、効果的にマスカラを落とすことができます。
アイメイク専用リムーバーは、コットンにふくませて使うため、サラッとしたローションタイプが多いです。
このリムーバーを使えば、まつ毛を抜くことなくマスカラを取りのぞくことができます。
ウォータープルーフのマスカラやアイライナーを使っている場合
マスカラやアイライナーは、汗や涙によってにじまないよう、水分に強い「ウォータープルーフ」タイプが主流となっています。
ウォータープルーフタイプのマスカラ・アイライナーにおいても、一般的なクレンジング剤では完全に落としきることができないことが多いです。
だからといって、一度に何回もクレンジングをすると、目元の皮膚は薄いためすぐにダメージにつながります。
その点、アイメイク専用リムーバーはガンコなマスカラやアイラインを落とす目的で作られているため、やさしくふき取るだけでキレイに落とすことができます。
ここで、ウォータープルーフタイプのクレンジング方法をご紹介しますね。
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アイメイク専用リムーバーを、コットンにたっぷりとふくませます。
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リムーバーをふくませたコットンをまつ毛の上にのせ、そのまま30秒ほど待ちましょう。
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30秒経過したらコットンでまつ毛をやさしくはさみ、そっとふき取ります。
この時、一度でマスカラを落とそうとすると強くこすりがちになりますが、力を入れすぎるとまつ毛が抜けてしまうため、やさしく行うことが大切です。
これで、まつ毛の中心から先までのマスカラが落とせました。次に、綿棒を使って根元部分のマスカラを落としていきます。
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綿棒に専用リムーバーをしみ込ませます。
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新しいコットンを半分に折り、下まぶたにあてましょう。
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目をつぶって、綿棒をまつ毛の根元にあて、毛先へと滑らせていきます。(このとき、まつ毛1本1本をなでる感覚で数回繰り返しましょう。)
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上まつ毛を落としたら、下まつ毛も同様に行いましょう。
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最後に、ぬるま湯(34℃~38℃くらい)でやさしく洗い流します。
マスカラのなかには、ぬるま湯をつけるだけで落とすことができる「フィルムマスカラ」というものもありますが、ウォータープルーフタイプはぬるま湯だけでは落とすことができません。
また、一般的なクレンジング剤をアイメイククレンジングに使うと、目元のこまかいシワにまで入り込むことができず、キレイに落とせない場合があるからです。
また、目元の皮膚がほかのパーツに比べて薄い(頬の皮膚が約2.0㎜に対し、目の周りは約0.8㎜~1.4㎜程度)ため、クレンジング剤をなじませて乳化させるまでに時間がかかってしまい、肌トラブルを起こす可能性もあります。
クレンジング剤がうまくなじまないとこすりがちになりますが、皮膚が薄い目元はすぐにダメージにつながります。
クレンジング剤の場合、まぶたへのダメージを考えて短時間で行わなければならず、アイメイクの濃さによっては、じゅうぶんに浮かすことができません。
このことは、ウォータープルーフアイライナーも同じです。
一方、アイメイク専用リムーバーは、ガンコなアイメイクを落とすように作られているため、ダメージを与えず効率よくクレンジングを行うことができます。
アイメイクと同じブランドのメイク落としを選んだ方がいいの?
アイメイク専用リムーバーの選ぶ場合には、「現在使っているアイメイク化粧品と同じメーカーのもの」がオススメです。
それはなぜかというと、アイメイクリムーバーを開発する際、実験用として自社ブランドのアイメイク化粧品を使用して行うのが一般的だからです。
実験では、自社ブランドのなかでもウォータープルーフタイプなどの落ちにくいアイメイク化粧品を使って行われることが多いため、それらがしっかり落とせることが確認されることによって、はじめて「アイメイク専用リムーバー」として自信をもって商品化できるのです。
こうしたことから、アイメイク専用リムーバーを選ぶ際には、自分が使っているアイメイク化粧品と同じメーカーにすることで、たとえメーカーの独自開発技術でにじみにくくなっていても、キレイに落とすことができるのです。
マツエクをつけている時のクレンジングの仕方のコツは?

マツエクをしている場合、油性タイプのクレンジングオイルなどを使ってメイク落としをすると、マツエクのグルー(接着剤)が取れやすくなる可能性があります。
それは、グルーのなかにはクレンジング剤の油分によって接着成分が溶かされ、接着力が低下してしまうものがあるからです。
とくに、海外製のグルーは、接着力が低下しやすいといわれています。
日本製のグルーは、油性タイプのクレンジングでも耐えられるように開発されているものが多いので、クレンジングオイルなどを使ってもOKだといわれています。
ですが、必ずしもマツエクが落ちないとは言い切れないため、日本製のグルーを使っていたとしても、油性タイプのクレンジング剤は避けたほうがいいでしょう。
そして、マツエクをしている場合には、「水性オイルフリータイプ」のアイメイク専用リムーバーを使うことをオススメします。
ここからは、マツエクをしている場合のクレンジング方法について、くわしくご紹介していきますね。
アイメイク専用リムーバーは、「オイルフリータイプ」で「こすらなくてもキレイに落とせる」タイプのものを用意しましょう。
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1.オイルフリーリムーバーを手のひらに適量をとります。(ウォータープルーフマスカラではコットンを使いましたが、マツエクの場合はコットンではなく、手の指の腹で行います。)
※指で行うのは、「コットンの繊維がマツエクに引っかかって取れてしまうのを防ぐため」です。
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2.リムーバーを指の腹につけて目をつぶり、まつ毛の根元から先に向かってやさしくすべらせるようにしてリムーバーをなじませます。
中指と薬指を使って4回~5回ほど繰り返しましょう。
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3.下まつ毛にもマスカラをつけている場合には、「2」と同じようにリムーバーをなじませましょう。
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4.リムーバーをなじませている間に、ほかのアイメイク(アイブロウ・アイシャドウ・アイライナーなど)も、マスカラと同じ方法でクレンジング剤をなじませます。
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5.綿棒にリムーバーをふくませ、まつ毛の根元をやさしくなぞります。
指だけではまつ毛の根元までキレイに落とせないため、綿棒を使って落としていきます。
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6.リムーバーがなじんだら、ぬるま湯を目元につけるようにやさしくすすぎましょう。
マスカラをクレンジングで落とした後のケア
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ドライヤーの冷風を使ってまつ毛を乾かします。
ドライヤーの冷風をまつ毛の下からあてるように乾かすのがポイントです。
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マツエクを保護するためにコーティング剤をぬりましょう。コーティング剤をぬることによって、マツエクにツヤを与えることもできます。
クレンジングの仕方のポイント!「リップ」の落とし方
リップは、飲食によって落ちてしまうことがありますが、それを防ぐため、最近では落ちにくいリップが多くなっています。
リップも、アイメイク同様にガンコな油性化粧品であるため、一般的なクレンジング剤では落としきれないことがあります。
なぜなら、くちびるには多くの縦シワがあり、リップはそのシワに入り込んでいることがあるためです。
洗浄力が弱いクレンジング剤では、くちびるの表面のリップは落とせても、シワに入り込んだものまでは落としきれない場合があるからです。
最近では、リップの上に重ねることで落ちにくくさせる「リップティント」というアイテムが人気ですが、このリップティントはさらに落とせない場合が多いです。
それは、くちびるにつけることによって体温に反応してくちびるに密着し、リップの発色をアップさせる効果があるからです。
そのため、リップティントを落とすときにも「リップ専用リムーバー」を使うことをオススメします。
ここからは、リップの落とし方をご紹介しますね。
リップが残ってしまうと、色素沈着につながってしまうので、きちんと落としていきましょう。
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コットンに水をふくませて、しっかりとしぼります。
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ぬらしたコットンに、リップ専用リムーバーをしみ込ませます。
リムーバーがしたたり落ちない程度でOKです。
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コットンを、中指の腹に巻きつけるように持ち、人差し指と薬指の両方からコットンをおさえます。
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下くちびるの中央部分から、右側の口角に向かってやさしくふき取り、左側も同じようにやさしくふき取ります。
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コットンが汚れたら交換し、上くちびるも同様に、中央部分から左右の口角に向かってやさしくふき取りましょう。
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上くちびると下くちびるが接する部分(真ん中部分)を、同様の方法でふき取っていきます。
これで、リップクレンジングは完了です。
クレンジング手順3:部位ごとの順番を守って洗う
ポイントメイクを落としたら、顔の部位ごとのクレンジングを行っていきます。
クレンジングの順番は、
- Tゾーン
- Uゾーン(両ほほ~あご)
- 目元&口元
となります。
クレンジングの順番その1.まずはTゾーン
Tゾーンは、顔のパーツのなかでも皮脂の分泌が多い部分であり、クレンジングでは「皮脂の多いパーツ」から落としていきます。
クレンジング剤を乾いた手に取り、その半分を額から鼻先にかけてのせていきます。
Tゾーンから鼻先へと、指の腹を使ってやさしくメイクとなじませていきます。(とくに、小鼻部分はメイクが残りやすいため、指の腹でていねいになじませましょう。)
クレンジングの順番その2.荒れやすいUゾーン
Uゾーンは、メイクが残るとニキビになりやすいので、しっかりとなじませましょう。
残り半分のクレンジング剤を、指の腹でUゾーン全体にのばしていきます。
クレンジングの順番その3.目元&口元は優しく落とす
この部分は皮膚が薄いので、とくにやさしくなじませましょう。
目元と口元は、事前にクレンジングしているので新たにクレンジング剤をのせる必要はなく、Uゾーンで使ったクレンジング剤を目元と口元までのばしてくればOKです。
※顔の各部位にクレンジング剤をなじませたら、少量のぬるま湯をくわえて乳化させます。(顔全体が、乳白色に変わってきたら乳化したサインです。)
クレンジングにかける時間としては、メイクの濃さやクレンジング剤のタイプによっても変わりますが、「40秒~60秒以内」で済ませましょう。
クレンジングの手順4:ぬるま湯ですすぐ
クレンジング剤とメイクが乳化したら、ぬるま湯ですすぎましょう。
ぬるま湯の適温は34℃~38℃で、乾燥肌の人は35℃以下・脂性肌の人は36℃~38℃くらいがベストです。
適温以下のお湯ではメイクが残ってしまい、それ以上になると皮脂を落としすぎてしまう可能性があります。
すすぐときには、ぬるま湯を顔につけるように行い、絶対にこすらないようにしましょう。
お風呂でクレンジングをする場合、すすぎにシャワーを使ってしまいがちですが、シャワーの勢いがよすぎると肌を傷める原因となるため、両手を使って行うようにしましょう。
クレンジングの手順手順5:洗顔料で洗う
クレンジングが終わったら、今度は洗顔を行います。
洗顔は、クレンジングで残ってしまったメイク汚れと、余分な皮脂を落とすことが目的です。
洗顔もクレンジングと同様に、手を清潔にしてから行っていきます。
クレンジングをしない場合には、洗顔料をつける前に34℃~38℃のぬるま湯で素洗いをしますが、ここではクレンジングをしているので素洗いはしなくてもいいです。
洗顔料を泡立たせてキメのこまかい泡を作ったら肌にのせ、泡を転がすような感覚でやさしく洗っていきます。(こすり洗いは厳禁です。)
洗顔料を顔につけてから「30秒~1分以内」で洗顔を終わらせ、じゅうぶんにすすぎます。
とくに、生え際・あご・首筋に洗顔料が残ることがあるため、鏡でチェックしながらすすぎましょう。
正しい洗顔方法は、別記事で詳しくご紹介しているので参考にしてみてください。
クレンジングの手順手順6:清潔なタオルで顔を拭く
清潔なタオルで、やさしく水気を取りましょう。
洗面所でクレンジングをすると、タオルハンガーにかけてあるタオルを使ってしまいがちですが、水気をふくんだタオルには雑菌がいる可能性があるため、必ず清潔なタオルを使いましょう。
ゴシゴシとこすると肌にダメージを与えてしまうので、やさしくポンポンとあてるように水気を取りましょう。
手順7:すぐにスキンケアをする
すすぎが終わったら、すぐに化粧水をつけて肌に水分を補給し、美容液・乳液などで肌にうるおいと栄養を与えましょう。
正しい方法でメイクと余分な皮脂を落としても、肌に全くダメージが出ないわけではありません。
W洗顔後は、肌の水分が少しずつ失われている状態であり、その水分を最小限におさえるために、すばやくスキンケアをすることが大切です。
コットンクレンジングのやり方
コットンクレンジングは、コットンにクレンジングローションをふくませてメイクをふき取るクレンジング方法で、洗い流さなくてもよく、手軽にできるところが魅力です。
おもに、アイメイクやリップなどのガンコなポイントメイクを落とすときに利用します。
ここで、コットンクレンジングのやり方とポイントをご紹介しますね。
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コットンにクレンジングローションをたっぷりとふくませます。
このとき、「ふき取りクレンジングOK」のローションを使うことで、すばやくメイクを浮かすことができ、肌への刺激をおさえられます。
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ポイントメイクの上にコットンをのせてやさしくおさえ、メイクが浮いてくるまでしばらく待ちます。
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メイクが浮いてきたら、コットンでやさしくふき取ります。
ふき取りOKのクレンジングローションでも、コットンクレンジングのあとは、十分にすすぎを行いましょう。
こうすることで、ローションとメイク汚れを洗い流すことができ、肌への負担を最小限におさえられます。
上記クレンジングのやり方で「メイクがあまり落ちない」と感じたら試したいこと2つ

メイクの濃さやそのときの肌質によっては、クレンジングをしてもメイクが残ってしまう場合があります。
メイクが落ちないと感じたときには、「蒸しタオルクレンジング」や「イオンスチーマー」を試してみるといいでしょう。
しっかり落とす方法1.蒸しタオルクレンジングのやり方
メイクが落ちにくいのは、毛穴にメイク汚れがつまっていることが原因かもしれません。
そこで、「蒸しタオルクレンジング」で毛穴につまったメイク汚れを落としていきましょう。
蒸しタオルクレンジングは、蒸しタオルによって閉じている毛穴を開かせ、毛穴の奥のメイク汚れ、皮脂汚れを落としていくクレンジング方法です。
このクレンジング方法では、「蒸しタオルをのせるタイミング」が大きなポイントとなります。
クレンジング前に蒸しタオルをのせるとメイクを浮かすことができ、クレンジング効果も得られやすくなります。
ということは、「クレンジング前に蒸しタオルをのせればOK」だと思いますね?
しかし、クレンジング前に蒸しタオルをのせると、効果的にメイクを浮かすことができますが、同時に浮き出たメイク汚れを、ふたたび毛穴の奥へと入れてしまう可能性があります。
そのため、クレンジング前に蒸しタオルをのせるのが正解だとは言えないのです。
一方、クレンジング後に蒸しタオルをのせると、この時点でメイク汚れはほとんどなくなっているため、毛穴につまった皮脂汚れを集中的に浮かすことができます。
したがって、メイク落ちが悪いと感じた時には「クレンジング後に蒸しタオルをのせる」と効果的です。
ここからは、正しい蒸しタオルクレンジングの方法をご紹介していきますね。
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クレンジングをする前に、蒸しタオルを準備します。
フェイスタオルをぬらして軽くしぼり(水分はしたたり落ちない程度でOKです)、電子レンジ(500W~600W)で40秒~60秒ほどあたためます。
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タオルにふくまれているお湯をしっかりとしぼります。(同時に、タオルの熱さもチェックしましょう。)
お湯で温める場合には、45℃~48℃程度のお湯にタオルをひたし、しっかりとしぼっておきます。このとき、タオルが熱いと感じたら少し冷ましておきましょう。
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手と顔が乾いた状態で、正しいクレンジング方法でクレンジング剤をなじませます。
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少量のぬるま湯をくわえて乳化させます。
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じゅうぶんにすすぎを行い、清潔なタオルで軽く水気を取ります。
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蒸しタオルを顔にのせ、約60秒待ちましょう。
蒸しタオルを乗せて60秒経ったら…
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蒸しタオルを顔からとり、正しい洗顔方法で皮脂汚れを落としていきます。
※正しい洗顔方法についてはこちらの記事へ
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清潔なタオルで水気を取ったら、すぐにスキンケア化粧品で保湿すれば完了です。
しっかり落とす方法2.イオンスチーマーを使ってからクレンジングをするのもオススメ
最近では、エステサロンのような施術が自宅でカンタンにできる美容機器が登場しています。
そのなかで、クレンジング効果を高められるとして人気なのが「イオンスチーマー」です。
イオンスチーマーは、程よい温かさのミストを肌にあてることで、毛穴を開かせて血流を促進させることができ、さらに、こまかいミストによって保湿効果を与えてくれる美容機器です。
これを使いながらクレンジングをすることによって、肌にうるおいを与えながらメイク汚れなどを落とすことができます。
ここでは、イオンスチーマーを使ったクレンジング方法とそのポイントをご紹介しますね。
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クレンジング剤をなじませる前に、イオンスチーマーを顔に60秒ほどあてます。
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顔や手が湿っている場合にはタオルで軽くふき取り、クレンジング剤をなじませましょう。
イオンスチーマーを使うときも、濃いメイクを落とす場合にはポイントメイクのクレンジングを先に行うと効果的です。
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クレンジング剤がメイクとなじんだら、ふたたびイオンスチーマーをあてます。
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イオンスチーマーのミストで顔が湿ってきたら、クレンジング剤を混ぜ合わせて乳化させましょう。
時間がかかりそうならば、ぬるま湯をくわえて乳化させてください
イオンスチーマーをしばらく当てておいてもOKです。
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しばらく置いて顔が乳白色になったら、ぬるま湯でじゅうぶんにすすぎます。
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清潔なタオルでやさしく水気を取ったら、すぐにスキンケア化粧品で保湿を行います。
※クレンジング剤をメイクになじませる際、イオンスチーマーのミストによって顔が湿ってしまうと、メイクとなじむ前に乳化が始まってしまいクレンジング効果が下がる可能性があります。
そのため、クレンジング剤をなじませるときには、イオンスチーマーはあてないようにするといいでしょう。
メイク落としにナノケアのスチーマーが人気!
さまざまなイオンスチーマーが登場していますが、そのなかでもとくに人気なのが、「ナノケアスチーマー」です。
ナノケアスチーマーとは、通常のイオンスチーマーから放出されるミストよりもこまかい、ナノサイズ(10億分の1m)のミストをあてることができるスチーマーで、しっかりと毛穴を広げてクレンジング効果を高めてくれるほか、保湿効果もアップします。
ナノケアスチーマーもいくつかの種類があり、10,000円~35,000円ほどで購入できます。
メイク落ちが悪いと感じた際には、このようなイオンスチーマーを利用してみるのもいいでしょう。
クレンジングの代わりに使えるもの
もっとも肌に刺激の少ないクレンジング剤を使っていても、肌にまったくダメージが起きないわけではありません。
乾燥肌や敏感肌の場合、少しでも刺激も肌トラブルにつながるため、心配でクレンジング剤が使えない人もいるでしょう。
そのような場合には、同様のクレンジング効果を与えてくれ、なおかつ安心して使えるものがあると助かりますね。
そこでオススメしたいのが、「マジックソープ」と「馬油」です。
マジックソープクレンジングって肌にいいの?
「マジックソープ」とは、オーガニック原料からつくられた「天然成分100%の自然派液体せっけん」で、アメリカの大手ファッション雑誌でも大きく取り上げられたこともある人気の液体ソープです。
オーガニックとは、きびしい基準に合格した畑で、農薬や化学合成肥料を使わず、環境にやさしい有機肥料のみで育てる有機栽培のことで、マジックソープの原料は、アメリカのオーガニック認証機関が認めた環境で育てられたものです。
そこから収穫された原料だけを使ってつくられているのが、このマジックソープです。
マジックソープのベースは、オーガニックオリーブ油・ヤシ油で、そこにホホバ油とヘンプ(麻の実)油をバランスよくブレンドしてつくられており、石油系界面活性剤や合成保存料・合成着色料などは一切使用されていません。
自然のものからつくられた石けんであり、これ1本で顔はもちろん、全身にも使うことができます。
マジックソープの洗浄成分は、オリーブ油を原料とした「液状カスチール石けん」と呼ばれる自然の石けん素地で、自然成分100%であり安全性が高く、環境にもやさしいです。
洗浄力はというと、実際にマジックソープを使った人の口コミでは、リキッドファンデーション・ミネラルファンデーション・通常のマスカラなどは、じゅうぶんに落とせる洗浄力をもっていました。(ウォータープルーフマスカラは、多少の洗いのこしが出ていました)
こうした結果から、ナチュラルメイクを落とす場合には、マジックソープでもじゅうぶんに効果があると言えるでしょう。
では、肝心な肌への刺激はどうなのでしょう?
マジックソープには、ヤシ油由来の石けんが使われていますが、このヤシ油由来石けんは脱脂力が高く、これのみをベースに使っていると、肌に刺激を与える可能性が高いです。
マジックソープのベースは、ヤシ油由来に肌への刺激が少ない「オリーブ油由来石けん」がプラスされており、肌への刺激をおさえられています。
さらに、美肌効果のあるヘンプ油と、保湿効果の高いホホバ油などもふくまれているので、クレンジング後の乾燥も防いでくれます。
こうしたことから、乾燥肌の人には皮脂の取りすぎになる可能性もあるため注意が必要ですが、一般的にはマジックソープをクレンジングに使っては、肌への刺激は低いと言えるでしょう。
インターネット上ではマジックソープでクレンジングするのがオススメという情報が出回っていますが、しっかりとクレンジングを自分の肌に合っているものをつかっていれば、マジックソープをわざわざ使う必要はないと感じます。
馬油を使ってメイクを落とすと美肌になる?

馬油は、保湿効果が高く美容成分として広く知られていますが、実はクレンジング効果も持っていることをご存知でしょうか?
馬油の成分は、人間の皮膚を構成している成分と似ており、肌につけるとすぐになじみ毛穴の奥にまでしっかりと入り込んでくれます。
そのため、毛穴につまったメイク汚れや皮脂汚れも、効果的に取りのぞくことができます。
動物性の油脂ですが、人間の皮膚に近い成分であるため肌にのせても刺激が少なく、乾燥肌や敏感肌の人にもオススメです。
馬油製品には、クリーム状やリキッド状などがありますが、純度の高いものであればそのままクレンジング剤として利用することができます。
洗浄力の強いクレンジング剤を使いつづけていると、肌への負担も大きくなっていきます。
その点、馬油は天然の油脂であり界面活性剤でなないので、肌にやさしくダメージを与えずにメイクが落とせます。
馬油製品のなかには、馬油が少量しかふくまれていないものもあり、こうした製品では、馬油がもつクレンジング効果をじゅうぶんに得られない可能性があります。
そのため、馬油クレンジングに使う場合には「純馬油(馬油100%の無添加製品)」をオススメします。
ここからは、馬油クレンジングの正しい手順について見ていきましょう。
馬油クレンジングの手順
馬油クレンジングで使うものは、「純馬油」と「蒸しタオル」です。
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蒸しタオルクレンジングと同じように、フェイスタオルを温めておきます。
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乾いた手で馬油をたっぷり取り、乾いた顔へやさしくのせていきます。
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正しいクレンジング方法で、馬油とメイクをなじませます。
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温めたタオルを顔にのせ、タオルが冷めるまでそのまま待ちましょう。
馬油には界面活性剤がふくまれていないので、時間が経過しても肌にダメージを与えることはありません。
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タオルが冷めてきたら、タオルでやさしく、おさえるようにふき取ります。
チカラを入れないように気を付けましょう。
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正しい洗顔方法で、残ったメイクと皮脂汚れを落とします。
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清潔なタオルで水気を取り、すぐにスキンケアをすれば完了です。
間違った8つのNGクレンジング方法とは?
メイクをした日にはきちんとクレンジングをしているのに、頻繁に肌トラブルを起こしてしまうことはありませんか?
それは、クレンジング方法が間違っているのかもしれません。
ここでは、やってしまいがちな8つのNGクレンジング方法をご紹介します。
間違ったクレンジング方法 その1.ノーメイク(すっぴん)の日もクレンジング剤を使用している
クレンジング剤は「メイクを落とす」ことが本来の目的であり、余分な皮脂を落とすことが目的ではありません。
メイクは油分が多く、また汗や皮脂にもにじまないよう、肌への密着性も高いです。
そのため、余分な皮脂を落とすことが目的の洗顔料ではクレンジング力が弱く、メイクをじゅうぶんに落としきることができません。
「クレンジング剤」と「洗顔料」それぞれの目的をきちんと理解していないと、ノーメイクの日でもクレンジング剤で洗顔を行ってしまいがちです。
すると、強力なクレンジング効果によって必要な皮脂までも取りさってしまい、肌が乾燥してトラブルを起こしてしまいます。
とくに、高い洗浄力をもつクレンジングオイルや、クレンジングリキッドなどを使っていると、肌荒れやニキビなどのトラブルを招く可能性が高いです。
間違ったクレンジング方法 その2.クレンジング使用量が不足している
自分の肌質に合わせてクレンジング剤を選んでも、クレンジングの際に使う量がじゅうぶんでないと、メイクが残ってしまい肌トラブルにつながってしまいます。
クレンジング剤のタイプやメイクの濃さ、その人の肌質などによって、1回のクレンジングに使う量は変わってきますが、肌への刺激を意識するあまり、クレンジング剤を少なめにすると、かえって肌にダメージを与えてしまいます。
そのため、「クレンジング前に覚えておきたい大事なポイント4つ」の項目でご紹介した目安量を参考にして、クレンジング剤が不足しないように注意しましょう。
間違ったクレンジング方法 その3.強くゴシゴシとこすって落とす

濃いメイクをしたときには、ついゴシゴシと強くこすってしまいがちです。
しかし、強くこすると、肌のうるおいを保って美肌をつくりだす「肌のバリア機能」が低下してしまいます。
肌のバリア機能は皮脂から構成されていますが、ゴシゴシとこすり洗いをすると、その皮脂が洗い流され内部の水分が失われて乾燥を引き起こします。
肌トラブルの多くは乾燥から引き起こされるため、クレンジングや洗顔ではやさしく洗わなければならないのです。
クレンジングするときに手のひらを使うと力が強くなってしまうため注意!
クレンジングでは、メイクにクレンジング剤をなじませることが大切ですが、その際、手のひらを使ってしまうと、必要以上のチカラが入ってしまう可能性があります。
必要以上にチカラが入ってしまうと、こすり洗いと同じ状態になり肌トラブルへとつながってしまいます。
そのため、クレンジングをする際には、指先をつかって加減しながらなじませることが大切です。
間違ったクレンジング方法 その4.長い時間をかけて落とす
クレンジング剤のタイプやメイクの濃さ、肌質などによって多少の差はありますが、クレンジングにかける時間は、「40秒~60秒以内」で済ませることが大切です。
それ以上の時間をかけてしまうと、メイク汚れ以外に、肌を健康に保つ皮脂までも取ってしまい肌トラブルを引き起こす原因となります。
濃いメイクをしていても、事前にポイントメイククレンジングをしておくことで、その後に行う顔全体のクレンジングもすばやく行うことができます。
また、たとえクレンジングでメイクが残ってしまっても、洗顔で残ったメイク汚れも落とすことができます。
したがって、クレンジングは「正しい時間を守って」行うようにしましょう。
クレンジングのときにマッサージを同時に行うのはNG
クレンジング剤のなかには、クレンジング時のマッサージOKという商品もありますが、そのようなクレンジング剤はごく一部であり、すべてのクレンジング剤がマッサージOKではありません。
とくに、肌への刺激が強いクレンジング剤を使っている場合、マッサージをしながら行ったことでクレンジング時間が長くなってしまい、乾燥を招くなどの肌トラブルを引き起こすことが考えられます。
また、マッサージをした際、ついチカラが入ってしまったことで肌への摩擦が強くなり、肌トラブルを引き起こすこともあります。
したがって、クレンジング時にマッサージを行うことは避けるようにしましょう。
間違ったクレンジング方法 その5.熱いお湯や冷たすぎる水で洗う
すすぎは、34℃~38℃のぬるま湯で行うのが原則です。
この温度よりも冷たいと、なじませたメイクが冷えて落ちにくくなります。
また、適温よりも熱いと、美肌に必要な皮脂も取ってしまい肌トラブルを起こすきっかけを作ってしまいます。
クレンジングを効果的に行うためにも、適温を守ってすすぎを行いましょう。
間違ったクレンジング方法 その6.水圧の強いシャワーで洗い流している
お風呂でクレンジングをする際にやってしまいがちなのが、シャワーで顔をすすぐことです。
こすり洗いをしてしまうという人には、シャワーは有効のように感じますが、水圧がかかるシャワーですすぎを行うと、肌バリア機能にダメージを与えてしまう可能性があります。
とくに、水圧が強いシャワーは肌を傷める原因にもなるため、両手を使ってすすぎをしましょう。
間違ったクレンジング方法 その7.落とすのが次の日になっている(落とすのが遅い)
疲れて帰ってくると、クレンジングや洗顔が面倒に感じることもありますね。
しかし、メイクを落とさずにいる(落とすのが遅い)と、メイク汚れや皮脂汚れが毛穴につまり、ニキビや黒ずみの原因となります。
また、リップやアイシャドウ・アイライナーなど油分の多い化粧品は、クレンジングできちんと落としてあげないと、肌に刺激を与えて色素沈着を引き起こすこともあります。
そのため、面倒に感じることもありますが、自宅に帰ったらすぐにメイクを落とすようにしましょう。
間違ったクレンジング方法 その8.肌に合わないクレンジング剤を使い続けている
口コミサイトなどで、「○○のクレンジングがオススメ」という投稿を見て同じクレンジング剤を使っても、肌質が合わないと肌トラブルを引き起こしてしまいます。
とくに、価格が高いクレンジング剤を購入した場合には、「もったいないから」と少々肌に合わなくても使いがちです。
しかし、チョットした刺激の繰り返しが、のちにシミやシワなどの肌トラブルにつながることもあります。
そのため、クレンジング後に少しでも肌の異変を感じたら、ただちに使用をやめ、刺激の少ないものに変えるようにしましょう。
毎日シートタイプ(拭き取り)クレンジングを使うのはオススメできない
クレンジングシートは、外出した際にきちんとクレンジング行えない時や、疲れてクレンジングが面倒に感じるときなどに使えるよう、水がなくてもカンタンにクレンジングができるように開発されたものです。
また、シートにふくまれているクレンジングローションは、やさしくふき取るだけでもメイクが落ちるほどのクレンジング力の高いものです。
クレンジング力が強いということは、それだけ肌への刺激も強くなり、それを毎日のクレンジングに使っていると、肌への負担は大きくなります。
さらに、シートタイプだと、ついチカラ入れてふき取ってしまうことも否定できないため、ダメージにつながる可能性が高いです。
こうしたことから、シートタイプのクレンジング剤を毎日使うのではなく、ポイントで使うようにしましょう。
クレンジング剤の選び方について
クレンジング剤は、洗浄力と肌への刺激が比例しており、洗浄力が強いと肌への刺激も強くなり、洗浄力が弱いと肌への刺激も弱くなります。
そのため、クレンジング剤は「洗浄力を落とさず、肌への刺激も少なくできる」ものが理想であり、そうしたクレンジング剤を選ぶには、「配合されている成分」や「不使用の成分」に注目しましょう。
たとえば、肌の水分を補うためには「ヒアルロン酸」・「コラーゲン」・「セラミド」などの高保湿成分がふくまれているものを選ぶのがオススメです。
さらに、植物由来成分が豊富にふくまれ、化学合成成分が使われていないものであると、肌への刺激がおさえられるので肌の弱い人にもオススメできます。
セラミド配合の化粧品の選び方について詳しく解説している記事はこちら
エタノールが多く配合されているクレンジングには要注意!
刺激の強い化学合成成分としては、「高級アルコール系界面活性剤(石油系もふくむ)」がありますが、そのほかに防腐剤として利用される「エタノール」にも注意が必要です。
エタノールは、別名エチルアルコールといい、高い殺菌作用をもつことから消毒や防腐剤として広く利用されています。
化粧品類にもふくまれていることが多く、これによってスキンケア化粧品の鮮度を保つことはできるのです。
しかし、アルコールは蒸発性が高く、アルコールの一種であるエタノールもまた同じ作用をもっています。
クレンジング剤にエタノールがふくまれていると、アルコールの蒸発作用によって肌内部の水分も一緒に蒸発させてしまう可能性があり、それによって肌の乾燥を招く場合があるのです。
そのため、クレンジング剤にエタノールがふくまれている場合には注意が必要です。
まとめ:クレンジングは優しくていねいに正しい手順でやり方を守っておこなう!
クレンジングは洗顔とはやり方が異なっており、油性タイプのクレンジングオイルは、「手や顔が乾いた状態で扱うこと」が原則であり、メイクとなじませ乳化させることでメイクを効果的に落としていきます。
メイクによってはクレンジングをしてもじゅうぶんな効果が得られないこともあり、そのようなときには「蒸しタオルクレング」や「イオンスチーマー」がオススメです。
蒸しタオル・イオンスチーマーのどちらも、毛穴を開かせてクレンジング効果を高めるクレンジング方法で、とくにイオンスチーマーを使えば、保湿しながらクレンジング効果を高められるので、肌トラブルをおさえることができます。
これまで、クレンジングと洗顔を一緒に行っていた人や、間違ったクレンジング方法をしていた人は、これからはクレンジング後の肌トラブルを起こすことなく、美肌を保つことができることでしょう。
この記事を読んだ今日から、正しいクレンジング方法を実践してみてくださいね。