自分でも毎日髪の毛のお手入れをしている方が多いかもしれませんが、気づかないうちにできてしまう枝毛…。
頑張って髪を伸ばしているときにこのようなトラブルが起きると、気になって仕方がなくなってしまいますよね。
人によっては「ちょっとくらいならいいかな?」という気持ちで自分で切ってしまったりする方もいるかもしれません。
けど毎日ちゃんとヘアケアをしているのに、「どうして枝毛ができてしまうんだろう…」って感じたりしませんか?
枝毛があると、全体的にパサついて見えやすくなるため、見た目的にもあまり良くないですよね。
そこでこちらの記事ではそんな枝毛の原因について、詳しくご紹介していき、どんなトラブルが起きてしまうのかをご紹介していきます。
また枝毛の対策方法についてもご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
枝毛が発生する仕組みとは?
そもそも枝毛がどうやってできるかあまり知らない方も多いのではないかと思います。
そこでまずは枝毛が発生する仕組みについて、簡単にご説明していきますね。
枝毛が発生する仕組みを知ることによって、今後枝毛ができにくくするヒントになるので、ぜひチェックしてみてください。
枝毛ができる理由やメカニズムはキューティクルが関係している
髪の毛は主にたんぱく質で構成されているのですが、その中には油分や水分が含まれていてしなやかな状態にしてくれています。
その内部成分を保護してくれるのが、髪の表面にある「キューティクル」というのり巻きで言う「海苔」の役割をしてくれているものがあります。
内部の成分が外に逃げないようにうろこ状になっているのですが、髪の毛が乾燥したりダメージを受けてしまうとキューティクルが剥がれてしまうんです。
そうすると内部にある油分や水分などの様々な成分が流れ出してしまい、スカスカの状態になってしまうのですが、この状態になると髪の毛は裂けやすい状態になってしまいます。
結果的に枝毛となってしまい、髪の毛が縦に裂けたような状態になってしまうんです。
この状態は簡単に言ってしまうと「さけるチーズ」のような状態です。
【画像でチェック】枝毛を顕微鏡で拡大してみると…
この画像は枝毛を顕微鏡で覗いたときの画像です。
こうやってみると本当にさけるチーズみたいな気がしてきますよね。
なんとなく見ているとわかりますが、枝毛は縦に裂けているのがよくわかります
一般的にこんな状態の髪の毛を見ることはないかもしれませんが、枝毛が多いほどこういった髪の毛がたくさんあるということになるので、ヘアケアには気を付けていかないといけませんね。
切れ毛と枝毛は同じようで違う
先ほど画像で見てもらった通り、枝毛は縦に裂けているものを指しています。
けれど切れ毛はちょっとちがうんですよ。
よく同じものだと勘違いしてしまいがちですが、切れ毛は縦に裂けるのではなく、横に切れるものなので微妙にニュアンスが違ってきます。
なのでさけるチーズを縦に裂いたのではなく、横にポキッと折ったようなイメージが近いですね。
髪の毛の先端からダメージが起き、髪の毛を保護してくれているキューティクルが剥がれていくことによって枝毛が発生します。
枝毛には実はいろんな種類があった
意外に感じてしまうかもしれませんが、枝毛といってもいろいろな種類があるのはご存知でしたか?
その中から一般的に多い枝毛をいくつかご紹介していくので、自分の枝毛と見比べてみましょう。
枝毛の種類その1:二股
毛先が二股状になっていて、「Yの字」みたいになっている枝毛のことを言います。
一般的に1番多いタイプかもしれませんね。
またこの二股には毛先からだけではなく、髪の毛の途中から二股状に裂けているものもあるのが特徴です。
枝毛の種類その2:三股
この三股は先ほどの二股にもうひとつ多く枝分かれした部分が増えた状態です。
何本かに1本くらいは見つけることができそうな枝毛ですが、髪の毛のダメージ具合は二股以上なので、できるだけ早急に対処してあげる必要があります。
また避けている部分が二股よりも髪の繊維が細いため、簡単に避けてしまうのも特徴的な種類です。
枝毛の種類その3:枝分かれ
毛先が枝分かれしたかのように四方八方に広がっている状態です。
この状態は髪の毛もかなり傷んでいることが予想されますね。
髪の毛が細いとなかなか起きにくいですが、1本1本がしっかりしている方だとたまに発見することができるかもしれません。
枝毛の種類その4:稲穂
枝分かれ状のようにあちこちに広がる枝毛ではなく、稲穂のように同じ方向に向かって枝毛が広がることもあります。
あまり見かけることはないかもしれませんが、髪の毛がかなり脆くなってしまっているため、簡単に切れ毛になってしまいます。
枝毛の種類その5:二重股
「Yの字」に枝分かれした毛先の枝毛で、また二股状に枝毛ができている状態です。
毛先に相当なダメージがあったりしないとなかなか見かけないかもしれませんが、枝分かれした部分はさらに弱い状態なので、簡単に切れてしまいます。
また髪の毛が細い人はあまり起きにくい枝毛の種類です。
枝毛の種類その6:輪っか状
髪の毛の毛先ではなく、途中の部分で輪っか状に裂けかかっている部分ができてしまうことがあります。
その輪っかはどんどん広がっていき、最終的には毛先まで到達すると完全な枝毛になってしまう特徴があります。
簡単に言ってしまえば大きな枝毛ができるちょっと前だと思っていただければOKです。
髪の毛に枝毛を引き起こす身近な原因
ここからは枝毛を引き起こしてしまう原因についてご紹介していきます。
枝毛ができてしまう原因にはいろいろなことがあり、それらが重なってできてしまいます。
また一つの原因を継続的に続くことで髪の毛が枝毛になってしまうこともあるので、当てはまるものがないかチェックしてみましょう。
枝毛の原因その1:ストレスによるもの
ちょっと意外に感じてしまうかもしれませんが、ストレスによって髪の毛に枝毛ができてしまうことがあります。
人はストレスを感じると血液の流れが悪くなると言われているのですが、血流が悪くなることで髪の毛に栄養や酸素を送ることができなくなってしまうんです。
そうするとどんどん髪の毛がやせ細ってしまい、ちょっとしたことで枝毛ができやすくなってしまうんです。
特にストレスの多い世の中でもあるので、完全にストレスフリーにするのは難しいかもしれませんが、定期的に発散してあげる必要があります。
枝毛の原因その2:食事などの栄養不足も関係している
特に不摂生な食生活をしていたり、無理な食事制限などのダイエットをしている方に多い原因です。
偏った食生活や暴飲暴食のような毎日を送っている方は髪の毛に必要な栄養が不足してしまい、十分な栄養を送ることができない場合があります。
またダイエットなどをしていると、多くの方が食事制限をしたりしますが、これも髪の毛に必要な栄養を届けることができなくなるため、枝毛ができやすい状態になってっしまいます。
基本的に髪の毛は食事で摂った栄養を髪の毛に届けるため、食べる物にも気を付けなくてはいけません。
好きなものばかり食べていたり、逆にほとんど食べないような期間が長引けば、髪の毛の栄養が不足して枝毛ができやすくなってしまいます。
枝毛の原因その3:ヘアカラーやパーマによる影響
おしゃれには欠かせないヘアカラーやパーマですが、これも枝毛をつくってしまう原因になります。
美容室などでヘアカラーやパーマをやってもらうときに必ず薬剤を使用するのですが、この薬剤は髪の表面にあるキューティクルを無理やり開いて薬剤の成分を浸透させる働きがあるんです。
一度開いたキューティクルをもとの状態にするのはとても大変なことで、その間に内部成分が流出してしまうことで枝毛ができやすい状態になってしまいます。
たまにカラーやパーマをやってもらう程度あればいいのですが、頻繁に施術してもらう場合は髪の毛にかかる負担もかなり多くなるので、それだけ枝毛ができやすくなってしまうので注意が必要でず。
枝毛の原因その4:ヘアアイロンの熱ダメージによるもの
髪の毛をスタイリングするときに、ヘアアイロンやコテを使う方も多いかと思います。
ですがこういった高温の熱は髪の毛に大きなダメージを与えてしまい、枝毛をつくる原因になってしまうんです。
髪の毛は主にたんぱく質で作られていますが、この成分は熱によって硬くなる性質があります。
卵やお肉をイメージしてもらうとわかりやすいのですが、フライパンなどで焼いたりするとどんどん硬くなっていきますよね。
しかも一度硬くなったものは冷やしても柔らかくなることはありません。
これを「たんぱく変性」というのですが、髪の毛にも同じような状態を引き起こしてしまうため気を付ける必要があります。
髪の毛がたんぱく変性を起こすと本来の柔軟性がなくなり、枝毛ができやすくなってしまうことがあるので注意が必要なんです。
枝毛の原因その5:縮毛矯正は切れ毛にもなる
縮毛矯正はパーマの一種ですが、かなり強い薬剤を使って髪の毛のキューティクルを開いて結合を切断します。
そうすることで一度髪の毛をクタっとした状態にして、さらにストレートアイロンで真っすぐにクセを伸ばしていく技術なのですが、薬剤のダメージとアイロンによる熱ダメージが一気に髪の毛を襲うようになりますよね。
サラサラの状態にしようと思ってやっていることですが、髪の毛への負担もかなり大きなものになっているので枝毛もできやすくなってしまいます。
特に薬剤の力で結合が切れた髪の毛はものすごくデリケートな状態でもあるため、そこにアイロンを使用することで内部の水分が一気に蒸発してしまい、乾燥した状態になってしまうんです。
髪の毛をキレイなストレートにできたとしても、枝毛ができやすい状態になってしまったり、施術してもらっている段階で枝毛ができてしまうこともあるので、もし縮毛矯正をやってもらう場合はある程度リスクも考えて行なうようにしましょう。
枝毛の原因その6:ドライヤーによる影響
髪の毛を乾かしたりスタイリング時に使用するドライヤーですが、使い方次第では髪の毛を乾燥させて枝毛をつくってしまうことがあります。
1番多いのがドライヤーと髪の毛の距離です。早く乾かしたいという理由で結構近い距離で風を当てていませんか?
実はこれってあまり良くないんですよ。ドライヤーの温度は意外と高く、近い距離で風を当て続けると水分を蒸発させてしまい、髪の毛を乾燥させてしまうことがあります。
また毛先を中心に髪の毛を乾かす人がいますが、この方法もあまりよくありません。
髪の毛を乾かす時は根元からしっかりと乾かしていき、毛先は最後に軽く風を当てる程度で十分に乾かすことができるんですよ。
毛先から風を当ててしまうことによってキューティクルが開きやすい状態になってしまうので、乾かし方にも気を付ける必要があります。
枝毛の原因その7:使用するヘアブラシによるもの
髪の毛を溶かす時によく使うヘアブラシですが、実はこのブラシも枝毛をつくってしまう原因になることがあります。
ブラシにはいろんな種類がありますが、中には質の悪いものもあり、そういったものを使っていると髪の毛に静電気が発生してしまうことがあるんです。
この静電気の電圧って結構高くて2000Vくらいはあると言われています。静電気が髪の表面にあるキューティクルに負担を与えてしまい、キューティクルを開いてしまうことにつながります。
そのせいで枝毛ができやすい状態になってしまうので、ブラシを選ぶときはプラスチック製のブラシは裂けるなど、気を付ける必要があります。
枝毛の原因その8:使用するシャンプーがよくない
普段何気なく選んで使っているシャンプーですが、使うものによっては髪の毛を乾燥させて枝毛をつくってしまう原因になっていることがあります。
シャンプーには大きく分けると…
- 洗浄力や刺激の強いシャンプー
- 髪の毛に優しいシャンプー
というものがあるのですが、一般的に洗浄力や刺激の強いシャンプーを使う方がすごく多いんです。
ドラッグストアなどでもよく見かけるようなシャンプーの多くは必要以上に洗浄力が強く、そういった成分が含まれているもので毎日髪の毛を洗い続けることによって髪の毛が乾燥しやすくなってしまいます。
そのせいで枝毛が起きやすい状態になってしまうこともあるので、使用するシャンプーにもしっかりと目を向けてあげるようにしましょう。
特に髪の毛に優しいシャンプーとして「アミノ酸シャンプー」というものを選んであげるといいですよ。
髪の毛と同じ「たんぱく質」でできた洗浄成分が配合されていて、栄養補給をしながら髪の毛を洗うことができます。
枝毛の放置は危険!いろんなトラブルの原因になることもある
枝毛は放置していることによって様々なトラブルを引き起こす原因になってしまいます。
髪の毛をキレイに伸ばしたい方にとっては、そういった髪のトラブルはできるだけ避けたいですよね。
ここからは枝毛を放置していることで起きるトラブルについて詳しくご紹介していきますので、ぜひチェックしてみてください。
枝毛の放置で起こるトラブルその1:切れ毛
枝毛を放置していることによって起きるのがやはり切れ毛です。
髪の毛に枝毛ができることでどんどん内部成分が流出してしまい、髪の内部がスカスカの状態になってしまいます。
そうなると髪の毛に弾力性もしなやかさもなくなってしまって、切れ毛が起きやすい常態になってしまうんです。
また切れ毛が起きた部分からさらに枝毛ができてしまうこともあり、負の連鎖が続いてしまうこともあるため、枝毛を見つけたらなるべく放置しないように心がけましょう。
枝毛の放置で起こるトラブルその2:髪の毛がパサパサする
枝毛をずっと放置していることによって、どんどん髪の毛の内部にある成分が流れ出てしまい、乾燥した状態になってしまいます。
そのせいで毛先にパサつきを感じてしまったり、ひどい場合はゴワゴワしたような状態になってしまうこともあるため気を付けなくてはいけません。
パサつきがあることで髪の毛にツヤ感がなくなってしまい、美髪とは正反対の状態になってしまいますし、扱いにくさも倍増してしまうためパサパサになる前にしっかりとケアをしてあげることを意識しましょう。
枝毛の放置で起きるトラブルその3:枝毛だらけになってしまう
枝毛を放置していることによって、さらに枝毛が増えてしまう…。
それだけは絶対に避けて通りたいですよね。枝毛ができるとそこからどんどん髪の毛の内部成分が流れ出てしまうため、どんどん枝毛が広がっていってしまいます。
また枝毛が1本見つかるということは多く場合、他の髪の毛にも枝毛が起きている可能性があります。
放置していることによってどんどん数が増えていき、最終的には自分では手に負えないくらいの数になってしまうこともあるので、枝毛ができないように対策をしてあげることを意識してみましょう。
枝毛の原因にたいして対策方法や改善方法はあるの?
結論から言ってしまうと、一度できてしまった枝毛はもとの健康的な状態に戻すことはできません。
よくCMなどで「ダメージ補修」という宣伝文句でトリートメントを紹介しているのを見かけますが、髪の毛を修復することはできないんです。
そのため自分でできることというのが、枝毛が増えないように対策をしたり、予防することが1番大切なんですよ。
まずは予防で枝毛ができないように毎日のケアをしっかりと行ない、それでも枝毛ができてしまったらそれ以上増えたり広がらないようにお手入れをしてあげるようにしましょう。
具体的な対策方法や改善方法は別の記事で詳しくご紹介しているので、そちらの記事も併せてチェックしてみてください。
まとめ
こちらの記事では枝毛の原因について詳しくご紹介させていただきました。
これで枝毛ができてしまう理由についてしっかりと理解することができたと思うので、思い当たるものがあればできるだけ避けるようにしてあげましょう。
キレイな髪の毛は女性の憧れでもあるので、枝毛ができてしまうと本当にショックですよね。
頑張ってスタイリングをしても毛先がパサパサに見えて広がってしまったり、悩んでしまうことも多いです。
そうならないためにも普段からのヘアケアをしっかりと行ない、髪のダメージを抑えてあげるようにしましょう。
そうすることで枝毛もできにくくなって、ツヤ髪を目指すことができるようになるので、おしゃれを楽しむことができるようになりますよ。