年齢を重ねてもサラサラでツヤツヤな髪や、しっとりとしたまとまりやすい髪ってあこがれますよね。

ですが、髪の毛はちょっとしたきっかけで潤いを失い、パサついてしまいます。

髪の毛が乾燥したりパサパサになるのは、どのようなプロセスがあり、どうやって防ぐことができるのでしょうか。

そして、パサついてしまった髪をケアし、改善する手段はどんなものがあるのでしょうか。

髪のパサつき発生の原因から具体的な対策などを、まとめてみました。

パサつき知らずの髪をつくるための秘訣をいっぱい盛り込んでいるので、是非チェックしてみてください。

髪のパサつきの原因とは?主に2つに分けられる!

髪のパサつきが気になると言っても、原因はいくつか考えられます。

それらは髪のダメージに起因するものと、髪質によるものの2つにわけることができます。

この2つの原因について、それぞれ細かく説明していきましょう。

髪のパサつきの原因1:髪の傷みや環境からの刺激によるもの

まず、髪がパサつく原因は、頭皮や髪がダメージや刺激を受けた結果起こると考えることができます。

以下に、そのようなヘアダメージにつながりそうな行為や環境を7つあげていきましょう。

髪のパサつき環境要因1.毎日のシャンプーによるダメージ

シャンプーをする時に、汚れや皮脂を落とそうとして、指に力を入れて頭皮や髪の毛をゴシゴシとこすってはいませんか?

あるいは、頭皮に爪を立てながらシャンプーを泡立てたりはしていないでしょうか?

このようなやり方でシャンプーを続けていると、頭皮や髪の毛にダメージを与えることになり、やがてそれが髪のパサつきなどのトラブルを引き起こす原因につながってしまいます。

髪のパサつきを直すには「シャンプーの仕方」を見直すことが大事

日ごろなにげなく行っているシャンプーを、頭皮や髪の毛に負担や刺激を与えないようなやり方に直すだけで、ヘアダメージを防ぐことができます。

ささいなことですが、シャンプーを手のひらでよく泡立ててから使うとか、髪を洗う際には手の腹を使って優しく頭皮にシャンプーをなじませるようにするなど、よりソフトに洗髪を進められるように心がけることが重要です。

すすぎの際には、洗い残しを防ぐために頭頂部や後頭部のようにいくつかのパーツに分けて丁寧に洗いましょう。

シャワーの水を毛の流れとは逆に当てるようにして、髪の毛の先から根元に向けて洗っていくこともポイントです。

もしもこれらのポイントが十分に守られていなかった場合、明日からはシャンプーする際に意識して進めるように心がけてみましょう。

髪のパサつき環境要因2.ヘアカラーやパーマによる髪の傷み

ヘアカラーやパーマをすると髪が傷むと言われていますが、これがパサつきの原因につながるケースもあります。

キューティクルへの影響に注目すると、わかりやすいかもしれません。

髪の毛には「毛髄質」「毛皮質」「毛小皮」の3つの層が存在しますが、キューティクルは最も表面にある毛小皮のことを指します。

その形状は魚のうろこのようになっていて、そのうろこ状のものが重なり合った構造をしています。

そして、髪の毛の内部にあるアミノ酸から成るうるおい成分が流出しないように、包み込む役割をもっています。

しかし、ヘアカラーやパーマをすると髪に薬剤をつけることになります。

薬剤の影響でキューティクルが傷つけられることで、毛皮質がむき出しになり、内部のうるおい成分や水分が流出します。

こうしてパサつきの目立つヘアダメージが進行してしまうのです。

髪のパサつきを急加速!「ブリーチ」カラーはかなり危ない!

カラーリングの際に、髪の毛の色素を抜くブリーチを行う人も多いのではないでしょうか。

脱色行為にあたるブリーチは髪の色を明るめにすることができるし、ブリーチをした後にヘアカラーを行うと、カラー剤の色が髪になじみやすくなるというメリットがあります。

具体的には、アルカリ剤で髪の表面にあるキューティクルを開かせ、過酸化水素水から分解・発生した酸素が髪のメラニン色素に働きかけ、脱色していくのがブリーチにかかる作業となります。

そのため、ヘアカラーをする前にブリーチという工程をはさむ場合、キューティクルを傷つけてしまう可能性が大きくなり、ダメージがひどくなる恐れが指摘されています。

また、ブリーチカラーの場合、色素と一緒に栄養分も髪から抜いてしまうという危険性も潜んでいます。

カラーリングをする際にブリーチを選択するかどうかは、慎重に検討した上で判断する必要がありそうです。

髪のパサつき環境要因3.紫外線や直射日光の熱によるダメージ

紫外線の影響でもキューティクルが剥がれるケースはあります。

紫外線を含む直射日光も当たり過ぎると熱によって頭皮の温度が高くなって皮膚が弱まったり、髪質が劣化すると言われています。

頭髪は体の中でも紫外線や直射日光の影響を受けやすい位置にあるので、夏に帽子を被らずに長時間外出したりすると、ヘアダメージが進むことになります。

髪のパサつき環境要因4.摩擦・熱などの外的ダメージ

キューティクルが傷つき、髪のうるおい成分が流出してしまうトラブルは、髪のお手入れをする際に発生する熱や摩擦でも起こりえます。

例えば、ドライヤーやヘアアイロンの熱を長く髪に当てたり、ヘアブラシを使って力を込めて髪をとかそうとして大きな摩擦が生じるとヘアダメージを招きますので、お手入れの際には力加減や時間などを調整することが重要です。

髪のパサつき環境要因5.エアコンなどでの乾燥による水分不足

エアコンに当たり続けると肌から水分が流出し乾燥すると言われていますが、エアコンの風は髪に対しても乾燥やダメージを引き起こします。

乾燥が進むとキューティクルも剥がれてますます水分が逃げ、髪質もパサついてきます。

髪のパサつき環境要因6.地肌のコンディションに問題がある

髪がパサパサしていて乾燥しがちなのは、土台でもある地肌がかさついていることが原因である場合も想定されます。

地肌が乾燥しがちな人は、ドライヤーを頭髪に過剰に当てすぎたりして髪の毛だけでなく、頭皮にもダメージを与えている可能性があります。

また、これまでにも触れたように、シャンプーの際の過剰な摩擦や紫外線などのダメージを頭皮が受け続けた際にも地肌の乾燥を招きます。

外気が乾燥している場合も頭皮が乾きやすくなりますので、気候など環境の変化にも注意を向けるようにしましょう。

髪のパサつき環境要因7.湿気によるもの

とは言っても、湿気の高い環境でも、髪の毛のパサつきを引き起こすケースもありえます。

元々髪が傷みがちな状態の中で湿気が高くなると、キューティクルの剥がれた表面部から水分が髪内部に入り込みます。

すると、水分を含んだ髪の毛が膨張して広がり、ボサボサとしたまとまりのない状態に陥ります。

梅雨など湿気が高い時期の髪のパサつきは、このボサボサ感が引き起こしているのです。

一度傷んでパサパサになった髪は完全に治すことはできない!

キューティクルが剥がれて髪内部の水分や栄養分が流出し、髪がダメージを受ける過程は理解していただけたかと思います。

このような流れでダメージを負った場合、キューティクルが一度剥がれると元に戻すことはできませんので、完全に傷んだ髪を治すことは不可能なのです。

ただし、パサつきをはじめとするダメージヘアをケアする方法はありますので、「傷んでしまったから、もう仕方ない」と諦めたりせず、頭皮や髪の毛のお手入れに取り組みましょう。

髪のパサつきの原因2:髪質によるもの

パサつきの原因として、ダメージや環境によるもののほかに、髪質が関係してくるケースもあります。

どのような髪質にパサつきが発生しやすいのか、浮かび上がらせてみましょう。

もともとの髪質が原因のパサつきのタイプ4つ

パサつきが発生しやすい髪質は、大きく4タイプに分けることができます。

髪のパサつきが気になる場合、以下の髪質がご自身に当てはまるかどうかという点も、チェックしてみましょう。

髪質によるパサつき要因1.うねりが出てパサパサになるタイプ

髪がパサパサになると同時に、うねりも目立っていませんか?

このような髪質の場合、髪がうねってしまうためにまとまりにくくなり、結果パサつきを招いてしまっているのです。

うねりの原因としては、ヘアダメージを受けてキューティクルが剥がれていくために髪の毛がまっすぐな状態にならなくなっているケースや、頭皮の毛穴にゆがみなどの変形が見られるために、髪の毛がまっすぐ生えないといったケースなどが考えられます。

髪質によるパサつき要因2.広がりが出てパサパサになるタイプ

髪が広がってしまってまとまりにくい髪質の場合も、パサつきがちだったりします。

ヘアダメージを受けてキューティクルが剥がれたり開いていると、空気中の水分などが髪内部に入り込んできます。

そして部分的に強いダメージを受けたり、水分が内部に入り込んだ髪の毛には、うねりや広がりが見られるようになります。

油分不足によって髪に重みがなくなり広がってしまったり、乾燥しがちになっている点も、このタイプの髪質の特徴です。

髪質によるパサつき要因3.髪が細くてパサつくタイプ

元々の髪の毛が細くてパサつきに悩むといったケースも想定されます。

細い髪は内部に含まれる水分や髪の毛の主成分であるたんぱく質の量、キューティクルの数なども少ない傾向にあるため、外部からの刺激を受けると傷んだり乾燥しやすくなるという特徴があります。

そのため、髪がまとまりにくくて絡まったり、パサパサした印象になってしまうのです。

髪質によるパサつき要因4.加齢による髪質の変化によってパサつくタイプ

肌の場合加齢に伴い乾燥が目立つ傾向にありますが、頭皮や髪の乾燥にも、年齢が絡んでくることがあります。

20代後半ごろから皮脂や女性ホルモンの分泌量が低下すると言われます。

そうすると頭皮も乾燥しやすくなりますし、女性ホルモンのバランスの崩れにより、髪の毛が細くなるなど髪質にも変化が訪れ、そのため髪の傷みやパサつきが目立つようになります。

パサパサの髪のケアに効果的な対策3選

髪がパサつく要因は、日常生活の中にもいろいろと潜んでいます。

十分に気を付けていても髪がダメージを受けてパサつく可能性もあるし、元々の髪質によってパサパサしやすくなってしまうこともあるでしょう。

そこで、パサつく髪をケアする上で効果的な方法をあげてみました。

髪の乾燥が目立ってきたり、パサパサ感に悩んでいる場合に、役立てていただければと思います。

パサパサ髪対策1.トリートメントを変えてみる

「ヘアケアをしているのに、髪のパサつきが止まらない」という場合は、日ごろ使っているトリートメントを変えてみるのが有効かもしれません。

トリートメントは、髪の主成分であるたんぱく質を構成するアミノ酸を補う役割があります。

ダメージによりアミノ酸がキューティクルから流れ出した髪にとっては、心強い味方となるアイテムです。

アミノ酸の中でもフェニルアラニン、トリプトファン、スレオニン、チロシン、メチオニンといった種類は、高い保湿効果が期待されます。

また、グルタミン酸やアルギニン、セリンはパーマやヘアカラーによって流出しやすい種類のアミノ酸なので、パーマやヘアカラーによるダメージを抱えている髪に向いていると言えるでしょう。

このように、自身の髪に不足しているとみられる種類のアミノ酸を補ったり、うるおいを供給できるタイプにトリートメントを変えてみることで、パサつきの改善が期待されます。

パサパサ髪対策2.スタイリング剤で緩和する

パサパサな質感の髪は、見た目的にもまとまりがなく、乱れた印象を与えてしまいます。

きちんと感を補うため、スタイリング剤を使ってまとまった形に見せることで、パサつきも目立たなくなります。
 

ヘアワックスで髪の毛の広がりやうねりを抑えてパサパサを対策

髪をスタイリングするアイテムの中でも、ヘアワックスはスタイルキープの効果が高い優れものです

グロース系のワックスであれば、きれいにセットした形をキープした上でツヤ感も引き出すことができるので、髪のパサつきが気になる方にぴったりです。

パサパサ髪対策3.ヘアオイルでパサつきを抑える

パサつきを抑えるために毛髪や頭皮を保湿する際には、ヘアオイルを活用することがオススメです。

つばき油やオリーブ油をもとにしたヘアオイルアイテムは今、オイル美容のトレンドなどとも重なって人気を集めていますね。

そんなヘアオイルがヘアケアの人気アイテムとして掲げられている理由や、使い方を以下に紹介しましょう。

ヘアオイルの4つの効果と髪のパサつきへのメリットとは?

ヘアオイルを使うメリットとしては、次の4点があげられます。

ヘアオイルのメリット1.髪の潤いを閉じ込める

ヘアオイルは、シャンプーやトリートメントで栄養分や潤い成分を補い、ダメージを修復した髪につけます。

そうすることで、髪から水分や潤いが流出しないように、閉じ込める役割を果たすのです。

ヘアオイルのメリット2.表面をコーティングする

ヘアオイルやトリートメントのように油分を含むアイテムには、髪の表面をコーティングする機能もあります。

コーティングによって、髪がドライヤーやブラッシングの際に受ける刺激や摩擦からガードされることになります。

そうしてヘアダメージによる損傷を防ぐことができます。

ヘアオイルのメリット3.毛の流れを一定にする

髪の毛がパサついていると広がりやうねりなども目立ち、髪にまとまりがなくなってしまうことはすでに述べましたが、ヘアオイルをつけることでそんな問題も緩和されます。

広がっていたりボサボサ感のある髪の毛に対しても、毛の流れを整えるようにしてヘアオイルをつけていくことで、一定の流れを保ってまとまっている印象に仕上げることができます。

ヘアオイルのメリット4.髪の毛のツヤが出る

そしてオイルですので、ツヤ出しの効果も期待されます。

ツヤのある髪はしっとりとしていてまとまりのある質感を出すことができるので、思い描いたヘアスタイルをセットしやすくなりますよ。

パサつく髪に「ヘアオイル」の上手な使い方

ヘアオイルはドライヤーで髪を乾かす前や、日中でもパサつきが気になる時に髪につけて、うるおいを補給するようにしましょう。

あまりベタベタしないようにワンプッシュ程度の量のオイルを両手によくなじませた上で、髪の毛につけていくことがコツです。

ショートヘアであれば1、2滴分で十分ですし、ロングヘアの場合も3、4滴分ほどが目安になります。

また、シャンプー前の頭皮にヘアオイルをなじませ、パックのように蒸しタオルで頭を覆うというケア法もあります。

5分ほど経ってからシャンプーをすると、髪の毛や頭皮のうるおい度がアップします。

ヘアミルク・ヘアクリームでもヘアオイルと似た効果が得られる?

ヘアケア製品の中でも、ヘアミルクやヘアクリームは髪のパサつきや乾燥が気になる人に向いていると言われます。

水分だけでなく、ヘアオイルと同じように油分も髪に供給してしっとりとした質感を実現させることができます。

髪の毛をあまり固めることなく自然なヘアスタイルを作り出すことができる点も、ヘアオイルとの共通点と言えるでしょう。

髪の毛の乾燥によるパサパサをニベアで防ぐ方法がある?

スキンケアクリームとしておなじみの花王のニベアを髪の毛に塗り、乾燥を防ぐやり方も人気を集めています。

ニベアクリームには潤いを供給するスクワラン、ホホバオイルが含まれており、髪にツヤなども与える効果も期待されます。

例えば、ニベアクリームを毛先を中心につけていって、ヘアパックをします。

ニベアを塗った頭髪をホットタオルで10分ほど覆った後、シャンプーをすれば、髪の毛がしっとりと落ち着いた状態になります。

シャンプー前であれば、ニベアを頭皮に塗ってマッサージするという使い方もあります。

そしてタオルドライした後、ドライヤーの熱から髪の毛を守るためにニベアを塗り、乾燥を防ぐこともできます。

ただしシャンプー前などに使用したら、後からきちんとクリームを洗い流すことを忘れないようにしましょう。

頭皮にクリームが残ったままだと、毛穴詰まりを起こしてしまいますので、注意してください。

髪のパサつきを予防するための具体的方法とは?

では、パサつきが起こらないように予防する対策には、どのようなものがあるのでしょうか。

こちらも、ヘアケアにひと工夫することがポイントとなりそうです。

以下の点を実践してみてください。

髪のパサつき予防する方法1.シャンプーは成分を見て選ぶ

髪のパサつきやヘアカラー、パーマによるダメージが気になる方には、アミノ酸系の成分が配合されたシャンプーがオススメです。

前述したように、髪の毛の主成分であるたんぱく質はアミノ酸で構成されています。

アミノ酸系の成分配合シャンプーは洗浄力は低くなりますが、頭皮への刺激が少ないというメリットがあります。

アミノ酸の種類については先に触れましたが、シャンプーを選ぶ際にはそれらの種類が成分名の中に含まれているかどうかをチェックしてみるとよいでしょう。

さらにアミノ酸系の中でもベタイン系の成分が配合されたシャンプーは、髪の修復や保湿に関する効果が高いと言われており、頭皮や髪の乾燥がとくに気になる方にとって強い味方となります。

また、近年ノンシリコンのシャンプーが人気を高めてますが、シリコンには髪の毛の表面をコーティングして指触りを滑らかにしたり、ツヤを出させるという働きがあります。

ですが、洗い残しがあってシリコンが頭皮に詰まったりすると負担がかかってしまうというデメリットも存在します。

そしてノンシリコンシャンプーの場合、髪の毛がきしんでとかす際に引っかかるケースも想定されます。

シャンプーをノンシリコンタイプにするかどうかという点については、特徴やメリット、デメリットを踏まえた上で、実際の使用感や指通りなどを確認した上で、各自で望ましいと思えるアイテムを選ぶのがよいでしょう。

髪のパサつき予防する方法2.髪に刺激を与えないように気を付ける

髪にパサつきをもたらすダメージを防ぐことも重要です。

とくに次の2点について、意識してみてください。

ストレートアイロンは髪がパサつかないように適切に使うこと!

髪にうねりや広がりがあると、「ストレートアイロンを使ってまっすぐでサラサラな印象のヘアスタイルを作りたい」という衝動に駆られることもあるかと思います。

ですが、ストレートアイロンは使い方を誤ると、髪に大きなダメージやパサつきをもたらすことにもつながりかねないので、注意が必要です。

例えばシャンプーの直後、ドライヤーを使わずにストレートアイロンをすぐに髪に当てたりしていませんか。

ヘアアイロンは200度近くまで温度を設定することができます。

それだけの高温のアイロンを濡れた髪に当ててしまうと、髪の水分が飛び散ってしまい、一気にダメージが進行してパサつきを招くことにもつながります。

シャンプー直後は必ずドライヤーで髪をよく乾かしてから、アイロンでのスタイリングに入るようにしましょう。

また、アイロンの温度は160度程度~最大でも180度までに設定し、あまり高温にし過ぎないように注意してください。

アイロンを当てる前に、洗い流さないタイプのトリートメントをつけておいたり、アイロン使用時間を短縮するためにコームであらかじめ髪をとかしておくこともポイントです。

ヘアスプレーを使うときの工夫によって髪のパサつきを抑えられる!

髪の毛をスタイリングする際に、ヘアスプレーを使うことも多いのではないでしょうか。

スタイリング用のヘアスプレーには、髪の水分を調整するためアルコールが含まれています。

ですのでスプレーに含まれたアルコールによって水分が流出してしまうと髪が乾燥し、パサつきにつながる可能性もあります。

髪のパサつきを防ぐためには、なるべくアルコールが含まれていなかったり、アルコール濃度の低いスプレーを使うことも一つの手段となります。

また、ドライヤーやヘアアイロンをかけた直後のように髪に熱が発生し、水分が流出しやすくなっている状態の時にはヘアスプレーを使うのは避けた方が得策と言えます。

そして、シャンプーの際には髪にスプレー剤を残さないように、しっかりと洗い落とすことも重要です。

髪のパサつき予防する方法3.生乾きにせずしっかりと髪を正しく乾かす

シャンプーの後は、しっかりと髪を乾かすことが重要です。

髪の毛が濡れたままだとキューティクルが開いた状態となり、そのまま寝たりするとキューティクルが枕や布団との摩擦でどんどん剥がれていって、パサつきの原因にもつながります。

また、生乾きを放置して自然乾燥させてしまうと、頭皮の常在菌を増殖させ、においが発生する要因にもつながりかねませんし、髪の毛に癖がつきやすくなります。

これらのリスクを防ぐためにも、髪の毛はドライヤーを使ってすぐに乾かすことが重要ですが、その時にもドライヤーを髪の間近に持ってきたり、髪の上の方から風を当てないようにしましょう。

髪の毛が傷みやすくなったり、髪の根本が押さえつけられてふんわりとした自然な立ち上がりが実現しなくなってしまいます。

髪の毛とドライヤーとの間の距離を保った上で、根本の部分から素早く乾かすようにしましょう。

また、外側からだけでなく、内側からも風を当てて、髪の毛の裏の部分も乾かすこともポイントです。

ドライヤーの時間を短縮させるため、シャンプー直後にはしっかりとタオルで髪についた水分を吸い取るようにすることも、忘れないようにしてください。

髪のパサつき予防する方法4.頭皮のクレンジングをする

頭皮の毛穴が詰まると髪に栄養分が行き届かなくなり、皮脂の分泌量も減少してパサつきなどのトラブルをもたらします。

このような影響を取り除くために、頭皮の毛穴から汚れや皮脂、老廃物を除去するクレンジング作業をヘアケアに取り入れることをオススメします。

頭皮のクレンジングはヘアサロンでも受けることができますが、クレンジングクレイなどクレンジング剤を使ってホームケアで進めていくことも可能です。

ヘアオイルを頭皮につけ、毛穴の汚れを押し出すようにもみほぐしながらクレンジングを図る方法もあります。

マッサージの後にオイルを髪全体になじませてホットタオルで蒸らせば、ヘアパックにもなります。

髪のパサつき予防する方法5.髪の摩擦に気を付ける

前述したように、摩擦は髪の毛を傷つける要因になります。

とくに髪を傷つける摩擦につながりそうな行為について、注意点を紹介します。

ブラッシングは毛先からおこなうことで髪のパサつきを抑えられる!

髪の毛に摩擦を与える行為としてイメージされやすいものと言えば、ブラッシングがあげられるでしょう。

ブラッシングは髪をとかして絡まりを防止するほか、髪の汚れを落としたり、ブラシを通して皮脂を頭皮から毛先まで全体に行き渡らせ、髪の毛のコーティングを図る効果も見込まれます。

ですので、ブラッシング自体は日常的に取り入れた方がよい行為と言えるのですが、力を入れてとかそうとすると、摩擦が起こり髪にダメージを与えることになります。

そこで、いきなり頭頂部から一気にブラシをかけるのでなく、絡みの発生しやすい毛先の部分を優しくとかして、それから毛先より上の部分もとかしていくという風に、やり方を工夫しましょう。

タオルドライは優しくして髪がパサつかないように!

先ほど、シャンプー直後にはしっかりと髪の水分をタオルで吸い取ることが重要と述べましたが、その際には優しく行うこともポイントです。

タオルで地肌や髪を強くこするようにしてしまっては、摩擦で髪にダメージを与えることになってしまうので、タオルドライはソフトに進めるように心がけましょう。

吸水性の高いタオルを使えば、優しく水分をふき取ることもできるのでオススメです。

枕からの刺激に気を付けることで朝起きたときの髪のパサパサが防げる

前述したように、枕や布団による摩擦は髪にとって刺激となります。

とくに髪の毛を生乾きのままにして寝てしまうと、枕との摩擦も相まってキューティクルがどんどん剥がされて髪内部の水分などが流出してしまいます。

枕からの摩擦ダメージを最大限と言ってもよいほど受けてしまうので、髪を乾かさずに床につくという寝方は、しないように注意しましょう。

また、就寝の際に帽子のように被る「ナイトキャップ」は髪の毛を摩擦から守ってくれると言われています。

ナイトキャップで頭髪を覆うことで、寝ている間の頭髪の摩擦だけでなく、乾燥や寝癖を防ぐ効果も期待されます。

髪のパサつき予防する方法6.育毛剤を使う

育毛剤は薄毛に悩む人が使うイメージが強いかもしれませんが、頭皮の血流を改善させたり、乾燥した頭皮に潤いを届ける成分が配合されているため、髪のパサつきを防ぎたい人にとっても強い味方となり得ます。

抜け毛だけでなく、パサつきや広がりを解消したり、髪にツヤ感を与える効果をアピールする商品も注目を上げてきていますので、育毛剤もヘアケアアイテムの中に新たに取り入れてみてはいかがでしょうか。

髪のパサつき予防する方法7.美容室で相談する

髪の悩みはセルフケアだけでなく、プロの美容師に相談してケアしてもらうという手段もあります。

美容室はカットやカラーリングだけでなく、頭皮や毛髪を健やかに保つためのメニューも幅広く備えている空間です。

それぞれの髪質や髪の状態に合わせたケアを提案してもらえることも、美容室を利用するメリットと言えます。

是非、以下の施術も活用してみてください。

美容室でできる髪のパサつき対策1:トリートメントをしてもらう

美容室でのトリートメントは、市販のトリートメント剤を使ったホームケアにも増してリッチな効果が期待できます。

例えば美容室では、サロン専用トリートメント剤を使って髪の内部に渡ってダメージを重点的に補っていくことができます。

また複数のトリートメント剤を組み合わせたり、トリートメント剤と専用機器を使って効果がより浸透していくように図る施術も可能です。

日ごろのホームケアも続けつつ、ダメージがとくに気になった時などはサロントリートメントも活用してみてはいかがでしょうか。

美容室でできる髪のパサつき対策2.ストレートパーマをかけるのも効果的

パサついて広がりやすく、まとまりのない髪には、ストレートパーマをかけるという手段もあります。

ツヤ感のあるサラサラのストレートでまとまったヘアスタイルを手にすることができます。

薬剤と熱を利用して髪をまっすぐにさせる縮毛矯正と比べて、薬剤のみを使ってストレートにさせるため、髪へのダメージが抑えられやすいというメリットもあります。

美容室でできる髪のパサつき対策3.トリミングカットをしてもらう

美容室で受けられる施術の中に、枝毛のようにダメージを受けた部分を取り除くトリミングカットがあります。

トリミングカットをすることで髪の長さは変わらなくても、髪のダメージ部分が除去されることで、まとまりのあるヘアスタイルを手にすることができます。

ダメージでパサついた部分がカットされることで、髪の手触りも滑らかになります。

美容室でできる髪のパサつき対策4:ヘッドスパで地肌環境を整える

美容室でのヘッドスパメニューは、マッサージやシャンプー、パックなどを通して頭皮につまった汚れや皮脂を落とし、頭皮に栄養分を届けることができ、リラクゼーション効果も見込めます。

さらにマッサージにより、頭皮の血流や硬さが改善し、コリもほぐされます。

そのためヘッドスパを受け続けていくことで頭皮の血行が促進され、弾力性のある地肌を作っていくことができます。

このようにして地肌の環境を整えることが、パサつきのない健やかな髪の毛を育てるサポートになるのです。

卵パックで髪がサラサラになる裏技!

リンスが広く普及するより前の時代では、髪のお手入れに卵が使われていたという話もあります。

現代でも、パサつきに悩む髪に対して卵パックをする方法が注目を集めています。

それは卵黄に含まれるレシチンに髪の細胞の補修をする作用があるため、パサつきなどのダメージが気になる髪の毛にその成分を届けるという考えからです。

ちなみに卵白に含まれるリゾチームには皮脂を除去する効果が見込まれるため、頭皮のベタつきが気になるケースだと、卵白のパックがオススメです。

卵黄と卵白の両方を使ってパックする場合、まず卵を割ってかき混ぜ、シャワーを当てて濡らした髪につけていきます。

十分に卵を髪につけることができたら、蒸しタオルで頭髪を覆って30分ほど放置し、その後シャンプーやトリートメントをして卵を洗い流します。

身近な食材である卵を使い、しっとりとまとまりのある髪に仕上げることができる便利な技と言えるでしょう。

卵は髪の長さに応じて3個ぐらいまで使っても大丈夫ですので、試してみてはいかがでしょうか。

お風呂上りに髪がパサパサになってしまう人は「スピード」を意識して!

さて、時間別で言うと、とくにお風呂上りに髪のパサつきが気になるというケースもあると思います。

お風呂上りの濡れた髪はキューティクルが剥がれやすくなっています。

キューティクルが剥がれると髪内部の水分や潤いも流出しやすくなるため、パサつきを生むリスクが高くなります。

ですので、お風呂から上がったら髪をすぐに乾かして、いつまでも乾いた状態で放置しないようにすることが肝心です。

これまでも述べた通り、髪を生乾きにして過ごすような習慣がついている場合は即改めましょう。

また、髪を乾かす際もドライヤーの熱が髪に過剰なダメージを与えないように、正しい使い方を徹底することもポイントとなります。

前述したように、ドライヤーの風を髪に当てる前にはヘアオイルなどをつけて、熱からガードすることも、十分に意識して実行するようにしてくださいね。

妊娠初期や妊娠中の髪の毛のパサパサはどうしたらいい?

妊娠中に髪の毛がゴワゴワ、パサパサした感じになり、髪質の変化に驚いたという話がしばしば聞かれます。

妊娠初期のころから、このような変化に気づくケースもあるようですね。

妊娠中は女性ホルモンのプロゲステロン、エストロゲンの分泌量が大きく増え、ホルモンバランスを崩してしまいます。

元々これらのホルモンは髪の量を増やしたり、成長させる作用を持っているのですが、バランスを崩すほど分泌量が変わってしまうことで、健やかな髪を育てる機能が低下してしまうのです。

妊娠中は血行も不良気味になり、さらにお腹の赤ちゃんに栄養を届けることが優先されるため母体がたんぱく質不足に陥りやすくなり、髪の毛がダメージに弱い状態に置かれてしまう点も、原因として考えられます。

このような状況を踏まえると、妊娠中には後述するたんぱく質やビタミン、ミネラルといった髪の毛の成長をサポートする栄養素を積極的に摂ることが重要となります。

また、先にあげたアミノ酸系のように、刺激の少ないシャンプーを使うことも妊娠中のヘアケアのポイントとなります。

そして、休養や睡眠を十分に取ることで成長ホルモンの分泌を促し、たんぱく質の合成や髪の細胞の回復などを促すことも意識してみましょう。

いずれも細かい取り組みではありますが、少しでも髪のパサつきを目立たなくさせるだけでなく、妊娠生活をより快適に過ごすためのヒントにもなり得ますので、実践してみてください。

産後の髪のパサつきはある程度仕方がないと理解する

妊娠中だけでなく、出産後も髪がパサついて悩む女性も多いようです。

産後の髪のパサつきは、授乳や産後ダイエットの影響で母体が栄養不足になったり、ホルモンバランスが妊娠中の状態から変化することが原因としてあげられます。

産後は育児に追われてストレスも溜まりやすくなるなど生活環境もガラリと変わるので、なにかと髪質などにも影響を及ぼしやすくなります。

ホルモンについては産後半年から1年ほどでバランスが取れるようになりますし、育児生活が落ち着いてくるころには髪のトラブルも改善されることが予想されます。

産後しばらくは妊娠中と同様、保湿力の高いアミノ酸系のシャンプーを使うなどの対処法を取りながら過ごしましょう。

シーン別!水場での髪のパサつきの原因を対策する方法

お風呂上りに髪の毛がパサつきがちになってしまうメカニズムについては前述しましたが、お風呂以外の水場ではどのような対策を講じればよいでしょうか?

4つのシーンごとに、考えられるパサつきの原因や対処法を紹介します。

髪がパサパサになりやすい場所1.温泉

「温泉に行くと肌がツルツルになった」という効能はよく聞かれますが、温泉の成分によっては、髪の毛をパサつかせてしまう場合があります。

日本で多くの割合を占めるアルカリ性の温泉には、たんぱく質を溶かす作用があります。

そのため、アルカリ性の温泉で洗髪したり、湯の中に髪の毛をつけてしまうと髪のたんぱく質が溶けたり、キューティクルが開いて髪がダメージを受けやすくなります。

ですので温泉の湯で髪を洗うことは避けたほうがよいでしょう。

また、温泉につかる時には、湯の中に髪の毛が入らないように注意してください。

髪がパサパサになりやすい場所2.サウナ

発汗によって老廃物の排出を助け、体の血行を促進する効果のあるサウナも、髪の毛にとっては過酷な環境を与える空間となります。

高温状態のサウナの空間では、髪の毛は急激に乾燥してしまい、パサパサになってしまいます。

ですので、サウナに入る時には濡れタオルやヘアオイルで髪を保護して、乾燥やダメージを防ぐようにしましょう。

髪がパサパサになりやすい場所3.プール

プールに入った後の髪のパサつきは、特に気になるところですね。

プールの場合、消毒のために入れられている塩素の影響が大きいです。

ただでさえプールに入って髪が濡れるとキューティクルが開いてしまううえに、塩素が髪の毛に浸透すると、キューティクルがどんどん剥がされ、パサつきやゴワつきの原因となるのです。

そのため、プールで泳ぐ前にはキャップを被ってできるだけ髪が水にさらされないようにしたり、ヘアオイルや洗い流さないタイプのトリートメントをつけて髪をガードしておくようにしましょう。

そしてプールから出た後は必ずシャワーを浴びて、さらに時間をなるべく置かずにシャンプーもして、しっかりと塩素を洗い流すようにしてください。

髪がパサパサになりやすい場所4.海・潮風

海に行ったり、潮風に当たっただけでも髪の毛がパサパサしてしまって困ったという経験はないでしょうか?

それは海水や潮風に含まれる塩分の影響で、髪の水分が奪われることが原因です。

海に行ったり潮風に当たった後にはシャワーをして、海水などを洗い流すようにしましょう。

帽子を被って潮風から髪をガードすることも、ポイントとなります。

梅雨の時期の髪のパサつきを防ぐ方法

湿気の高い状況で髪がパサつきやすくなることも、すでに述べた通りです。

梅雨の時期にはとくに髪が広がってしまって、ボサボサでパサついた印象になってしまいがちです。

そんな時期には、洗い流さないタイプのトリートメント剤を使ってダメージケアに努めましょう。

ドライヤーを使う前後などはとくに、トリートメントでのケアを怠らないようにしてください。

内側からのケアで髪のパサつきを抑えるには?

髪のパサつきを防ぐための策として、日常生活の中でケアできることを紹介します。

サラサラとしたツヤツヤの髪を手に入れるヒントは生活習慣の中にも潜んでいますので、次の5点のポイントについて注目してみてください。

髪のパサつき内側からのケア1.食事に気を付ける

髪の毛を構成する栄養素は、食事で取り入れられています。

ですので、髪を作る栄養素を積極的に食事で摂取することがポイントとなるのですが、一部の栄養素に偏った食事を続けてしまうのは、オススメできません。

食事は、栄養バランスの整った内容を心がけることが重要です。

「髪の毛によい」とされる栄養素をたくさん摂るため、かたよった食事を続けた結果、栄養バランスが崩れ、抜け毛が多くなったという事例もあるそうです。

以下に、髪の毛と関係の深い栄養素をいくつか紹介しますが、それらの栄養素を食事に取り入れる際は、同時に栄養バランスの偏ったメニューになっていないかどうか、しっかりとチェックしていくことも、肝となります。

また、ダイエットをして髪の傷みが進行することもありますので、無理な食事制限などはしないようにした方が得策と言えるでしょう。

髪のパサつきを抑えるために積極的に摂りたい栄養素

髪の毛を作る主な栄養素はケラチンという種類のたんぱく質です。

たんぱく質不足に陥ると新しい髪の毛が生えにくくなったり、髪の毛を健やかに保ちにくくなります。

たんぱく質の中でも、大豆たんぱく質は女性ホルモンの活性にも役立つため、とくにオススメです。

肉や魚から摂れる動物性たんぱく質も、植物性より吸収率が高いというメリットがあります。

また、たんぱく質の代謝を促す栄養素として、ビタミンやミネラルも積極的に摂取するようにしましょう。

とくに髪の新陳代謝や毛母細胞の働きをアップさせる上で、ビタミンB群や亜鉛を含む食材を意識して摂るようにしてみてください。

髪のパサつき内側からのケア2.入浴でしっかりとリラックス

健やかな髪を育てるためには、リラックスすることも重要なポイントです。

深いリラックス効果を得ることで、頭皮の緊張状態がほぐれ、血行も促進するため、パサつきなどのダメージの少ない髪が育ちやすくなるのです。

手軽に毎日続けることができるリラックス方法として、入浴があげられます。

38~40度前後のぬるま湯につかって体を温めることで、体の疲れやむくみが取れ、リラクゼーション効果を得ることもできます。

ただし、あまり熱い湯につかってしまったり長時間入浴してしまうと体が疲れたりストレスを感じるなど逆効果になりかねませんので、注意してください。

髪のパサつき内側からのケア3.ストレスを溜めない

先ほど述べたリラックスとは反対の現象になりますが、ストレスを抱えると自律神経のバランスが乱れ、血管の収縮を引き起こします。

そのため頭皮の血流が悪くなり、毛髪の成長を促す毛母細胞に毛細血管から影響が行き渡らなくなり、髪のパサつきなどのトラブルにつながってしまいます。

ストレス社会と呼ばれる現代では、ストレスを減らすこと自体は容易ではないかもしれませんが、ストレスと上手に付き合い、溜め込まないように努めることも、髪の健康を守る上で重要なファクターとなります。

髪のパサつき内側からのケア4.頭皮をマッサージする

これまでにも述べた通り、頭皮の血流が滞ると、頭皮が硬くなりごわついてくるようになします。

頭皮の硬くなっている部分をもみほぐすことで、血行が促進され、頭皮に必要な栄養分が行き届きやすくなり、パサつきのない健やかな髪の毛を育てるための地肌環境を整えることができるのです。

また、緊張状態にあった頭皮をもみほぐすことでリラクゼーション効果も得られ、自律神経のバランスを整えることにもつながります。

マッサージは頭皮や髪の毛に摩擦などの刺激を与えないように、力加減に注意して行いましょう。

髪が濡れている時はキューティクルが開いて傷みやすくなっているので、避けてください。

毎日継続する方が効果的ですが、頭皮に負担をかけるほどやり過ぎず、「気持ちいい」程度に留めて実行するようにしましょう。

髪がパサついて見える「切れ毛・枝毛・アホ毛」の対処法について

最後に、髪の表面のシルエットから短く飛び出てしまう切れ毛やアホ毛、そして枝毛について触れてみましょう。

いずれも、見つけてしまうと凹んでしまう方も多いのではないでしょうか。

これらの現象の中には、髪の乾燥などダメージが進行してできるケースも存在します。

髪のダメージは、パサつきのほかにも、さまざまなトラブルを招くことが分かりますね。

それぞれの特徴や対処法をまとめましたので、参考にしていただければと思います。

切れ毛を改善して髪をサラサラに!

髪の表面からぴょんと飛び出してくる短い毛を見つけたら、ドライヤーやブラッシングの熱や摩擦などのダメージが原因でできた切れ毛の可能性があります。

切れ毛の毛先のキューティクルは、剥がれてささくれ立ったような状態です。

ドライヤーや手ぐしなどを使って髪を手入れしたり、濡らしたタオルで髪を3分間ほど包み込んで落ち着かせるといった直し方があげられます。

ですが、一時的な対処法を施すだけでなく、洗い流さないトリートメントなどを使ってダメージを受けた切れ毛を補修することも重要です。

枝毛を改善して髪をサラサラに!

髪の毛の先が裂けたように分かれてしまう枝毛も、ヘアダメージが原因で発生します。

キューティクルが髪の表面から剥がれて水分などが流出し、乾燥を招いたことでできると言われています。

枝毛はカットしてしまうか、枝毛補修の効果があるヘアケア製品を使って対処することができます。

アホ毛を改善して髪をサラサラに!

「アホ毛」と呼ばれる短い毛も、切れ毛と同様に髪表面のシルエットから飛び出している点が特徴です。

ですがアホ毛の場合、切れ毛とは違って新たに生えた髪の毛が伸びていく途中の段階の状態で、髪の表面からぴょんと飛び出して見えてきているものを指します。

アホ毛も切れ毛と同じように、ドライヤーや手ぐしを使って直すことができます。

また、アホ毛が多くて困っているという場合は、ストレートパーマと縮毛矯正を合わせたストリートメントを美容室で受けることも、オススメです。

トリートメントの成分も多く含んでいるため、まとまり切れずに飛び出したアホ毛を落ち着かせてしっとりとした仕上がりにする効果が期待されます。

まとめ:ダメージケアだけじゃなく習慣の見直しも同時に行っていこう!

髪がパサつく原因にはいくつものパターンが見受けられるので、自身の生活習慣やヘアケアのやり方などを振り返りながら、まず自分の髪がいずれのパターンに当てはまるか吟味することが重要です。

パサつきが髪質によるものであった場合も、ケアのし方などで改善する可能性もありますので、今一度自身の髪を取り巻く環境について、見直してみることをオススメします。

いずれにしても、髪のパサつきを予防したり、ケアする手段には生活習慣や髪のお手入れなど、日常の中にヒントが隠されているものがかなりの割合で存在しているようですね。

すぐに取り入れられる方法も多数ありますので、今日からでも実践してみてくださいね。