いつもお風呂に入ると決まってやるのがシャンプーですよね。

けれど中にはシャンプーを使わずに済ませてしまう方もいるんだとか…!

普段からシャンプーをしている人からすれば「えっ!?」って感じてしまうかもしれませんが、シャンプーを使わないことで頭皮や髪の毛の悩みを解消することができるというウワサもあります。

このシャンプーを使わないことを「湯シャン」という方もいますが、実際にどんな効果があるのか気になりますよね。

そこでこちらの記事では、シャンプーを使わないことでどんな効果があるのか、逆に悪影響になってしまうような内容についても詳しくご紹介していきます。

この記事を読むことによって、あなたの頭皮や髪の毛の状態をよくするヒントになるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

実はシャンプーを使わない芸能人がいるって知っていましたか?

通称「湯シャン」をしている芸能人がいるって知っていますか?

実は超がつくほど有名な芸能人の方々がシャンプーを使わないで生活をしているそうなんですよ。

その芸能人というのが…

  • YOUさん
  • 福山雅治さん
  • タモリさん

といった、誰もが知る芸能人も湯シャンを実践しているそうです。

また海外だと、ミランダ・カーさんやジェシカ・シンプソンさんなどの世界的にも有名な女性がシャンプーを使わないそうなんです。

ちなみにですが、海外では湯シャンのことを「ノー・プー(ノー・シャンプー)」と呼んでいるらしいですよ。

シャンプーを使わない芸能人を見ていると、汚らしい印象は全くないですし、むしろ清潔感があるように感じますよね。

実際にシャンプーを使わないことでどんな効果があるのか、次の項目でご紹介していきますね。

シャンプーを使わないことでどんな効果(メリット)が期待できるの?

「シャンプーを使わない=汚い」というイメージがありますが、シャンプーを使っていない芸能人を見ているとそんな感じが一切しませんよね。

やっぱり続けていることで何かしらいい効果があるからなんでしょう…。

そこでここからはシャンプーを使わないことによって、どんな効果があるのかご紹介していきますね。

湯シャンの効果その1:頭皮のかゆみやフケを解消できる

シャンプーを使わずに湯シャンだけで過ごすことによって、頭皮のかゆみやフケが改善すると言われているんです。

頭皮にかゆみやフケが発生する理由にはいろんな原因がありますが、その多くは乾燥です。

普段使っているシャンプーによって地肌のうるおいや皮脂量が低下してしまい、紫外線やホコリなどによる外部の刺激にたいしてかゆみを引き起こしてしまったり、肌の水分量や皮脂量のバランスが崩れてフケが発生してしまいます。

けれどシャンプーを使わないことで、必要以上に皮脂などを洗い落とすことがなくなり、かゆみやフケを抑えることができるんです。

湯シャンの効果その2:地肌の臭いを改善できる

一見シャンプーを使わないことで頭皮が臭くなってしまうように思いますが、実は臭いを解消することができるという意見もあるんですよ。

もともと頭皮の臭いを発生させる原因というのは「皮脂の酸化」「雑菌」によるものです。

ある程度の皮脂量であれば体臭程度にしか感じないのですが、必要以上に気にしてシャンプーで洗いすぎると頭皮が乾燥してしまい、外部の刺激から頭皮を守ろうとして皮脂を過剰に分泌させてしまいます。

そうすると通常よりも多く皮脂が分泌されることになるので、皮脂の酸化する量が増えてしまったり、皮脂を栄養にする雑菌が繁殖しやすい環境になります。

その結果頭皮の臭いをきつくさせてしまうため、シャンプーを使わないことによって頭皮の乾燥を防いで、臭いの発生を抑えることができるんです。

湯シャンの効果その3:白髪の改善にもつながる

若々しさをいつまでも保ちたい方にとって白髪は天敵。

シャンプーを使わないことで白髪を改善することができるというウワサもあるのですが、この真偽についてはどうなんでしょうか。

実際にシャンプーを使わないことが白髪改善につながるという根拠が何も証明されていないので、正直何とも言えませんが、効果があったという方がいるのは事実です。

品質の悪いシャンプーを使っていることで頭皮環境が悪くなってしまい、白髪が増えてしまうとしたら、そういったシャンプーを使わないことで頭皮環境が改善して白髪を対策できる可能性はあるかもしれませんね。

ただこれはあくまで可能性の話なので、100%真に受けないようにしてくださいね。

湯シャンの効果その4:抜け毛の本数が少なくなる

シャンプーを使わないことによって頭皮環境が改善されると、抜け毛が少なくなることは十分に考えられます。

抜け毛の原因には遺伝なども関係してきますが、その遺伝による抜け毛のトリガーになってしまうのが頭皮環境です。

頭皮を畑として考えると、髪の毛は畑に生えている野菜です。

栄養満点な畑であればそこに生えている野菜はどんどん成長していきますが、カラカラの畑はどうでしょうか?

野菜は成長することができずに枯れてしまいますよね。頭皮も同じで、環境がきちんと整っていないと抜け毛を引き起こしてしまう原因になります。

シャンプーを使わないことで頭皮環境を健康的な状態に保てるのであれば、抜け毛のリスクを抑えて薄毛などの悩みを解消することができるんです。

シャンプーを使わないことでデメリットになることも…

シャンプーを使わないでいるのはメリットばかりではありません。

逆にデメリットに感じることもあるんですよ。

そこでここからはシャンプーを使わないで「湯シャン」のみで過ごした場合のデメリットについてお伝えしてきますので、ぜひテックしてみてください。

湯シャンのデメリットその1:気分的に気持ち悪い

普段シャンプーを毎日している方がいきなり湯シャンを始めると必ず感じるのが「気持ち悪い」という気分です。

いつもはちゃんとシャンプーをしてから就寝するのに、シャンプーを使わないで湯シャンだけにすることで髪を洗っていないという気持ち悪さが残ってしまいます

人によっては1日くらいなら大丈夫かもしれませんが、それが2~3日も続くと耐えられなくなってしまう方もいるかもしれません。

湯シャンのデメリットその2:臭いが気になる

この臭いが気になるというのは自分だけではなく、周りからの反応も含めて気になってしまいます。

自分のニオイって毎日嗅いでいるので感覚がマヒしてしまいがちですが、他人の匂いは鼻についてしまうときってありますよね。

湯シャンにすることで少なからず臭いは発生する可能性はあるので、満員電車などに乗ったりすると周りの人の反応が気になってしまい、気が気じゃなくなってしまうことがあります。

湯シャンのデメリットその3:頭皮がかゆい

シャンプーを使わないで湯シャンをはじめると、ほとんどの方が通る道かもしれませんね。

湯シャンにすることで皮脂をきちんと洗い落とすことができず、頭皮の雑菌が繁殖してしまい、菌が皮脂を分解するときに発生する脂肪酸が頭皮に刺激を与えてかゆみを引き起こすことがあります。

そのせいで強いかゆみを感じてしまうこともあるので、気を付ける必要があります。

慣れるとかゆみを感じにくくなると言われていますが、それまでは強いかゆみに耐えないといけないので、結構しんどく感じると思います。

湯シャンのデメリットその4:頭皮ニキビができる可能性がある

頭皮にできる痛痒いニキビは自分でも気づかないうちにできてしまうので、発見すると気になって仕方ないですよね。

強いかゆみはもちろん、触れると痛みがあるためかゆくても思いっきり掻くこともできないのはしんどいものです。

シャンプーを使わないことによって、頭皮の環境がいきなり変わるため、湯シャンを始めた直後に頭皮ニキビができやすくなることがあるので注意が必要です。

湯シャンのデメリットその5:髪の毛がぺたんこになりやすい

シャンプーを使わないで過ごしていると、皮脂をきちんと洗い落とすことができず、髪の毛が根元からぺたんこになりやすくなってしまいます。

特にもともと髪の毛が細かったり、毛量が少なめの方は全体がぺたんこになることで老けた印象になってしまうため、気を付けなくてはいけません。

人によっては妙に不自然なツヤが髪の毛にできてしまうこともあります。

シャンプーを使わない「湯シャン」がおすすめな人って?

結局シャンプーを使わないで生活をするにも、メリットやデメリットがあるのでどちらも理解しておく必要があります。

ここまでご紹介したことをまとめると、湯シャンをおすすめできる人とそうでない人を判断することができるのですが、まずはおすすめできる人についてお伝えしていきますね。

湯シャンをおすすめできる人は…

  • 頭皮が乾燥している人
  • 肌がもともと弱く、かゆみやピリピリしがちな敏感肌の人
  • 女性の月経前(皮脂量が低下するため)

といった人にはおすすめできます。

もともと皮脂量が少なく、肌が乾燥したりバリア機能が低下しがちな乾燥肌や敏感肌の方には試しやすいと思いますよ。

それに月経周期のタイミングによっては、皮脂量が低下する時期があるので、その時に湯シャンへ切り替えるのもアリです。

頭皮がべたつく人やワックスを使っている人には湯シャンは不向き

頭皮がベタついてしまいがちな方は皮脂の分泌量が多く、シャンプーを使わないことで余計にベタつきが気になるようになってしまいます。

また髪の毛をスタイリングするときにワックスなどを使う方も湯シャンは向いていません

スタイリング剤はお湯だけでは十分に洗い流すことができないため、きちんとシャンプーを使って髪の毛や頭皮を洗ってあげないと髪の毛がベタベタになって不潔な印象を与えてしまう可能性があります。

湯シャンの正しいやり方とは?

湯シャンのやり方はものすごくシンプルです。髪の毛や頭皮をお湯ですすぐだけでいいので簡単にできます。

ただ、この湯シャンにもちゃんとしたコツがあり、ちょっと意識してみるだけでお湯ですすぐだけでも頭皮の乾燥を防ぐことができるんですよ。

湯シャンを初めて間もないころは少し熱めの40~42℃くらいのお湯ですすいであげるようにしましょう。

温度の熱いお湯の方が汚れや皮脂を洗い落とすのに適していますし、シャンプーを使っていないことで皮脂を必要以上に洗い落とすこともないので問題ありません。

また慣れてきたら少しぬるめの36~38℃くらいのぬるま湯ですすいであげるようにするといいですよ。

湯シャン前にはブラッシングをしてあげるのもおすすめ

ヘアブラシや櫛を使って髪の毛を梳かすことで、髪の表面についた不要な汚れを落とすことができるんですよ。

普段ブラシやくしは髪の毛を整えるために使う方が多いですが、もともとは髪の汚れを落とすためのものななんです。

獣毛ブラシや木櫛の方が汚れをしっかりと落とせると言われていますが、お手入れが大変になってしまうので、プラスチック製などの方がいいでしょう。

皮脂が髪の表面を覆っているのでプラスチック製のブラシや櫛を通しても静電気が発生することがないのでおすすめですよ。

いつから?湯シャンはどれくらいの期間継続すれば効果を実感できる?

湯シャンを始めたばかりの頃は頭皮のべたつきや臭い、フケなどで悩んでしまう方も多いと思います。

早く収まってほしいと思っても、どれくらいの期間を継続すれば効果を実感することができるのか…。

これは人によって個人差があるのですが、べたつきや臭いが改善するまでは1ヶ月くらいから半年くらいかかると言われています。

長期間べたつきや臭いを我慢しないといけないので、かなりしんどい日々が続く可能性があります。

湯シャンに完全移行するまではシャンプーを使わない日と使う日を1日おきにしてみよう

いきなり湯シャンへ完全移行するとご紹介した通り、長期間べたつきや臭いを気にしないといけなくなり、かなりしんどい日々が続いてしまいます。

なのではじめの頃はシャンプーを使う日と使わない日を1日おきに行ない、慣れてきたら少しずつシャンプーを使わない日を増やしていくようにしましょう。

また使うシャンプーの量を少しずつ減らしていったりするのもアリです。

ちょっとずつシャンプーを使う量を減らしていって、湯シャンに完全移行してみることもできるので、べたつきや臭いが気になる場合は試してみてくださいね。

シャンプーを使わない「湯シャン」は科学的根拠がまったくない!

湯シャンをすることで頭皮環境を整えることができるということをこの記事でお伝えしていますが、実際は医学的な根拠は全くありません

なにかあればと論文などのデータを探してみましたが、そういったものは一切なかったんです。

つまり民間療法に近い対処法になるので、頭皮のかゆみやフケなどの悩みを解消を目的としていたり、抜け毛の予防を目的としているのであればある程度リスクを伴う必要があります。

確実な根拠がない以上、逆効果になってしまう可能性もあるため、注意してくださいね。

湯シャンが不安ならクリームシャンプーを試してみよう

湯シャンの効果が立証されていない以上、不用意に手を出すにはちょっと勇気がいりますよね。

「けれど頭皮のかゆみやフケなどをどうにかしたい…」

そんなときにおすすめなのが「クリームシャンプー」という泡立てないで洗うことができるシャンプーです。

クリームシャンプーは簡単に言ってしまえば頭皮を洗うことができるコンディショナーやトリートメントみたいなもので、地肌に負担を与えるような洗浄成分をまったく配合されていないものなんです。

最近では芸能人でも愛用者がいるくらい人気になりつつあるシャンプーでもあるので、一度チェックしてみるといいですよ。

クリームシャンプーについてもっと詳しく知りたい方は、別の記事でわかりやすく選び方などを含めてお伝えしているので、そちらの記事も併せてチェックしてみてください。

まとめ

こちらの記事ではシャンプーを使わない「湯シャン」について、効果ややり方をご紹介させていただきました。

一応シャンプーを使わないことで実感できるメリットもありますが、効果を感じることができるまで時間がかかってしまったり、デメリットに感じることも多いので始めるときは注意する必要がありますね。

もし頭皮に悩みがあって湯シャンをするのが不安であれば、先ほどご紹介したクリームシャンプーを試してみるのもおすすめですよ。

ヘアケアの注目がかなり高くなっている中で、少しずつ頭皮環境のケアにも力を入れる女性が増えてきているので、地肌を健康的な状態に保って、キレイな髪の毛を育てていきましょう。